こんにちは、武田塾下曽根校です。
今回は中世ヨーロッパの中でも、ノルマン人の分野について解説をしていきたいと思います。
ノルマン人の分野に関しても、世界史の勉強法の基本であるタテの軸とヨコの軸で考えていくことが大切です。
また地図も頭の中に入れておきましょう。
地図

ノルマン人はヨーロッパの海に幅広く進出しました。
中でもヨーロッパの北側での流れが多く出題されます。
スカンジナビア半島やユトランド半島、イングランドなどが重要です。
ユトランド半島は、現在はデンマークの領土です。
デーン人と呼ばれる現在のデンマーク人の祖先が、ここを拠点としていました。
またノルマン人は、イギリスとフランスとの関係性にも大きな影響を与えています。
北フランスにあったノルマンディー公国が特に重要です。
この両国の衝突は歴史的に重要ですので、しっかり覚えておきましょう。
タテの軸
ノルマン人の進出
8~11世紀にかけて、北欧に住んでいたゲルマン民族の一派を、ノルマン人と呼びます。
彼らは航海に出て略奪や植民を行って恐れられ、ヴァイキングとも呼ばれました。
9世紀ごろからノルマン人の首長・ロロが、フランス方面の西フランク王国に侵出。
パリを包囲し、彼の子孫が北フランスにノルマンディー公国を築くきっかけになります。
一方9世紀後半、イングランドのアルフレッド大王がデーン人を撃退。
当時のイングランドには、アングロ=サクソンの七王国(ヘプターキー)がありました。
それはこちらの記事で紹介した通りです。
【世界史の勉強法】ゲルマン民族の大移動についてわかりやすく解説します!
デーン朝とノルマン朝
1016年、デンマークの王子・クヌートにより、イングランドにデーン朝が建設。
1066年にはノルマンディー公のウィリアムが、ヘースティングズの戦いに勝利し、イングランドを征服。
彼はウィリアム1世として、ノルマン朝を建国しました。
ウィリアム1世がイングランド王位を簒奪したこの事件を、ノルマン=コンクェストと呼びます。

ヨコの軸
北欧からイングランドへ
ノルマン人がもともと住んでいたのは、ユトランド半島やスカンジナビア半島です。
ユトランド半島のデーン人が現在のデンマーク人の祖先というのは、先述した通りですね。
デーン朝のクヌートはイングランドだけではなく、デンマークやノルウェーの王位も兼ねました。
イギリスだけでなく北欧の歴史にも大きく影響を与えているので、ここで併せて覚えましょう。
イギリスとフランスの因縁
ノルマンディーは、北フランスにある地方のことです。
ここにノルマン人が建国した、ノルマンディー公国がありました。
つまりノルマンディー公ウィリアム(ウィリアム1世)は、「ノルマン人が征服した北フランスのリーダーで、イギリスのイングランドを征服して王位に就いた人物」ということです。
日本人感覚には分かりにくいですね。しかし歴史的な背景を抑えておけば、理解が進みます。
ここからイギリスとフランスの因縁が始まりました。
またノルマンディーという名称は、第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦でも出てきます。
遠い先の話でですが、ここで覚えておくと、後になって便利です。
語句の覚え方
まとまりで覚える
王朝の名前、建国者、兼ねられた王位などを整理しましょう。
一つのまとまりをセットで覚えると便利です。
|
・王朝…デーン朝 ・建国者…クヌート ・王位…デンマーク、ノルウェー、イングランドの王位を兼ねる |
|
・王朝…ノルマン朝 ・建国者…ノルマンディー公ウィリアム(ウィリアム1世) ・王位…ノルマンディー公とイングランドの王位を兼ねる |
七王国の次に、デーン朝とノルマン朝というノルマン人の王朝が建てられています。
そして、それぞれ「イングランドとどの国の王位が兼ねられたのか」を把握することが大切です。
意味で覚える
「ヴァイキング」という言葉は、食べ放題などで馴染みがあるので、聞いたことがあると思います。
実はその語源は、この世界史のノルマン人の分野にありました。
ノルマン人はゲルマン民族大移動とは異なり、航海によっての移動がメインでした。
海賊船型のアトラクションも「ヴァイキング」と言うので、イメージしやすいと思います。
まとめ
ノルマン人は世界史で大きな存在感を持つイギリスやフランスに大きな影響を与えています。
ここをしっかり押さえることで、後の歴史が分かりやすくなります。
「間違った覚え方をしていないか」を気をつけて、日々の勉強に取り組んでいきましょう!
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