高校1年生が今いちばん先に手を付けるべきなのは、志望校選びでも参考書選びでもなく、毎日机に向かう時間を固定することです。
高1の学習内容そのものは、受験本番までに何度も復習する機会があります。
しかし「勉強する習慣」だけは、あとから取り戻すのに一番時間がかかります。
この記事では、武田塾安城校(JR安城駅南口から徒歩2分、校舎長・宮下純弥)の講師が高1生の相談を受けるなかで実際に多い「予習・復習が回らない」「どこから手を付ければいいか分からない」という悩みに、順番を付けて答えます。
読み終えたときに、今日から何分・何をやるかが決まっている状態を目指します。
高校の勉強は、中学と何が変わるのか
「高校の勉強は難しい」とよく言われますが、難しさの中身を分けて考えると対策が立てやすくなります。
高1生がつまずくポイントは、だいたい次の3つに整理できます。
| 変わること | 中学まで | 高校から | 起きるつまずき |
|---|---|---|---|
| 進む速さ | 1つの単元にじっくり | 数回の授業で次へ | 「分からない」を放置したまま次に進む |
| 一度に扱う量 | 教科書+ワーク1冊 | 教科書+問題集+副教材 | やる範囲が多く手が回らない |
| 前提の置き方 | 授業内で完結 | 予習している前提で進む科目がある | 授業についていけない |
特に英語・数学・国語の主要3科目は、授業が「一度説明したことは分かっている」前提で進みます。
先生によっては「授業では説明するけれど、定着は自分でやってね」というスタンスの方もいます。
これは手抜きではなく、高校の授業設計がそうなっているからです。
中学までは、テスト前に一気に詰め込めば点が取れた人も多いはずです。
高校では範囲が広く、詰め込みが間に合わなくなります。
「その場しのぎの勉強」が通用しなくなる、これが高校の勉強の本当の難しさです。
高1で予習・復習を回すと、何が変わるのか
授業時間がそのまま「定着の時間」になる
数学Ⅰなら「数と式 → 集合と論理 → 二次関数」と進んでいきます。
予習をせずに授業に出ると、授業時間は「初めて内容を知る時間」になります。
授業中は分かった気になっても、家で自分で解こうとすると手が止まる。
これは理解が浅いのではなく、理解する作業を授業中に終えられていないだけです。
軽く予習をして授業に出ると、授業時間は「知っていることを確認し、定着させる時間」に変わります。
同じ50分でも、得られるものが変わります。
「忘れる前に戻る」だけで復習の負担が減る
復習を後回しにすると、思い出す作業からやり直すことになります。
授業当日か翌日に5分でも戻っておくと、思い出すコストがほぼゼロになります。
- 当日:授業で分からなかった箇所に印を付ける(解き直しまでしなくてよい)
- 翌日:印を付けた箇所だけを解き直す
- 週末:その週の印のうち、まだ解けないものだけをもう一度
この3段階にすると、1回あたりの作業が小さくなり、続けやすくなります。
習慣は、崩れてから戻すほうが大変
中学時代にコツコツやってきた人でも、高校に入って部活や通学で生活が変わると、勉強のリズムはあっさり崩れます。
そして一度崩れた習慣を取り戻すには、最初に作ったときの何倍もの気力が必要になります。
安城校で高2・高3から入塾する生徒の相談を聞いていても、「勉強の内容が分からない」より「机に向かう時間が作れない」で止まっている人のほうが多いと感じます。
高1のうちにやるべき最大の仕事は、勉強の内容ではなく、勉強の時間を生活に組み込むことです。
まずは1日15分から始める
「毎日1時間の予習・復習」を最初の目標にすると、ほぼ確実に3日で崩れます。
始めるときのコツは、達成できる高さにハードルを下げることです。
最初の2週間でやること
- 時間帯を1つだけ決める(例:夕食後すぐ/帰宅してカバンを置いた直後)。「夜どこかで」ではなく時刻で決めます
- 15分だけやる。タイマーを使い、15分経ったら途中でもやめる
- やる中身は2つだけ。①その日の授業で分からなかった1問を解き直す ②次の授業の例題をざっと読む
慣れてきたら増やす順番
| 時期の目安 | 1日の勉強時間 | 増やす中身 |
|---|---|---|
| 最初の2週間 | 15分 | 解き直し1問+予習の流し読み |
| 1か月目 | 30分 | 英単語の暗記を追加 |
| 2〜3か月目 | 45〜60分 | 数学の問題演習を追加 |
| 定期テスト2週間前 | 通常+1〜2時間 | テスト範囲の問題集を仕上げる |
※表の時間は志望校と学年で前後する目安です。
増やすときは、時間を増やすより先にやる中身を1つ足すと決めておくと、自然に時間が伸びます。
高1でやっておくと後が楽になること
- 英単語帳を1冊決める。高1のうちに1冊決めて回し始めると、高2以降の長文演習が別物になります
- 定期テストを捨てない。範囲が区切られた状態で仕上げる練習は、そのまま受験勉強のやり方の練習になります
- 模試の判定より、間違えた問題の種類を見る。高1の判定は変動が大きく、気にする価値が低い一方、どの単元で落としたかは長く役に立ちます
- 興味のある学部を1つだけ調べる。志望校を決める必要はありません。「どの分野に進むと何を学ぶのか」を一度見ておくだけで、科目選択の判断が早くなります
よくある質問
部活が忙しくて勉強時間が取れません。どうすればいいですか
部活のある日とない日で、別々の「最低ライン」を決めてください。
部活のある日は15分、ない日は60分、というように分けます。
毎日同じ量をこなそうとすると、部活のある日にできなかった罪悪感で、翌日も手が止まります。
日によって量が違うのは問題ありません。ゼロの日を作らないことだけが大事です。
安城校の自習室は月曜から土曜が13時から22時、日曜が10時から18時まで開いています。
部活帰りに1時間だけ寄って帰る、という使い方をしている高1生もいます。
高1から塾に通う必要はありますか
必ずしも必要ではありません。
自分で時間を決めて続けられているなら、そのまま続けるのが一番です。
塾を検討したほうがよいのは、次のような場合です。
- 何度やり直しても勉強の習慣が3日以上続かない
- 学校の授業についていけず、どこから戻ればいいか分からない
- 家に勉強できる環境(静かな場所・机)がない
このうちどれに当たるかで、必要なものが変わります。
習慣の問題なら通う場所、内容の問題なら戻る単元の特定、環境の問題なら自習スペースです。
自分がどれに当たるか分からないときは、無料受験相談で一緒に切り分けます。
LINEでも相談を受け付けています。
武田塾安城校の公式LINE
高1のうちに志望校を決めないといけませんか
決まっていなくても問題ありません。
ただし「国公立を目指す可能性があるか」だけは早めに考えておくと、科目の組み立てが楽になります。
国公立を視野に入れるなら理科・社会の負担が変わり、高2の科目選択にも影響するためです。
今日やることを1つ決める
高1の1年でやるべきことをまとめると、次の3つです。
- 勉強する時刻を1つ決める(15分でよい)
- 授業で分からなかった箇所に印を付け、翌日に解き直す
- 英単語帳を1冊決めて回し始める
この3つが回り始めれば、高2以降で内容を積み上げる土台ができます。
逆に、内容だけ先に進めても、土台がなければ高3で崩れます。
「決めた時間に机に向かえない」「何から手を付ければいいか自分では判断できない」という場合は、武田塾安城校の無料受験相談をご利用ください。
今の学校の進度と生活リズムを聞いたうえで、今週から始める1日のスケジュールと、最初に取り組む1冊を一緒に決めます。
相談だけのご利用で構いません。
この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、高1のうちに何をすればよいか迷っている高校生に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
武田塾安城校 無料受験相談のご案内
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
安城市・安城駅の予備校・個別指導塾|武田塾安城校
〒446-0031 愛知県安城市朝日町14-1 朝日ビル101号
JR安城駅南口から徒歩2分
自習室:約30席、月曜〜土曜 13:00〜22:00/日曜 10:00〜18:00
TEL:0566-91-3330