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【学部紹介】「情報学」ってなにを学ぶ学問?どこで学べる?

こんにちは、武田塾水戸校です。
今回の学部紹介ブログでは、最近人気が高まっている学問のうちのひとつ、「情報学」について紹介していきます。

「情報=プログラムやコンピューターについて学ぶ=理系」と思う人も多いのではないでしょうか?しかし、情報技術が社会に浸透していることに伴い、情報学が扱う領域もどんどん広がってきています。
今や、情報学は理系だけに限られる学問ではなくなっており、文系であっても情報学を扱う機会が増えています!

そんな情報学を、紐解いていきましょう。

 

「情報学」とは何か

情報学とは、情報化が社会に与える影響を、科学的な手法で分析する学問で、社会における情報の仕組みや流れを、実習・演習・フィールドワークを通して明らかにしていきます。
研究対象は、情報がどのように作られどのように使われるのか、システムの構築方法など、情報に関するすべてです。

 

どんなことを学ぶのか

理系の場合は、まず「解析学」「線形代数」「データ構造とアルゴリズム」など、数学的な基礎科目を多く学びます。そして、プログラミングやデータ解析などの実習も多く設けられています。
文系の場合は、「世界各国の言語」「テレビ・インターネットの歴史」「人の心を掴むコンテンツの繰り方」など、人と人とのコミュニケーションの側面から、情報伝達の方法を学んでいくことが多いようです。

理系学問としての「情報学」は、コンピュータのハードウェアやソフトウェア、情報システムが稼働する原理など、情報についての基礎となる分野を数学的手法によって研究する学問であり、文系学問としての「情報学」は、人文・社会科学系の学問と連携し、社会システムのなかでの情報技術の役割や、マスコミュニケーションにおいての情報メディアの役割、国境を越えての情報コミュニケーションを研究する学問となっています。

 

どんな人が向いているのか

これから大学進学を目指す皆さんは、小さい頃からパソコンやインターネットが身近にあったと思います。現在情報学部に進んでいる学生たちは、そうした環境から、パソコンや情報技術に興味を持った、という学生が多くいます。
情報学の分野では最先端術への興味関心はもちろんのこと、ニュースや流行など、社会の動きに敏感になることが求められます。また、一人でコツコツと作業するのが苦ではない、という人も、情報学には向いているようです。

 

理学部の「情報」と工学部の「情報」の違い

大学によって、理学部に情報の学科を置いている大学と工学部に情報の学科を置いている大学、理学部と工学部の両方に情報の学科を置いている大学、とがあります。
それぞれに大きな違いはありません。強いて言えば、理学部の方はインターネットやソフトウェアに関する研究、工学部の方は自動車の自動運転や機械制御システムなどハードウェアについての研究が大部分を占めている、というところでしょうか。

これは、理学部と工学部の差よりも、個々の学科の歴史に依存するところが大きいそうです。特に工学部で「電子情報工学科」や「情報通信工学科」、理学部では「情報数理学科」のように複合名称になっているところは、元々電子工学科や数学科だったところが、情報関係を強化するために情報分野の要素を付け足した、という経緯のところが多いです。

 

情報学が学べる大学

需要・人気ともに高まっている学問ですので、多くの大学で学ぶことができます。
ここでは、その中からいくつか紹介していきます。

国公立編

会津大学コンピュータ理工学部

会津大学はコンピュータの単科大学で、コンピュータ理工学部コンピュータ理工学科のみを設置しています。
最先端の研究成果(トップ)にまず触れて、最高の成果を獲得するにはどういう基礎を学んだらいいかを考え(ダウン)、トップダウン教育の精神を大切にし、各自の能力を最大限に伸ばそうとするシステムを取り入れています。コンピュータサイエンスが英語を中心に成り立っていることから、第2外国語を設けず、ワークステーションを使用しながら徹底した英語教育を行っています。外国人教員が多く、全員が英文で提出する卒業論文は、コンピュータ関連企業からも注目されています。

筑波大学情報学群・理工学群

情報学群は、情報科学類 / 情報メディア創成学類 / 知識情報・図書館学類の4つに分かれています。
情報科学類
ソフトウェアサイエンス、情報システム、知能情報メディアの3つの分野で、情報の基礎的理論、コンピュータを用いる情報処理技術、基礎理論や技術を具体的な問題へ適用する情報システムなどを学びます。
情報メディア創成学類
確固たる技術的基礎の上に、人間・社会・文化・芸術など多様なコンテンツに取り組むための科学技術と、コンテンツを展開するネットワークメディア技術について学びます。
知識情報・図書館学類
知識と情報の流通・蓄積プロセスを理解し、知識と情報を活用する能力を身につける知識科学主専攻
利用者の行動・社会の仕組みを理解し、知識と情報を提供するシステムを実装する技術を身につける知識情報システム主専攻
先端的な情報技術を踏まえて、知識と情報の流通や蓄積を企画・経営する能力を身につける情報資源経営主専攻
の3つに分かれています。

東京都立大学情報システムデザイン学部

情報システムデザイン学部では、情報科学科と電子情報システム工学科で情報学を学ぶことが出来ます。
情報科学科
人工知能、ビッグデータ・IoT、ソーシャルメディア・マルチメディアなどを実現するための基礎理論、計算機のアーキテクチャ、コンテンツ技術についての教育・研究を行い、ソフトウェアエンジニアとして国際的に活躍できる人材を育成を目標としています。
電子情報システム工学科
2年次後期から情報システムコースまたは電気通信システムコースの教育課程を選択する。情報、通信、エレクトロニクス、エネルギーなどの基幹学問分野の素養と実践力をソフトウェアからハードウェアまで幅広く身につけながら、それぞれの専門性を深めていきます。

群馬大学情報学部

文理融合の学部として、情報社会に人文・社会科学と情報科学の双方からアプローチし、次の社会を構想・実現できる力を身につけることができます。学部共通の基盤教育を学んだ後、2年次から4つのプログラムを設定し、文理のスペクトルを広くカバーした文理横断型の教育を展開しています。データサイエンスを基軸として、ビッグデータ、統計的解析手法などのスキルを持ち、人文科学・社会科学・自然科学に精通した人材を育成しています。
人文情報プログラム
人文科学的知見を活用して、高度情報化社会における課題を探索する能力を修得し、課題解決のための実践的理念を提供する能力の修得を目標としています。学びのキーワードは、「マス・コミュニケーション」「ソーシャルメディア」「言語メディア論」「情報社会と倫理」「社会学的コミュニケーション」です。
社会共創プログラム
高度情報化によるシステム(制度)の変化について、社会科学的知見を活用して課題を発見し、社会的課題の解決および社会目標の達成のためのシステムの構築や方策を提案できる能力を養います。学びのキーワードは、「情報法・行政法」「情報政治論」「情報社会と人権」「政策情報論」「経済学基礎論」です。
データサイエンスプログラム
社会全体から集められるビッグデータを、情報システムを利用して収集する方法を設計し、集まったデータから、目的とする価値に適合した解決策を導く能力を身につけます。学びのキーワードは、「確率統計」「数理最適化」「機械学習」「データベース」「医療情報学」です。
計算機科学プログラム
計算機や情報ネットワークをその数理的原理から理解することで、進歩の速い情報技術をフォローアップできる能力を持ち、人工知能や各種情報システムを研究・開発できる能力を養います。学びのキーワードは、「人工知能」「プログラミング言語」「ネットワーク」「計算機システム」です。

私立大学編

青山学院大学社会情報学部・理工学部

社会情報学部では、社会・情報・人間の3領域と各2領域が融合する学際エリア(リエゾン)の知識とスキルをバランスよく学んでいきます。現代の社会人に不可欠な4つの力「数理的素養」「論理的思考」「情報の高度な活用」「豊かなコミュニケーション能力」を、現実の問題発見を通して、確実に磨いています。理工学部では、情報テクノロジー学科で、メカトロニクス技術、ソフトウェア技術、ヒューマンファクタ技術、ネットワーク技術の4分野を総合的に学ぶことができます。

大阪公立大学システム科学域知識情報システム学類

2022年に新設されました。ここでは、サステイナブルな社会の実現を目指し、学問分野の領域を越えて学ぶことができます。課題解決型のPBL(Project Based Learning)プログラムによって実践力が身につくことも特色のひとつです。知識情報システム学類では、人工知能やIoTなどの情報通信技術について学ぶだけでなく、社会科学、経済・経営科学、生産システム、ヘルスケア、教育などの社会システムの融合領域において自ら課題解決ができる人材を育成していきます。

東京電機大学システムデザイン工学部・未来科学部

システムデザイン工学部は、情報システム工学科と、デザイン工学科に分かれています。
情報システム工学科
ビッグデータを巨大なクラウドで処理するIoT (Internet of Things)社会を支えるネットワーク、コンピュータ、プログラミング、データベース、データサイエンスといった各領域の最先端技術を修得することができ、情報化社会に対応できる高度で汎用な知識・技術を持ち、課題に意欲的に取り組み、高い倫理感と組織で活躍できる力を備えた技術者を育成しています。
デザイン工学科
真の豊かさをもたらす「もの・サービス・空間」をデザインするエンジニアを育成するため、電気電子・機械・情報などの工学分野に関する知識を深めていきます。

未来科学部では、情報メディア学科で情報学を学ぶことが出来ます。メディア学とコンピュータサイエンスを融合し、デザイン、表現、技術などさまざまな観点から理解を深めることで、次世代の技術を生み出す人材を育成しています。

東洋大学情報連携学部・総合情報学部

情報連携学部では、コンピュータ・サイエンス、デザイン、ビジネス、シビルシステムなど、それぞれの専門分野を連携・融合させることにより、ネットワーク時代に対応した、新しいイノベーションを起こせる人材を育成しています。総合情報学部では、ICTの可能性を探り、広く社会で活用するための専門的な知識を深めるとともに、企業や地域と連携した実践的な学びと研究に取り組んでいます。文系・理系の枠にとらわれず、情報学を軸とした知識とスキルを修得し、さらに社会、経済、文化、芸術、心理、メディア、デザイン、スポーツなど多様な分野で「情報」を有効に活用できるスキルを磨いていきます。

 

まとめ

今まで見てきたとおり、情報学は、様々な視点から学びを深めることが出来る学問です。情報学部という名前でなくても理工学部や工学部などさまざまな学部で情報学の研究は行われています。大学調べを行う際は、学部紹介や研究内容など細かいところまで読み、自分のやりたいこと、興味関心があることがどこの学部のどの学科で研究されるのかを探してみて下さい。

 

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