こんにちは!武田塾大府校のKです!
テスト週間や第一回模試の時期になりました。
この時期になると特に理系科目で難問に直面する機会が多くなりますが、心は折れていませんか?
私の経験から言えることですが、マジメな人ほど初見の難しい問題で沼にはまってしまう傾向にあります。
特に「一度でも習った部分は自力で解けなければいけない」と考えてしまう人や、「解き方は暗記したけど理由が分からなくてモヤモヤする」という人は、1問解くのに30分以上かかってしまうこともあるでしょう。
今回はそのような方々へ向けたお話です。
ポイントは「まず解法を使えるようにすること」です!
それでは参りましょう!
「分かる」と「使える」は別物
突然ですが、数学と物理には「2段階の勉強法」というものがあります。
1. 解答を記述で完全再現できるようにする
2. 問題文から解法を思いつけるようにする
という2段階を用いて数学・物理をできるようにしようという考え方です。
詳しくは武田塾チャンネルの再生リストから『【数学】教科別勉強法』をご覧ください。
さて、上記の動画内でも言及されてますが、「分かる」と「使える」は別物です。
このお話をする時によく使う例題があるので、皆さんにも出題しますね。
(1)1+1=?
答えは「2」です。簡単ですね。
では、次の問題は解けるでしょうか?
(2)「1+1=2」となることを証明しなさい。
答えはこちらです。
『正解するのはまず不可能「1+1が2になる」理由 / 東洋経済新聞社』
実はこれ、大学で学ぶ内容です。
つまり、小学1年生の最初の問題を「分かる」と言えるようにするためには、大学レベルの知識が必要なのです。
何が言いたいかというと、数学や物理を勉強するときに最初から内容を完全理解しなくても大丈夫だということです。
繰り返しますが、まずは解法を使えるようにしましょう!
短時間で基礎力を上げるための4ステップ
ここからは勉強法についてより詳しく見ていきましょう。
今回は「難問」へのアプローチなので、基礎は既に習っているという前提でお話しします。
基礎ができるか不安な方は、まず基礎をしっかり確認してから応用へ進むようにしてください!
1. 5分手が止まったら、例題や解説を見ながら真似をする
武田塾を少し知っている方なら、一度は「英単語の意味を2秒以内に答えられないと覚えたとは言えない」と聞いたことがあるのではないでしょうか。
数学では「5分」が使えるか否かの境界線です。
それ以上考えて答えを導き出せることは殆どありません。
分からない問題でも5分以上考えたら解答できるという人は相当な理系センスの持ち主ですが、知識を身につけるという目的を考えると凄く非効率になってしまいます。
したがって、5分手が止まってしまったら例題や解答を見るようにしましょう!
すぐ考えることを放棄してしまうことに後ろめたさを覚える方もいるかもしれませんが、分からないこと・知らないことはいくら考えても太刀打ちできません。
とはいえ、一度でも問題に取り組まなければ、分からないことすら知らないまま過ごすことになっていたでしょう。
「無知の知」のように、知らないことがあると知ることは学習するための大きな一歩です。
まずはその一歩を踏み出せた自分を褒めて、気持ちを切り替えるように心がけてください!
ポイント:解説や分からない部分を「自分の言葉で書き込む」こと!
当然ながら、ただ解説を読んだり写したりするだけでは勉強になりません。
「問題を解こうとしても分からなかったけど、解説を見たらすぐに理解できた」という経験、沢山ありませんか?
これは、公式を知っていてもどの場面で活かせるか分からない時に起こります。
つまり、皆さんが勉強しなければならないのは「公式の活かし方」=「考え方」です。
そして「考え方」はある程度パターン化されているからこそ、勉強の1段階目は内容理解ではなく暗記に近いものとなります。
ただし、この1段階目を2段階目に繋げるには、解説を丸暗記せず自分にとって分かりやすい言葉に変換する必要があります。
・△△なら〇〇にする。
・△△→〇〇
など、どのような書き方でも良いので、
真似をする際は考え方を簡単にメモするようにしましょう!
2. すぐに何も見ないで同じ解答を書けるか確かめる
真似をして「考え方」を覚えたら、すぐにそれを再現できるか確認しましょう!
ここで再現できない場合は、勉強ではなくただの作業になってしまっている可能性が非常に高いです。
また、分かった気になってしまっている部分がある場合も高確率で引っかかるでしょう。
効果の無い勉強になっていないか、しっかりセルフチェックしてください!
3. 寝る前に同じ解答を書けるか確かめる
解説を見た直後は解けても、時間が空いてしまうと解けないという問題が必ず出てきます。
それらを放置してしまうと、せっかく時間をかけて取り組んだとしても睡眠中に忘れてしまい、また一からやり直さなければなりません。
逆に、寝る前に同じ解答を書けるか確かめて復習すれば、大部分が記憶に残りやすく成績UP間違い無しです。
もちろん、自分で書いたメモもスラスラと言えるかチェックしてくださいね。
4. 後日にもう一度解き直す
1日だけ頑張っても別の日に復習しなければ記憶は定着しません。
したがって、可能であれば1週間に3日、最低でも2日は同じ問題に触れてください。
これはどんな科目でも共通の勉強法ですよ!
おすすめの参考書
最後に武田塾のルートにも取り入れられている参考書から、各科目1冊ずつおすすめを紹介します。
数・物で最も多い悩みの一つに「問題のレベルが急に上がってついていけない」というものがあります。
私も現役生だったときは『Focus Gold』を使っていたのですが、レベル2とレベル3の難易度が違いすぎて嫌気がさしていた記憶があります・・・。
ということで、今回は応用への足がかりにできる参考書をお伝えしますね♪
数学:『基礎問題精講』シリーズ
『精講』シリーズは簡単な方から順に、
『入門問題精講』『基礎問題精講』『標準問題精講』『上級問題精講』
の4種類がありますが、中でも基礎ができている皆さんにピッタリなのが『基礎問題精講』シリーズです。
この参考書では「応用問題を解くための基本的な考え方」を揃えられるので、完成度を高めることでより高難度の参考書にもスムーズに入ることができます。
武田塾チャンネルでも幾度となく取り上げられている超優秀な参考書なので、今の勉強に行き詰まっている方は是非お試しください!
物理:『秘伝の物理』シリーズ
物理は特に「解説の仕方」に左右される科目だと思います。
実際、私は中学レベルの物理は大得意だったのに、高1の先生の解説が分からなさすぎて大嫌いになったという苦い経験があります・・・。
そのようなリスクを限りなく0にしてくれる参考書が『秘伝の物理』シリーズです!
この参考書は5段階にレベル分けされており、最高難度はMARCHレベルにも達します。
ただ、各問題に対するとても丁寧な解説に加え、解説動画までついてくる優れもので、挫折する心配がほとんどありません。
この参考書を完璧にできれば『良問の風』のような参考書にもスムーズに入っていけるので、是非お試しください!
おわりに
いかがでしたか?
今回は数学と物理の難問へ挑むために、1段階目の勉強法について詳しくお話ししました。
どの科目でも内容を説明できるくらい理解できることが理想ではありますが、最初から無理に理解を深めようとする必要はありません。
使える「考え方」を増やしていくうちに内容を理解できるようになることも多々あります。
そのためにも、まずはノウハウを蓄積していくところから始めてみましょう!
武田塾大府校では、
- 時間が足りない
- 復習ってどうやるの
- 各教科のバランスが分からない
- 志望校で迷っている
という方の相談を承っております!
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