長文を速く正確に読める「パラグラフリーディング」
Howdyyyyy！ 武田塾山口校の講師Yです:)
少しずつ暖かくなってきましたね。
英語の勉強は捗っていますか？
夏から長文に入るよ！もしくは、もう長文に入っているよ！という方どちらもいらっしゃると思います。
そこで、今回は長文を読む際に非常に役に立つパラグラフリーディングと呼ばれるやり方について紹介していきます！
パラグラフリーディングって何？
みなさんは「パラグラフリーディング」という言葉を聞いたことがありますか？
大学受験などで講師から聞いたことがあるかもしれませんね。
物語のような小説文ではなく論説文などの長文を読むうえでよく使われています。
paragraphとは「段落」のことであり、段落ごとに内容を把握しながら読み進めていくということです！
ひと段落つくよー、の方ではないΣ(￣ロ￣lll)
ここで皆さんに質問です！
論説文では、たくさんの情報が一気に押し寄せてきますよね。。。それを1回通しで読んだけど、何が言いたかったか分からないからもう１回・・・
今度は問題に適応する場所を探すためにもう１回・・・「あれ？あと５分しかないぞ？」 なんてことありませんか？
そうなんです。
小説などは１回読むと割と頭に入ってくるのに、論説文はなかなか入ってこないんです！
それは数字や事実が淡々と同じトーンで出てきているからです。
ほぼお経です。
ということで！
「１回読んだだけで文章全体の構造把握、重要なセンテンスがわかる パラグラフリーディング」
やっていきましょう！
パラグラフリーディングをする際に必要なこと
ずばり、パラグラフリーディングをする際に必要なこと、前提条件として
一文をしっかり訳して内容を把握できる「精読力」
があります。つまり、単語や文法の完成度が必要不可欠だということです！
そのために夏までに単語や文法の基礎を終わらせる予定だよ！という方も多いのではないでしょうか？
「単語や文法問題では取れるのに、長文読解ではあまり伸びない・・・」
「基礎は出来るのに、論説になるとそれを使いきれていない・・・」
という方がいらっしゃったら、パラグラフリーディングがとても効果的です！
パラグラフリーディングのやり方
Level１
まずは全体として300語～500語くらいの長文で練習してみましょう。
長文を読んでいく過程の中で
① その段落の中で何を言いたいのかが書いてある「トピックセンテンス」に線を引く
みなさんは、「トピックセンテンス」という言葉をご存じでしょうか？
それは、パラグラフ（段落）の中で何について言おうかを一言で表した文です。
「私は英語をよく勉強している。例えば、昨日は英単語を１時間、英文法を１時間勉強した」
という文なら
| 私は英語をよく勉強している | 例えば、昨日は英単語を１時間、英文法を１時間勉強した。 |
| ↑ | ↑ |
| トピックセンテンス | サポートセンテンス |
となります。
Topic sentence (トピックセンテンス), Support sentence (サポートセンテンス)の他にも、
Concluding sentence (コンクルーディングセンテンス), Linking sentence (リンキングセンテンス)などもありますが長文を読み解くうえでは、「トピックセンテンスをしっかりと見つけ、その意味を把握できる」という目標で取り組んでいきましょう！
② 段落ごとにどのような内容だったかを左に一言、日本語で書いてみる
○後で見直しをしたり問題を解いたりする際に、とても分かりやすく見ることができる
○日本語で一言にまとめることで要約をする能力がつく
○パラグラフライティング（Paragraph writing)やアカデミックライティング（Academic writing)の際にとても役に立つ
などのメリットがあるため、そのパラグラフがどのような内容だったのか、左に一言で書いてみてください！
ex) 海洋プラスチック問題についての概要 / 日本が出しているデータ / 世界的に見た日本の位置 ………など
この２つの工程をするだけで文章全体の内容がよくわかってきます。
Level２よりは読み解くのに時間がかかりますが、まずはこのやり方でパラグラフリーディングを練習してみてください！
Level２
① 最初のパラグラフの冒頭と最後の２～３文をそれぞれ読む
この論説文は何についての文章なのか、をしっかり把握してから読み始めるため！
② 各パラグラフの最初の１文のみを読んでいく
段落と段落の関係性が分かる ！
③ 要点を意識しながら読む
Level１のように書き出しても書き出さないでもよいですが、パラグラフの要点をしっかり押さえながら読んでみましょう！
Level１に慣れてくると、普通に読み進めていてもそのパラグラフで言いたいことがおのずと分かってきます。
Level２では、効率よく全体を把握することができるようになっています！
パラグラフリーディングが練習できるテキスト
武田塾がルートに記載している長文読解用テキストには、パラグラフリーディングを練習できるテキストがたくさんあります！
今回は 2冊 紹介します。
①関正生のThe Rules 英語長文問題集
②英語長文Solution
この2冊に共通するのは、バージョンが３つ４つあるため難易度に合わせて変えることができるということです。
350語から1000語近い量まで豊富にそろっています！
パラグラフリーディング用のテキストもありますが、今おそらくみなさんの多くが取り組んでいるであろう長文読解テキストで構いません！
普段時間がかかったり、何度読んでも全体が掴めない！という場合にパラグラフリーディングを試してみてください！
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
「今までパラグラフリーディングをしたことが無かった！」もしくは、「無意識にしていたかも？」という方もいらっしゃると思います。
パラグラフリーディングは大学受験でも大いに使うことができます！
たとえば共通テストでは、長い文章を短い時間で読み解くことが求められますよね？
何回も読み直している、問題ごとに「あれ？どこに書いてあったかな？」と迷う時間はないです。その際、パラグラフリーディングの、特にLevel 2ができているととてもスムーズに解き進めることができます。
また、国立大学の二次試験や早慶・ＭＡＲＣＨ、その他の私立の試験でレベルの高い文章やあり得ないほど長い文章が出てきますよね？
特に長い文章では、パラグラフリーディングができていないと時間がかかりすぎることが多いんです！
※英語が大好きで、大学でも英語を勉強したいと思っているあなた！にはもっともっと実践していただきたいです。
大学に入ると英語で書かれた本を読むことだってあります。その時にパラグラフごとに何が書いてあるかを把握するのが早くなるととても楽だし楽しいですよ！
ぜひ、パラグラフリーディング、試してみてくださいね！
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