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中学3年生や高校1年生が武田塾のルートで勉強する時のアドバイス

 みなさんこんにちは。武田塾太田校です。
 最近中学生や高校1年生の保護者さまから、『武田塾の参考書の進め方を早くからやっていくと、受験生に比べた際のペースがつかみにくい』というご質問を受けるようになりました。

 今回は、大学受験の準備を早い学年から開始する際の、勉強法のアドバイスが出来たらと思います。

中学生の勉強方法

 中学生であっても、普通に高校受験をする場合には、“受験生”ですので、武田塾の中学生受験ルートに沿って学習することが最も効率よい方法であると言えるでしょう。
 この場合、問題となるのは次のパターンです:

1. 高校受験の準備はかなり完成しており、高校の勉強の先取りを考えている場合

2. 中高一貫校に在籍し、高校受験がないので、高校の勉強の先取りを考えている場合

 どちらの場合であっても、重要なのは数学と英語の先取りです。最難関大学を考えているのであれば、これに国語が追加されるでしょう。
 無料受験相談で次のような質問をされたことがあります:

中学までは数学の成績が大変良かったのに、高校に入った途端に数学の成績がまったく振るわなくなってしまったが、どういうわけなのか?

 これには、中学と高校の数学という教科の質が変わったということと、中学と高校の授業の質が変わったという2つの理由が考えられると思います。

中学数学と高校数学の内容の違い

中学数学は“計算の教科”

 中学の数学は、“計算の訓練”であると言えるでしょう。基本的には問題文にやるべきことが書かれています。『次の計算をせよ』といった類のものですね。中学数学の大半はこのように計算すべき問題がズラズラと並べられていて、それを次から次へと処理していく能力が求められます。ここはあたかも自分が電子計算機になったかのように与えられた数式をただひたすら解いていけば良いのです。ここではゴールは既に定められているので特に答えを求めるまでに四則計算以外に悩むことはありません。
 もちろん、中学数学でも単純計算ではない単元もあります。それが『文章題』や『証明問題』です。そしてその分野がそっくりそのまま多くの中学生の苦手分野に一致しているというのが面白いですよね。つまり、自ら考えて解にたどり着くという作業が苦手なのです。そしてこれはそのまま、次の高校数学でもっとも重要な考え方になります。

高校数学は“証明の教科”

 高校数学を一言で表すなら、“証明の教科”だと言えるでしょう。中学と異なり、教科書で与えられた公式をうまく応用して、様々な方法を駆使して自ら問題の解を求めるための道筋をつけていきます。自分の知りうる知識と経験を最大限に活用して、複雑な問題を単純化・細分化しながら解き進めていく、そんな力を要求されるのが高校数学なのです。中学で培った計算力を武器に、高校では思考力・発想力・応用力が求められます。これらの力がどれか一つでも不足していた場合、高校数学で躓くことになるでしょう。

中学と高校の数学の授業の違い

 中学と高校の授業の違いというのも、成績にかかわる要因となりえます。中学までは、先生が生徒たちを当てて、黒板に答えを書かせたりして、五感をフル回転させる授業を展開してくれます。生徒たちも積極的に授業に参加することで理解をその場で感じることが出来ました。これに対して高校の授業の場合、一般的に教師は公式の証明を行い、それに伴って典型問題の解説をします。これを繰り返し行い、あっという間に単元を終了してしまいます。その単元の問題は、サブテキスト等を使って生徒自らが授業外で自習することになります。まず、このような授業形態にしないとあまりに膨大な数学の学習指導要領を終了することが出来ないのです。
 ただ、それまで中学校の授業に慣れていた新高校1年生は面食らうことでしょう。家で勉強などしなくても授業に真面目に参加していただけで問題が解けるようになっていた頃とは異なり、高校になってからは授業では公式と基本の解説がメインになるので、発展内容を自分で、授業外で勉強しない生徒はすぐに脱落していくのです。

中学数学と高校数学の間を埋めるために

 では、上記で述べたような中学数学と高校数学の差を埋めるためには、どの様な対処を取ればよいのかを考えてみたいと思います。
 中学数学と高校数学の差は以下のものでした:

1. 中学は計算力養成中心。高校は証明問題を中心に発想力・思考力養成中心
2. 中学は参加型授業で理解確認機会多め。高校は講義型授業で自習推奨

 これらから導き出される結論は、『高校数学の先取り』で証明型の問題への対応を早めに行うことと、『自学自習の習慣づけ』を早めに習得することで、高校に入ってからの講義型授業形式に対応できるようにすることの2点が重要なのではないでしょうか?実際には武田塾のルートで言うならば、『高校入門ルート』レベルの参考書を中3から手を付けておくのは、大変良い方法だと思います。数学や英語の内容は中学と高校でまったく断絶することはなく、高校入試がある場合であっても、高校数学を先に勉強しておくことで中学数学に応用できる分野は多く、メリットが多いでしょう。また、今から長時間机に向かって集中して学習する癖をつけることで、授業外でも自ら予習復習に学習時間を費やすことの重要性を実感することができるでしょう。

高校の非受験学年の勉強法

 高校1年から既に大学受験を考えて学習している生徒さんや保護者様に無料受験相談でお会いするケースも増えてきました。その様な方々からは次のような質問を受けたことがあります:

高校1年の生徒が武田塾のルートのスピードで進めようとすると理解力が追いつかず、予定がどんどん遅れていくのが気になる

 この様な場合は、臨機応変に対応していく必要があるでしょう。例えば受験生であれば英単語を1日100語覚えるところであったとしても、1年生なら1日50語やそれ以下に調整するということも必要でしょう。

参考書のレベルがあっているかのチェックを怠らないこと

 高校生になると、サブテキスト、サブ教材、追加問題集といったものを学校から渡されることがあります。これらを使うときにも注意が必要です。まずは、“解答が問題の倍以上ある参考書を選ぶ”のはとても大切なことです。特に数学などは、解答編を先生が渡さずに、途中の式がなく解答だけが最後の数ページにかいてあるような数学問題集を渡されることがあります。このようなものは絶対に使ってはいけません。これらがテスト範囲になっているのであれば、メルカリ等を利用してその参考書の解答編を必ず手に入れましょう。解説の多い参考書というのは、いわば『優秀な講師が手取り足取り教えてくれている状態』なのです。逆に言えば、解答の薄い参考書は、ひどい教師に教えられているようなものなのです。解説が充実したものであれば自学自習がはかどります。

 また、たとえ名著と言われる参考書であっても、もしその問題を解いたときにわからない箇所が2箇所も3箇所も見つかるようであれば、“まだ自分はこの参考書のレベルに達していない”と判断して、よりレベルの低い参考書にまず取り組むようにしましょう。非受験学年であれば、その後名著と呼ばれる参考書に入る時間も十二分にあります。

まとめ

 いかがだったでしょうか?今回はその殆どを数学の勉強法に絞って語りましたが、これは意図があってのものです。中学から高校への変化が最も大きいものも、非受験学年において最も力を注ぐべきものも、それは数学であるからなのです。数学が理解できる人というものは、その他の教科に対してもその類推を働かせていくことができるからです。そして、今回のテーマである中学生・非受験学年の高校生が最も悩んでいるのもまた、数学だからなのです。

 ぜひ、数学を得意科目にして来るべき受験学年には万全の対策で臨んでほしいと思います。


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