【和歌の解き方2】古典の勉強でお困りの方必見!和歌の解き方はこちら

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和歌の解き方2

こんにちは!京都駅の予備校・塾といえば、武田塾京都駅前校です。

 

 

さて今回は、前回に引き続き和歌の解き方についてお話していきたいと思います(^^)/

【和歌の解き方1はこちら】

 

4 縁語

一つの和歌の中に、和歌で言いたいこととは別に、意味的に関連のある言葉を盛り込む技法が縁語です。

上記の3つの技法と異なり、あまり派手ではなく見つけにくいことも多い技法でありながら、用いられていることも多いため、注意が必要な技法です。

 

他に、注意すべきケースとして、掛詞と同時に用いられるケースがあります。

特に、一方の解釈ができる読み方の一部分だけで、もう一通りの読み方をする場合の掛詞の時は、縁語に気づけずスルーしてしまうことが多いので、注意してください。

 

掛詞の時に紹介した例「思ひ」について、「思い」と「ひ(火)」がかかっていると紹介しましたが、この「思ひ」という語が「こがる」と同時に用いられていたときに、「火」と「焦がる」という縁語に気づけるでしょうか?

参考書で「火」という縁語を覚えたとしても、別の語の一部として「ひ」と表記されたときに見つけられなければ意味がなくなってしまうのです。

したがって、縁語は掛詞になっても音が同じということに気づけるように、ひらがなを意識して覚えてください。

 

縁語かどうかを判断するためには、まずはどのようなものが縁語とされているのかを把握し、あとは自分で見つける訓練を重ねて経験を積むしかありません。

まずは縁語の一例を紹介します。

掛詞として登場しても気づけるように、ひらがなを意識してください。

あし(芦/葦)

ふし(節)・よ(節)・ね(根)

あわ(泡)

きゆ(消ゆ)・うく(浮く)・ながる(流る)

いと(糸)

ほころぶ(綻ぶ)・みだる(乱る)・よる(縒る)・たゆ(絶ゆ)・つらぬく(貫く)・ほそし(細し)

かは(川)

ながる(流る)・すむ(澄む)・はやし(速し/早し)・ふかし(深し)・せ(瀬)・ふち(淵/渕)・そこ(底)

くさ(草)

かる(枯る)・もゆ(萌ゆ)

けぶり(煙)

もゆ(燃ゆ)・きゆ(消ゆ)

ころも(ころも)

きる(着る)・なる(馴る)・はる(張る)・たつ(裁つ)・つま(褄)・うら(裏)

しも(霜)

おく(置く)・きゆ(消ゆ)

すず(鈴)

ふる(振る)・なる(鳴る)

そで(袖)

むすぶ(結ぶ)・とく(解く)・たつ(断つ)・おほふ(覆う)・なみだ(涙)

た(田)

かる(刈る)・いね(稲)

たきもの(薫物)

こがる(焦がる)・ひ(火)・ひとり(火取り)

たまのお(玉の緒)

たゆ(絶ゆ)・ながらふ(永らふ)・よわる(弱る)・ながし(長し/永し)

つき(月)

かくる(隠る)・めぐる(巡る)・くも(雲)

つゆ(露)

きゆ(消ゆ)・おく(置く)・むすぶ(結ぶ/掬ぶ)・もる(漏る)・たま(玉)・は(葉)

なみ(波)

たつ(立つ)・よる(寄る)・かへる(返る)・くだく(砕く)・ぬる(濡る)・かける(掛ける)・きし(岸)・はま(浜)・うら(浦)・なぎさ(渚)・うみ(海)・かは(川)

みち(道)

ふむ(踏む)・まどふ(惑ふ)・ゆく(行く)・わたる(渡る)・はし(橋)

もしほ(藻塩)

こがる(焦がる)

ゆみ(弓)

はる(張る)・おす(押す)・いる(射る)・ひく(引く)・かへる(反る)

 

5 折句

和歌の5・7・5・7・7の各句の最初の音を拾って5音の言葉をつくるのが折句です。

今でいう「あいうえお作文」のようなものと考えれば理解しやすいと思います。

各句の最初の音だけでなく、最後の音も拾って合計10音の言葉をつくる沓冠という技法もまれにあります。

 

6 歌枕

古くから和歌に詠まれてきた地名や名勝です。

明らかに地名や場所の名前なので、気づくのは容易でしょう。

 

7 本歌取り

既存の和歌の一節や語句や要素を取り入れて、その和歌の持つ情緒を反映させる技法です。

このとき引用される既存の和歌の方を本歌といい、この技法に気づくには古代の名歌を知らなくてはならず、ほとんどの受験生にとっては気づくのが困難な技法です。

 

ですが、本歌取りを受験生に解釈してほしいという意図で設定された問題なら問題文や注でヒントをくれていることも多いです。

問題文や注で別の和歌がまるまる紹介されていたら、本文中の和歌に本歌取りの技法がないか確かめてみましょう。

 

練習問題

では早速以下の和歌に使われている技法を指摘してみてください。

いきなり全て指摘できるようになるのは難しいので、できるだけ多くの和歌に触れて、自分で見つける経験を増やしていってください。

 

問題

①唐(から)衣(ころも)きつつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

②山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば

③青柳(あをやぎ)の糸よりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける

④うらさぶる情(こころ)さまねしひさかたの天(あめ)のしぐれの流らふ見れば

⑤大江山(おほえやま)生野(いくの)の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立

⑥来(こ)ぬ人をまつほの浦(うら)の夕なぎに焼くや藻塩(もしほ)の身もこがれつつ

 

解釈例

①唐(から)衣(ころも)きつつなれにしつましあればはるばる来ぬる旅をしぞ思ふ

技法:枕詞(からころも→き)・掛詞(馴れ・萎れ)による序詞(~きつつ)・掛詞(馴れ・萎れ/妻・褄/遥々・張る/来・着)・縁語(唐衣・萎れ・褄・張る・着)・折句(燕子花:か・き・つ・は(ば)・た)

口語訳:唐衣を着つづけてからだになじむように、慣れ親しんだ妻がいるので、はるばるやってきた旅がひとしお悲しく思われる。

 

②山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば

技法:掛詞(離れ・枯れ)

口語訳:山里は(都と違って)、とりわけ冬が寂しさのまさって感じられることだ。訪れてくる人もなくなり、草も枯れてしまうと思うと

 

③青柳(あをやぎ)の糸よりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける

技法:枕詞(あほやぎの→いと)・掛詞(春・張る)・縁語(糸・縒り掛くる・張る・乱れ・綻び)

口語訳:(青柳のような)糸をより合わせる。(そのような)春にも、咲き乱れる花はほころんでいることだなあ

 

④うらさぶる情(こころ)さまねしひさかたの天(あめ)のしぐれの流らふ見れば

技法:枕詞(ひさかたの→あめ)

口語訳:心さびしく感じる気持ちがたび重なるようです。空から時雨が降ってくるのを見れば。

 

⑤大江山(おほえやま)生野(いくの)の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立

技法:掛詞(生野・行く/文・踏み)・縁語(行く・道・踏み/踏み・橋)・歌枕(天の橋立)

口語訳:(母のいる丹後の国府は)大江山を越え、生野を通って行く道のりが遠いので、(私は)まだ踏んでみたこともありません、(その地にある)天の橋立は。もちろん母からの手紙など見てもいません。

 

⑥来(こ)ぬ人をまつほの浦(うら)の夕なぎに焼くや藻塩(もしほ)の身もこがれつつ

技法:比喩による序詞(まつほの~藻塩の)・掛詞(待つ・松帆(地名)/こがれ(恋焦がれ・焼き焦がれ))・縁語(焼く・藻塩・焦がれ)・歌枕(松帆の浦)

口語訳:(待っても待っても)来ない人を待って、松帆の浦の夕なぎのときに焼く藻塩草のように、私の身も(恋の思いに)漕がれ続けていることだよ。

 

 

さいごに

いかがでしたか?今回ご紹介した和歌の解き方は本当にためになる内容です!

今後和歌で躓いた時はこのブログを読み直してみて下さい(^^)

 

 

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