結論:大阪大学(外国語学部以外)の英語は「読む」2題と「書く」2題の構成で、精読・言い換え・英作文の3つの力をバランスよく仕上げることが対策の中心です。
阪大の英語は、一つひとつの英文は極端に難しくありません。
ただし、構文を正確に取る力と、日本語を英語にしやすい形へ言い換える力が問われます。
この記事では、大問ごとに問われる力と、単語から英作文までの参考書ルートを紹介します。
この記事は武田塾岐阜校(校舎長 小林 崇史)が、岐阜から大阪大学を目指す高校生と既卒生に向けてまとめました。
今の英語の仕上がりから、阪大までにどの参考書をどの順で進めるかは、無料受験相談で一緒に決めます。
大阪大学の英語は4つの大問で構成される
大阪大学(外国語学部以外)の英語は、英文和訳と長文総合の「読む」問題が2題、自由英作文と和文英訳の「書く」問題が2題という構成です。
大阪大学が公開している「解答例・出題の意図」(令和7年度・令和8年度)でも、英文の指定箇所を日本語で正確に表す力をみる出題であることが示されています。
| 大問 | 形式 | 問われる力 |
|---|---|---|
| 1 | 英文和訳 | 並列・修飾関係を正確に取る精読力、言い換え・対比の理解 |
| 2 | 長文総合 | 知らない語の意味推測、指示語や言い換えを追う力、筆者の主張をつかむ力 |
| 3 | 自由英作文 | 使える表現で論理的に書く力 |
| 4 | 和文英訳 | 日本語を自分の知っている表現に言い換える力 |
最新年度の語数や試験時間は、大阪大学の学生募集要項と過去問で確認してください。
大問1 英文和訳で問われること
単語のレベルは、標準的な英単語帳の範囲で対応できるものが中心です。
文構造は、and の並列や助動詞がどこにかかるかに注意して品詞分解すれば、ほとんど理解できます。
一方で、言い換えや対比、同じ形の繰り返し(同形反復)から文構造を見抜く問題も出ます。
一見やさしく見えて、精読の技術が差になる大問です。
大問2 長文総合で問われること
語句の本文中での意味を問う選択問題は、単語を知っているかより、知らない単語の意味を前後から推測できるかがポイントです。
本文のキーワードを説明する記述問題は、指示語が何を指すか、どこで言い換えられているかを意識して読めば解けます。
正誤問題では、筆者の主張を見抜くことが大事です。
大問3・4 英作文で問われること
自由英作文は、自分が使える表現で、どれだけ論理的に書けるかが鍵です。
和文英訳は難しい問題が出ます。
問題文の日本語を、自分の知っている英語の表現に言い換える力が必要です。
大阪大学の英語に向けた参考書ルート
受験相談で阪大志望の生徒と話すと、長文問題集ばかり進めていて、精読と英作文が手薄なケースをよく見ます。
阪大の英語は4題のうち2題が「書く」問題なので、英作文を後回しにしない計画が必要です。
| 分野 | おすすめの参考書 | 仕上がりの目安 |
|---|---|---|
| 単語・熟語 | システム英単語/ターゲット1900/速読英熟語 | 見た瞬間に意味が言える |
| 英文法 | Next Stage/Scramble | 正解・不正解の選択肢の根拠が言える |
| 英文解釈 | 英文解釈の技術70/ポレポレ英文読解プロセス50 | 品詞分解どおりに訳せる |
| 長文読解 | ハイパートレーニング2・3/英語長文ポラリス1・2/難関大英語長文講義の実況中継1・2 | 論理展開を自分で説明できる |
| 英作文 | 英作文ハイパートレーニング 和文英訳編→自由英作文編/英作文のトレーニング 自由英作文編 | 覚えた表現で書ける |
単語・熟語と英文法

単語帳は、システム英単語やターゲット1900などの基礎的な1冊で十分です。
熟語帳は速読英熟語がおすすめです。
単語の効率のよい覚え方は、英単語の覚え方の動画も参考にしてください。

英文法を直接問う問題はありません。
ただ、文法が分からないと長文と英作文の両方で困るので、対策は必要です。
Next Stage や Scramble を使い、すべての問題で正解と不正解の選択肢の根拠が言える状態を目指します。
答えの丸暗記では、本番で形を変えて問われたときに対応できません。
英文解釈

英文解釈は、英文を正確に読めるようにする勉強です。
まずは英文解釈の技術70を仕上げます。
品詞分解どおりに訳す練習をすると、大問1の英文和訳の対策になります。
SVOCが取れていない文や、意味が正しく取れていない文は、解説を読み込んで自分のものにしましょう。
余裕があれば、ポレポレまで進むと、さらに複雑な文構造を取る力が付きます。
長文読解は3つの段階で進める
長文は、やさしい問題集から段階的に進めるのがおすすめです。
英文解釈の参考書を終えてから始めましょう。
- ハイパートレーニング2、英語長文ポラリス1で、すべての文を品詞分解し、一文ずつ正しく訳せるようにする
- ハイパートレーニング3、英語長文ポラリス2で、文章の論理展開を自分で考えながら読む
- 難関大英語長文講義の実況中継1・2で、言い換え・対比・同形反復・語句の意味推測・筆者の主張のつかみ方を学ぶ

1段階目で一文ずつ正しく訳せるようになると、大問1に必要な文構造を取る力と、大問2に必要な速く正確に読む力の両方が付きます。

2段階目では、問題集に論理展開が詳しく書かれているわけではありません。
自分で論理展開を考えることで力が付きます。
復習のときに和訳を読むと、論理展開に気づきやすくなります。
現代文なら気づける展開も、英文になると見落とす受験生が多いからです。
3段階目の実況中継は、文章の論理展開も示されているので、自由英作文を論理的に書くヒントにもなります。
英作文
英作文ハイパートレーニングの和文英訳編から自由英作文編の順に進めるのがおすすめです。
和文英訳編でいろいろな表現を覚え、自由英作文編でその表現を使えるようにします。
余裕があれば、Z会の英作文のトレーニング(自由英作文編)で演習量を増やしましょう。
良い解答例からアイデアを借りることで、完成度の高い英文が書けるようになります。
大阪大学の英語でよくある質問
阪大の英語に向けて、英作文はいつから始めればいいですか?
英文法と英文解釈の参考書が一通り終わった段階で始めるのがおすすめです。
文法と構文があいまいなまま英作文を始めると、間違いの原因が分からなくなります。
4題のうち2題が「書く」問題なので、直前期まで後回しにしないよう計画に入れておきましょう。
具体的な時期は、志望校と学年で前後する目安です。
単語帳は難しいものに変えた方がいいですか?
基礎的な単語帳1冊を完璧にすれば十分戦えます。
大問2では、知らない単語の意味を推測する力が問われます。
単語帳を増やすより、前後の文脈から意味を推測する練習の方が点数につながります。
和文英訳が全く書けません。何から始めればいいですか?
まずは英作文用の例文を覚え、日本語を「言い換える」練習から始めましょう。
難しい日本語をそのまま英語にしようとすると手が止まります。
知っている英語の表現で書ける日本語に置き換える練習を重ねると、書ける問題が増えていきます。
大阪大学の英語は精読と英作文を両輪で進める
阪大の英語は、精読・言い換え・英作文の力をバランスよく仕上げることが大切です。
長文問題集を増やすだけでなく、英文解釈と英作文の時間を計画に入れましょう。
どこから手をつけるかは、今の英語の仕上がりで変わります。
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