明和高校(普通科・音楽科)の一般選抜の合否は、評定得点に学力検査の合計得点を2倍した点数を足して決まります。
愛知県が公表している校内順位の決定方式のうち、明和高校が採用しているのは方式Ⅴです。
評定得点は最高90点、学力検査は最高110点なので、90+110×2=310点満点の勝負になります。
当日の点数の比重が大きい高校だということです。
「明和高校に行きたいけれど、内申がいくつあれば届きますか」。
武田塾大曽根校には、名古屋市内の中学生と保護者の方から毎年このご相談をいただきます。
この記事では、愛知県教育委員会が公表している資料をもとに、明和高校の入試がどう採点されるのか、令和9年度から何が変わるのか、そして評定と学力検査それぞれで何をすればよいのかを整理します。
書いているのは、大曽根校で中学生と高校生の両方を担当している校舎長です。
明和高校の合否は「評定得点+学力検査×2」で決まる
愛知県の公立高校の一般選抜では、各高校が校内順位の決定方式をⅠからⅤの中から1つ選びます。
計算式は次のとおりです(愛知県教育委員会 令和9年度一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について)。
| 方式 | 計算式 | 満点 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 評定得点+学力検査合計得点 | 200点 |
| Ⅱ | 評定得点×1.5+学力検査合計得点 | 245点 |
| Ⅲ | 評定得点+学力検査合計得点×1.5 | 255点 |
| Ⅳ | 評定得点×2+学力検査合計得点 | 290点 |
| Ⅴ | 評定得点+学力検査合計得点×2 | 310点 |
評定得点は、調査書情報の「学習の記録」の評定合計を2倍した数値で、最高90点(5点×9教科×2)です。
学力検査合計得点は、国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の合計で、最高110点(22点×5教科)です。
明和高校は普通科・音楽科ともに方式Ⅴを採用しており、一般選抜で面接は実施しません。
方式Ⅴは、学力検査の比重が最も大きい方式です。
これが何を意味するか、数字で見てみます。
方式Ⅴでは、評定が1つ上がると2点、学力検査で1問(多くは2点前後の配点)取れると4点前後の差になります。
もちろん評定は軽視できませんが、「当日の点数で挽回できる余地がある高校」だと理解しておくと、対策の優先順位が決まります。
明和高校はどんな学校か
明和高校は名古屋市東区白壁にある愛知県立の高校で、普通科と音楽科を置いています。
偏差値の目安は普通科70、音楽科54です(みんなの高校情報 2026年度)。
学校の様子や進路指導の内容は学校公式サイトで公開されています(愛知県立明和高等学校)。
大曽根駅からは名鉄瀬戸線で数駅の距離にあり、大曽根校にも明和高校の生徒が通っています。
入学後の大学進学実績については、別の記事にまとめています。
音楽科を志望する場合は、推薦選抜でも一般選抜でも、面接や学力検査に加えて特別検査があります。
準備の期間が普通科とは別に必要になるので、志望する場合は早めに学校説明会で内容を確認してください。
令和9年度入試の変更点
令和9(2027)年4月に入学する人が受ける入試から、調査書情報の登録事項のうち「性別」「行動の記録」「出欠の記録」が削除されます。
愛知県教育委員会・名古屋市教育委員会・豊橋市教育委員会が連名で出しているリーフレットに理由まで書かれています。
- 性別:多様性が尊重される社会となり、個人情報として慎重に扱う必要があるため
- 行動の記録:教育支援センター等で学ぶ生徒や自宅でICTを活用して学ぶ生徒が増え、中学校で評価することが難しい場合があるため
- 出欠の記録:教育支援センター等での学習日数や自宅でのICT活用による学習日数が指導要録上は出席日数として扱えるようになり、出席についての考え方が変化しているため
つまり、欠席日数が合否に影響する余地がなくなります。
体調や事情で学校を休んだ経験がある人にとっては、実質的に大きな変更です。
もう1つ押さえておきたいのが、令和5年度入学者選抜から、一般選抜で2校に志願した場合でも学力検査は1回になっていることです。
1日の試験結果が2校の合否に使われます。
令和9年度入試の日程
愛知県教育委員会が公表している全日制課程の日程です。
| 区分 | 期日 |
|---|---|
| 推薦選抜・特色選抜の出願 | 令和9年1月25日から2月1日 |
| 推薦選抜の面接 | 令和9年2月4日(音楽科の特別検査は2月4日・5日) |
| 推薦選抜・特色選抜の合格発表 | 令和9年2月8日 |
| 一般選抜の出願 | 令和9年2月8日から2月16日 |
| 志願変更 | 令和9年2月17日 |
| 学力検査 | 令和9年2月24日 |
| 面接・特別検査(実施校のみ) | Aグループ2月25日/Bグループ2月26日 |
| 合格発表 | 令和9年3月8日 |
推薦選抜の定員枠は、普通科で10%から15%です。
推薦をもらえるかどうかは中学校の判断になるので、一般選抜での得点力を前提に準備しておくのが安全です。
評定(内申)を上げるためにやること
中学校の評定は、観点別学習状況の評価をもとにつけられます。
文部科学省の整理では、観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つで、それぞれA・B・Cの3段階で評価されます。
インターネット上には「提出物をこう工夫すればAがつく」といった具体的なテクニックが数多く出回っていますが、評価の基準は学校・教科・担当の先生によって示され方が異なります。
出典が確認できない基準を信じて動くより、確実な方法が1つあります。
通知表を受け取った日に、担当の先生に直接聞くことです。
「この教科でAにするには、どの観点をどう伸ばせばいいですか」と質問すれば、学校が示している評価規準に沿って教えてもらえます。
伝聞の情報より、自分の学校の先生の説明のほうが正確です。
そのうえで、評定の土台になるのは定期テストの点数です。
定期テストの範囲は、そのまま入試範囲の一部でもあります。
テスト前だけ詰め込む形にすると、入試の頃には残っていません。
テスト範囲を参考書で先に押さえておくと、テスト勉強が「初めて学ぶ」から「確認する」に変わり、時間も点数も両方得をします。
学力検査で点を取るための進め方
方式Ⅴを採用する明和高校では、学力検査の1点が評定の2倍の重みを持ちます。
だからこそ、当日の点数を取りにいく設計が要ります。
参考までに、令和8年度の学力検査の受検者平均点は次のとおりです(愛知県 愛知県公立高等学校入学者選抜)。
各教科22点満点です。
| 教科 | 受検者平均点 |
|---|---|
| 国語 | 13.2点 |
| 数学 | 11.8点 |
| 社会 | 13.4点 |
| 理科 | 9.9点 |
| 英語 | 11.8点 |
5教科の平均を合計すると約60点です。
上位の高校を目指す場合は、この平均から大きく離れた得点が必要になります。
年度によって難易度は変わるので、数字そのものより「教科によって平均点の出方が違う」ことに注目してください。
理科は平均点が低く出た年度があり、差がつきやすい教科です。
大曽根校で中学生にお伝えしている進め方は次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 中1・中2 | 学校の進度に関係なく、英語と数学を参考書で先に進める。定期テストは範囲を先取りして臨む |
| 中3の春から夏 | 中3内容まで参考書で終わらせる。理科・社会の暗記分野を1周する |
| 中3の秋 | 過去問に入る。1年分解いて、教科ごとの得点と平均点との差を出す |
| 中3の冬 | 過去問を年度ごとに解き、落とした単元を参考書に戻って埋める |
大切なのは、過去問に入る時期です。
過去問は仕上げの道具ではなく、「今の自分に何が足りないかを知る道具」です。
早く解くほど、修正できる時間が長く残ります。
中3の12月や1月に初めて過去問を解くと、弱点が見つかっても埋める時間がありません。
大曽根校には、中2のうちに中3内容を終えて過去問に入る生徒もいます。
学校の進度を待たずに参考書で先に進めるからできることです。
よくある質問
明和高校の入試は内申と当日の点数のどちらが重要ですか
明和高校は普通科・音楽科ともに校内順位の決定方式Ⅴを採用しています。
評定得点(最高90点)に、学力検査の合計得点(最高110点)を2倍したものを足して順位を決める方式です。
したがって、当日の学力検査のほうが比重は大きくなります。
ただし評定も90点分あるため、どちらか一方でよいという話ではありません。
明和高校の一般選抜で面接はありますか
愛知県教育委員会が公表している令和9年度の一覧では、明和高校の普通科・音楽科はいずれも一般選抜での面接を実施しないとされています。
ただし音楽科には特別検査があります。
最新の実施内容は毎年公表されるので、受験する年の資料で確認してください。
中学生はいつから明和高校の受験対策を始めればよいですか
中1・中2のうちに、英語と数学を学校の進度より先に進めておくのが理想です。
中3の秋には過去問を1年分解いて、教科ごとに平均点との差を出しておいてください。
過去問を早く解くほど、弱点を埋める時間が残ります。
まとめ
- 明和高校の一般選抜は方式Ⅴ(評定得点+学力検査合計得点×2、310点満点)で、面接はありません
- 評定得点は調査書の評定合計を2倍した最高90点、学力検査は5教科各22点の最高110点です
- 令和9年度入試から、調査書情報の「性別」「行動の記録」「出欠の記録」が削除されます
- 学力検査の比重が大きいため、中3の秋には過去問に入り、平均点との差を教科ごとに出しておいてください
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高校に入ってからの大学受験まで見据えた進め方もあわせてお話しできます。
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- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
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