こんにちは!
武田塾和泉府中校です。
10月7日、和泉府中校で「受験応援イベント第3回」を開催しました。
今回のテーマは、
「英語長文の勉強法」です。

今回話を担当したのは、和泉府中校の森下先生です。
森下先生は現在、関西大学外国語学部の3回生で、英語を専攻し、主に翻訳などを学んでいます。
今回のセミナーでは、英語長文の中でも特に「復習をどうやるか」を中心に、普段の参考書学習から過去問演習まで共通して使える勉強法を説明してくれました。
第1回・第2回のイベントはこちらです。
▶ ゲーム・スマホの誘惑を断ち切れない人へ|受験応援イベント第2回
英語長文の勉強は「解く→復習→音読」の手順で進める
森下先生は、最初に英語長文の勉強全体の流れを示しました。
① 時間を計って解く
↓
② 本文を復習する
↓
③ 問題を復習する
↓
④ 文構造音読
↓
⑤ 内容音読
↓
⑥ スピード音読
↓
⑦ 後日も繰り返し音読
「長文を1題解いて、採点して終わり」ではありません。
問題を解いた後に、本文そのものを理解し、問題の解き方を振り返り、最後に音読で定着させるところまでが一つのサイクルです。
まずは時間を計る。でも今は「速さ」だけを追わなくていい
最初のステップは、時間を計って解くことです。
時間を計る目的は、
・本番に近い緊張感を持って取り組むこと
・自分の読解スピード、解答スピードを把握すること
です。
ただし、森下先生は「設定した制限時間を絶対に守らないといけない」とは話していません。
この時期は、ただ速く読むことだけを重視するよりも、まず本文をしっかり読み、問題をしっかり解くことが大切だと話していました。
制限時間内に終わらなかった場合も、時間外で最後まで解きます。
そして、解いている段階で
分からなかった単語・構文・熟語・フレーズなどに印をつけておく。
そうすると、復習するときに探し直す必要がなく、復習時間の短縮にもつながります。

問題の解説より先に「本文」を復習する
長文を解き終わったら、すぐに問題の解説を読む。
この復習方法をしている人も多いと思います。
しかし、森下先生が最初にやってほしいと話したのは、問題ではなく本文の復習です。
本文を十分に理解していない状態で問題の復習へ進むと、本文の理解が中途半端なまま終わってしまう可能性があります。
まずは、英文そのものをきちんと読める状態にします。
長文をコピーして、
・分からなかった単語をメモする
・読めなかった文章の構文を自分で考える
という作業を行います。
分からなかった単語は、自分のノートに小さな単語リストを作っても構いません。
普段使っている単語帳に載っている単語の派生語などであれば、その単語帳に直接書き足す方法でも構いません。

分からなかった英文ほど、先に「自分で構文を取る」
構文が分からなかった英文も、いきなり構文解説を見るのではありません。
まず一度、自分でSVなどを振って構文を考えてみる。
その後で構文解説を見て、自分の読み方と合っていたか確認します。
森下先生は、英語長文の全文に細かく構文を振ると非常に時間がかかるため、少なくとも自分が読めなかった文、構造が分からなかった文を中心に行えばよいと話していました。
また、日本語訳についても、最初から見るのではなく、
確認・答え合わせとして使うのが理想です。
日本語訳を先に見てしまうと、その訳を前提に英文の構造を考えてしまいます。
まず自分で英文を読んで考える。日本語訳は最後の確認に使う。
この順番を意識します。

問題の復習も「解説を読む前に、自分で考える」
本文が理解できたら、ここで初めて問題の復習へ進みます。
採点して解説を読みますが、その前にもう一度、自分が解いた問題を見返します。
「なぜこの答えを選んだのか」
「なぜ分からなかったのか」
まず自分で考えてから解説を読む。
森下先生は、本文の復習でも問題の復習でも、解説をただ受け身で読むのではなく、先に自分で考えることを繰り返し強調していました。
考えるのがつらい場合でも、解説を見る前に問題を一度見返すだけでもよいとのこと。
答えを読むだけの復習にしないことが大切です。
正解した問題も「思考回路」が合っていたか確認する
復習するのは、間違えた問題だけではありません。
正解した問題についても、解答を導くまでの考え方が合っていたかを確認します。
自分の考え方と解説が違っていたから即ダメというわけではありません。
ただ、解説に示されている方法の方が、より適切・効率的に答えへたどり着ける場合があります。
「正解したからOK」で終わらず、次も再現できる考え方になっていたかを見ることがポイントです。
間違えた原因を「関係詞が分からなかった」まで特定する
間違えた問題では、さらに具体的に原因を掘り下げます。
たとえば内容一致問題で間違えた場合、
「長文が読めなかった」
だけで終わらせません。
「解答根拠になる英文の構造が分からなかった」
さらに、
「第1パラグラフ第3文の関係詞を理解できなかった」
というところまで原因を特定する。
原因が分かったら、次に
「どうすれば改善できるか」
「それはすぐ直せる課題なのか」
を考えます。
英文解釈力や文法力そのものが不足しているなら、前の参考書へ戻る必要があるかもしれません。
一方、関係詞だけが抜けているなら、その単元を復習すれば改善できる可能性があります。
こうした判断は一人では難しいこともあるため、森下先生は担当の先生と相談してほしいとも話していました。
「すぐ直せるミス」は、その場で次の行動を決める
すぐに改善できるミスもあります。
たとえば英文和訳で、感覚だけで日本語にして誤訳した場合。
文法や英文解釈の基本知識があるなら、
「次からSVOCを振って構造を確認する」
と決めるだけでも改善できることがあります。
森下先生は、問題をたくさん解く中で、自分がどんな問題を間違えやすいのか、その傾向に気づくことも大切だと話していました。
間違えた原因だけをメモしておくノートを作る方法も紹介していました。
復習は「英語で終える」
問題の解説を読んだら、それで終了ではありません。
森下先生が伝えていたのが、
「英語で終える」
という考え方です。
解説という日本語を読んで終えるのではなく、最後にもう一度問題や英文へ戻る。
英語長文なら、英文をもう一度読む。
このあと行う音読も、その「英語で終える」ための重要な作業になります。

ここからが本題。「音読は何のためにするのか?」
セミナー後半では、森下先生が音読の目的と具体的なやり方を詳しく説明しました。
音読の目的は、
・復習で確認した読み方や知識を定着させる
・返り読みをせずに読む癖をつける
・速読力をつける
・リスニング力をつける
ことです。
音声に合わせて読み続けると、途中で前の英文に戻りにくくなります。
そのため、英文を前から順に処理する練習にもなります。
また、自分で正しく発音できる英語は聞き取りやすくなるため、リスニングにもつながるという説明がありました。
音読① 文構造だけを意識して、ゆっくり読む
一つ目は文構造音読です。
文の区切れ、S・Vのまとまり、接続詞、フレーズのかたまりなど、英文の構造を意識しながらゆっくり読みます。
この段階では、内容やスピードを無理に意識しなくて構いません。
本文の復習で確認した構造を、声に出しながらもう一度確認します。
音読② 内容に「反応しながら」読む
二つ目は内容音読です。
今度は英文の内容を意識しながら読みます。
動画では、ここについて資料よりさらに具体的な説明がありました。
ただ機械的に発音するのではなく、文章の内容に対して、
「そうなんだ」
「なるほど」
というように、頭の中で反応しながら読むという方法です。
何度も音読すると、どうしても作業がマンネリ化しやすくなります。
だから、文章の中で重要な内容や、自分にとって意外な内容が出てきたら、感情を動かしながら読む。
目標は、日本語に訳してから理解するのではなく、英語を英語の語順のまま理解できる状態です。
音読③ 文構造+内容を意識しながらスピードを上げる
三つ目がスピード音読です。
文構造と内容の両方を意識しながら、徐々に自分の理想のスピードまで上げていきます。
必要なスピードは志望校によっても変わります。
文章量の多い大学を受験するなら、より速く読める力が必要です。
いきなり速く読むのではなく、
構造を理解する → 内容を理解する → 最後に速度を上げる
という順番です。

音読の前に、英文を完全に理解しておく
音読を始める前に、大前提があります。
語句・文法・文構造・意味まで理解した状態にしておくこと。
分からない英文をそのまま何度も声に出すのではありません。
復習で本文を理解してから、その理解を定着させるために音読します。
そして、その日の復習も日本語の解説で終えず、最後に英文を音読して「英語で終える」ようにします。
音読30回は「絶対」ではない。大切なのは英文が身についたか
資料では、1つの英文について合計30回程度が目安として示されています。
ただし動画では、森下先生がこの「30回」について補足しています。
30回はあくまで目安。
英文の難しさや、その人のレベルによって変えて構いません。
共通テストのように、内容自体は比較的取りやすく文章量が多い英文なら、毎回30回も音読すると時間がかかりすぎることがあります。
一方、自分にとって難しかった英文や、解くのにも復習にも時間がかかった英文は、多めに繰り返した方がよい。
森下先生は、どの英文でも最低10回程度は一つの目安になると話していました。
また、1日に30回まとめて読むのではなく、
1日目に5回、次の日にも5回……というように、日を分けて繰り返す方法も紹介していました。
回数そのものより、
「この英文はもうしっかり復習できた」と思えるところまで身についたか
を判断基準にします。
音声だけを3~5回聞く。過去問も音読する
音声がある教材では、英文を見ずに音声だけを3~5回聞く方法も紹介されました。
音読では「自分が発音すること」に意識が向きやすいため、音声だけを聞く時間を作り、内容を頭に入れることへ集中します。
また、赤本など音声が付いていない英文でも、音読します。
リスニング練習にはなりませんが、文構造・内容・速読の練習という目的は達成できるからです。
発音そのものに過度に意識を向ける必要がない場合は、小さな声でも構わないとのこと。
大切なのは、声の大きさではなく、文構造や内容を考えながら頭を動かして読むことです。
時間がない人ほど「たくさん解く」より「1問の質」を上げる
セミナーの最後には、英語長文に十分な時間を割けない人への話もありました。
そういう場合は、ただ読む量を増やすよりも、
1問1問の復習の質を高める。
こちらを重視した方がよい場合があります。
もちろん、必要な演習量は人によって違います。
だからこそ、自分の場合は量を増やすべきなのか、復習へ時間を使うべきなのか、担当の先生と相談しながら決めていきます。
森下先生自身も、今回このテーマを選んだ理由として、武田塾の勉強法として基本になる内容ではあるものの、ここまで具体的に説明される機会があまりないと話していました。

英語長文は「何題解いたか」だけでなく「1題から何を身につけたか」
受験が近づくと、
「今日は長文を何題解いた」
「過去問を何年分やった」
という量が気になります。
もちろん、演習量も必要です。
しかし今回のセミナーでは、1題の英文からやるべき復習がこれだけあることが分かりました。
単語を確認する。
構文を自力で取る。
問題の根拠を考える。
なぜ間違えたかを特定する。
改善策を考える。
最後に音読する。
そして後日も繰り返す。
「解いた数」を増やすだけではなく、「1題から何を身につけたか」を増やしていく。
英語長文を解いてもなかなか点数につながらない人は、一度「解いた後の時間」を見直してみてください。
英語長文の復習方法に迷っている人へ
もし今、
「長文を解いて、丸つけだけで終わっている」
「解説を読んでも次の長文でまた同じところにつまずく」
「音読が大事なのは聞いたことがあるけれど、何を考えながら読めばいいか分からない」
「演習量を増やすべきか、復習へ時間を使うべきか分からない」
という状態なら、今回の方法を参考にしてみてください。
武田塾和泉府中校では、参考書を「終わらせる」だけではなく、その内容をどう復習し、どう身につけるかまで確認しながら学習を進めています。
長文が読めない原因が、単語なのか、文法なのか、英文解釈なのか。
あるいは問題の解き方なのか。
原因が分からない場合も、一人で悩まず担当の先生と一緒に整理していきます。
武田塾和泉府中校では、これからも受験生が「明日から実際に使えること」を持ち帰れる受験応援イベントを開催していきます。
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