塾生の声

市立橘高校から約半年で慶應文学部に逆転合格!【2022合格体験記】

約半年で慶應文学部合格!精読の定義が変わりました!

 

2022年度合格体験記第一弾です!

一般入試で慶應大学文学部に合格した柿沼孝くんにお話を伺いました。

柿沼くんは、2021年の7月末に入塾し、約半年で急激な成長を果たし慶應大学に合格してくれました。入塾時は日大の英語が解けず、日本史の勉強もまだしていなかったところから考えると驚異的です。それも浪人を覚悟して慶應文学部だけに絞った勉強のおかげで掴み取った栄誉だと思います。

 

彼が印象的なのは、自分で考える姿勢で、今年度一番質問をしてくれた生徒のひとりで間違い無いでしょう。

早慶英語を突破したい皆さんには至言を含んだ内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

DSC00115

(携帯の写真はお家の本棚で、ネットで買い集めた36年分の過去問を見せてくれました)

 

川崎市立橘高校 柿沼孝くん

慶應大学文学部一般入試合格!

 

精読の意味が変わりました!

慶應の文学部は36年分の過去問を集めてやり込みました

―合格おめでとう!今の気持ちはどうですか?

 

周りから「慶應慶應」って言われてとても恥ずかしいです。どうやってリアクションをしたらいいか分からないですね。お父さんとお母さんが一番喜んでました。自分と妹が生まれたときの次くらいに嬉しいってまで言われて。親戚からめっちゃ連絡が来て大変でした。笑”

正直なところ、受かった実感は無いです。もともと落ちたつもりだったんで、宝くじに当たった気持ちです。合格発表の前日まで、浪人したときのことを考えてずっと参考書を調べてたくらいだったんで本当に驚きです。結果として見ても、他に慶應大学商学部、早稲田大学商学部、青山学院大学経済学部を受けて全部落ちているんで、本当に当たりを引けたって思っています。

 

―落ちたつもりって言っても自己採点だと良い勝負が出来ていたし、もともと慶應文学部に絞った対策をしていたわけだから、当然の結果だとも言えると思うよ。

 

後悔があるんですよ。1月の戦略が良くなかったと思っていて、もう少し多読が出来ていれば慶應の商学部も受かっていたと思うんです。慶應の文学部は36年分の過去問を集めてやり込んでいたんですけど、受験1週間前から他の過去問を解き始めて、慶應商学部とか早稲田政治経済学部の長文もゆっくりだったら完璧に読めて点数も安定するんですよね。それまでは隅々まで丁寧に読む勉強に固執していたんでめちゃくちゃ時間が掛かっていたんですけど、もっとたくさん読む練習もしておけば速く読めるようになるし、その方が良かったなって。無い物ねだりなんですけど。

 

―そういう柿沼くんのアグレッシブさが結果に繋がったんだと思うよね。それは最初からずっとそうだった。

 

授業だと2題ずつだけど、参考書なら同じ時間で4題進められる!!

―武田塾に入ってきたのは7月の29日で、ほとんど8月からの入塾だけど、よくこんな短期間で成長できたよね。武田塾に来るまで、どんな勉強をしていたか教えてくれる?

 

高校2年生の終わりまでは他の塾に行っていたんですけど、良く無いと思ってまた塾を変えて、それでもダメでに武田塾の受験相談に来ました。

自分の中で勉強が変わったのが、高校2年生の1月にあった英検のときなんですけど、1ヶ月で2級に受かると周りに宣言して、めっちゃ頑張って勉強したら受かったんですよね。そこから勉強って良いなと思いはじめたんです。そのときにモリテツ先生(森田鉄也先生)の『直前1ヶ月で受かる 英検2級のワークブック』を使って勉強して、モリテツ先生のYoutubeを見て勉強方法を調べていたら、武田塾のことも知るようになっていました。

とりあえずひとつ目の塾を辞めたのは、同じ文法事項を何度も繰り返して説明しているだけで、先生はいらないと思ったんです。だから個別のカリキュラムで進む塾だったらいいと思って別の塾に通ったんですけど、そのときやっていた英文解釈の授業が1週間に1コマで2題を解説するものだったんですけど、武田塾のルートを見たら『入門英文解釈の技術70』があってそれが授業と同じくらいのレベルで、自分でやったら1日に4題くらい進められるからもっと速いじゃんって思って自分でルートの参考書を進めるようになりました。そしたら段階突破テストが無いから日大の過去問を解いてみたんですけど、全然点数が取れなくて、無料なら良いかなと思って受験相談に行ってみたんですよね。武田塾には行った方が良いんだろうなと思っていたんですけれど。

 

精読の定義が変わりました

―武田塾に来てみてどういうことが分かった?

 

色々自分の課題を分析する中で分かったのは、読むのが遅過ぎたから日大の過去問で点数が取れなかったということです。そもそも単語を覚えているって言っても一瞬で意味が出て来なかったり、全部を一度日本語に直さないと分からないからS V O Cを全文に書いて読んでいたりしたんです。しかも、SVOCを振って、もう一回読めばもっと読めたと思うんですけど、読み返しをしなかったんです。S V O Cを振っていれば一回で読めるはずだと思い込んでいて、SVOCを振ることばっかりに意識が行っていて意味を読み取ることに意識が向いていませんでした

 

―そこまで酷かったんだね。笑" とりあえず全部にSVOCを振るのは止めよう。これくらいの簡単な英語は無意識に構文を取れるように、音読を中心に勉強しないと伸びないよって話をしたことを覚えているね。そのあとも何回かブレイクスルーがあった気がするけど、一番成績が伸びたなって思ったのはいつ?

 

精読の意味が変わったことです

担当の伊藤先生に言われて東大の和訳問題でトレーニングをさせられたんですけど、今までは1単語ずつ文法通りに置き換えていけば英語の意味は分かると思っていたんですけど、東大の過去問はそうやって日本語にしても意味が分からないようになっていて英語の見方が変わりました。

前はひとつひとつのS V O Cを気にするだけだったんですけれど、今は意味ベースで考える勉強が大事だと思うようになりました。いわゆる逐語訳だと無理な問題をやるのが英語力を伸ばすのに良いんだって気付きました。

いま自分がどういうふうに勉強しているかっていうと、英文の日本語訳を読んで、英文そのものを読んで何でその訳になるのかを突き止めるってことを徹底しています

 

―やっぱり簡単な問題だけやってれば成長出来るってわけじゃない。幼稚園児用のプールでずっと泳いでても泳げるようにならないから、海に飛び込もうよって感じだよね。

 

だから英語をたくさん読むって大事なんだと思いました。長文を読みながら柔軟に意味を考えることって大事ですよね。それから、何のおかげか分からないんですけど、文法を意識しなくても勝手に文脈を読めるようになってきたんです。音読のおかげなんですかね?いま思うと、『Evergreen』とか『Be』とか分厚い文法書があるじゃないですか、あれに載っている例文を音読してスラスラ読めるようにしておけば、もっと早く成績上げられたじゃんって思いました。あれ、めちゃくちゃ大事ですよね。なんでみんなやらないんだろうって思います。

 

勉強時間を増やせると戦略を変えられるんです。

―実は日本史の勉強もすごいんだよね。日本史は8月から勉強をはじめて、よく間に合わせられたと思うよ。

 

正直、そんなに日本史はちゃんと勉強出来ていなかったと思っています。MARCHだったら絶対に無理でした。早稲田とかMARCHだと正誤問題があるんですけど、正誤問題を解くために必要な理解が足りていなかったと思います。慶應は穴埋め問題が中心になるので、2レベルで用語の暗記さえやっていればなんとかなると思って勉強していました。

 

だから覚え方も力技でしかないんです。ずっと音読をして覚えていました。最初は理解しないといけないと思っていたんですけど、丸暗記で何とかしようと思ってからはゴリ押しです。何度も音読しているうちに、文章のまとまりとか、どこに何が書いてあるかまで覚えちゃっていました。並び替え問題も、年号そのものは分からなかったんですけど、2レベルの左側のページに書いてあったなとか、右側のページに書いてあったなと考えながら解けるようになっていました。まぁ、ズルですよね。位置情報で覚えていたことが強かったです。だからすごい弱点があって、理解が弱いので繰り返さないと忘れちゃうんです。今は1週間経ちましたけど、もう合格点を取れる自信が無いです。

 

―柿沼くんは慶應文学部に絞って対策するために国語を削ったけど、ある意味で削った分だけ勉強時間を確保出来たから可能になった荒技だよね。

 

勉強時間を増やせると戦略を変えられるんですよね。僕は、第一志望に使わない科目は絶対にやりたくなかったです。私立なのに共通テストを受ける人も、僕には何で受けているのかメリットがわからないんですよね。リスニングを対策する時間とかを別の勉強に回した方が絶対に良いのに。

ちょっと国語の勉強もやったんですけど、慶應の文学部を受けることに決めてから、まずは古文を削ったとしても青山学院や法政も受けられるからいいやと思ったんですけど、現代文を削ろうと思うともっと選択肢が狭くなるし、浪人を覚悟しなければいけないと思ったので、親に浪人してもいいかって交渉をして、良いよって言ってもらえたから国語を完全に削ることが出来ました。

 

―国語をやっておかないと法政も青学も二教科受験になる分得点率が上がるから、滑り止めにはならないよ?って言った上でそれでも覚悟を決めて削れるのはなかなか真似を出来るものじゃないよね。僕らとしては、それだけ勉強を頑張れるなら、古文だけでいいからやっておけって言ったけど、それも振り切って慶應に向かったのは凄かった。それでも小論文に最低限必要な現代文の読み方と要約の仕方を学んでもらったけれどね。

 

後輩へのメッセージ

 

―最後に後輩へ向けてメッセージある?

 

正直、合格体験記って嫌いなんですよ。受かったら正義じゃ無いですか。東大に受かった人の勉強方法とか言ってても、サンプルが1でしか無いし、本当に正しいかどうかってわからないじゃないですか。

だから、勉強とかルートとかよりも先に、どうやったら1番成果を出せるのかってことを一番大事にして欲しいと思っています。塾とか学校とかで言われてることを鵜呑みにするんじゃなくて、常にどうしたら上手くいくかってことを考えないと、自分に合った勉強も分からないと思います

 

―柿沼くんらしい言葉だね。今年の受験生で一番質問をしてくれた人だったから合格出来たんだと思う!!慶應生になっても頑張ってね!!

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