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「形式主義」と「実質主義」を解説!受験勉強で陥りがちなので注意!

皆さん、こんにちは。武田塾刈谷校講師のひでです!今日も勉強おつかれさま!

突然ですが、「形式主義」実質主義」という言葉は聞いたことがありますか?
高校3年生で倫理の授業を取っている方であれば、イエスやカントのお話のときに出てきたかと思います。とても古くから大事な教えとして説かれてきたもので、現在においてもこれを知っているか否かで考え方の幅が大きく変わってきます。

今回は「形式主義」と「実質主義」について理解してもらった上で、受験勉強にどのように活かせるかを解説していきます。それではいきましょう!

 

「形式主義」と「実質主義」の定義について

それぞれの言葉を調べると、次のような定義が出てきます。

・形式主義:一般に事物の内容よりも形式を重んずる立場。(精選版 日本国語大辞典より)
・実質主義:形式にとらわれず、実際の内容を重んじる考え方。(精選版 日本国語大辞典より)

どちらも「内容」「形式」という言葉を使っており、対比させていることが読み取れるかと思います。形式主義は「形式」を、実質主義は「内容」をより重視する考え方である、ということですね。

 

受験勉強における「形式主義」と「実質主義」

これを受験勉強に当てはめて考えると次のようになります。

形式主義:与えられた課題ややるべきことを予め決められたやり方でこなすこ
・実質主義:しっかりと理解・暗記して、定期テストや模試、過去問でより高い点数が取れるように工夫して勉強すること

こう言われた時点で、僕がどちらをおすすめしているかわかっていただけたのではないでしょうか。そう、実質主義です。

形式主義的な勉強では、「点になる」ところまで到達するとは限らず、勉強していてもただこなすだけなので退屈で苦痛になってしまいます。対して実質主義的な勉強では、本番で高得点を取るために試行錯誤する過程も含まれているので、上手くいけば点数に繋がるので、ゲームを攻略しているかのような面白さや達成感を感じることができます。

 

形式主義に陥りがちな具体的な状況と解決方法

では、具体的に形式主義的な勉強とはどのようなものか、どうすれば実質主義的な勉強にできるのか、具体例を挙げて見ていきましょう。

数学の問題集で、問題を解いて丸付けをしただけになっている

武田塾では基礎問題精巧などの参考書を使っていますが、いつも問題を解くだけになっていませんか?「精巧」はちゃんと読んでいますか?解答の根拠を一行ずつ説明できますか?

数学ではどういうときにその解法を用いるのかを明確にした状態でストックしていくことが重要になります。問題のパターンで覚えてしまう人もいるかも知れませんが、共通テストや二次試験では、その解法を使うパターンの問題だと気付きにくいような出され方をしたり、問題の途中でその解法を使ったりします。なので「問題のパターン」を細分化して、これが求められているからこの解法を使う、ということを意識していきましょう。これはほとんどの場合「精巧」の部分に書いてありますので、きちんと読んで説明できるようにしましょう。

また、余裕がある場合は載っている解答の根拠を一行ずつ説明できるか確認しましょう。記述式の試験を受ける人は、論理の飛躍や論理的に誤った記述があると減点されてしまいます。解答のお手本に触れることも大切ですし、自分の書いた記述に減点されそうな部分がないかを確認する癖をつけると、本番でも意識して記述できます。

現代文や英語の長文演習で、答えを覚えてしまう

長文問題の場合、何回か復習をすると本文の内容は大体覚えてしまいますし、確認テストでも同じ問題が出るわけですから、満点が取りやすくなってしまうのは仕方ないことです。しかし目的は確認テストで満点を取ることではありません。初見の文章で正しく読み、問題に正解することです。
参考書には初見で読むときにどうすべきだったか、問題を見てどこを読めばよかったのか、解答の根拠はどれか、他の選択肢はなぜだめなのか、などなど初見で解くことを想定して書かれています。したがって、その文章の問題を解けるようにするのではなく、それを通して本番どのように解けばいいのかを体得することがゴールになります。

 

このように武田塾の宿題では、範囲こそ指定されているものの、どのようにやるか、までは決められていません。講師と相談したりする上で、自分にはどのようなやり方があっているのか、どうすれば確認テストで満点が取れるのか・模試の成績につながるのか、といった事を考えながら取り組めるといいとですね。

 

「実質主義」的な勉強には「主体性」が必要

実質主義的な勉強とは、先ほど説明したように試験本番で高得点が取れる解き方をするための勉強であります。なので試験本番のイメージと今の自分に足りないもののイメージが明確でないとなかなか実践するのが難しくなります。タイトルからはそれてしまいますが、実質主義的な勉強をする前段階として、主体的な勉強を始めてもらうためにすべきことをお伝えします。

例えば数学の問題集をやっていても、基礎問題精巧レベルの問題のパターンをいかにたくさん覚えるかが重要な大学もあれば、解法を理解した上で総合的に考えながら解法を取捨選択してとかなければならない大学もあります。自分の受ける大学がどのような出題をするのかを知るために、まず過去問を解きましょう。点数は気にしなくていいので、どういった問題が出るかと、何ができるようになれば合格できるかを理解してください。もし分からなければ講師や教務の人に自分の答案を見てもらうといいでしょう。具体的な問題がイメージできれば、普段の参考書学習でもそれを克服するための「実質的」な使い方ができるようになります。

高校2年生以下で志望校がまだ決まっていない人は、定期テストで高得点を取ることを目指しましょう。「定期テストなんか大学受験に関係ない」とかいう人もいるかも知れませんが、ここで言っているのはあくまで「実質主義的な勉強」を身に付けてもらうためです。どうすれば授業の内容をテストまで覚えていられるか、どうすれば効率よくテスト勉強できるか、普段の授業からそういったことを意識して主体的に取り組めると、受験勉強を始めたときに無意識的に目的を持った主体的な勉強ができるようになります。

形式的な勉強のすべてが無意味と言っているわけではありません。定期テストに伴って課題を出す先生がいるかと思いますが、暗記系の問題集に書き込む、数学の問題をノートに解いて丸付けをする、などといった「作業」はその形式に則って爆速で終わらせましょう。数学で「答え写してるのバレてるからな」と脅してくる先生もいますが、それで課題の点数を下げることはできません。大事なのは課題でやったことを身に付けてテストで高得点を取ることです。

受験勉強にも言えることですが、勉強を効率的に進めるためには「作業」が必要となる場合があります。例えば英単語を覚えているか仕分けるときは、それだけでは英単語の勉強にはなりません。知らない単語だけを集めることによって知らなかった単語の暗記に時間を費やすことができます。「作業」をいかに早く終わらせられるかが、「学習」の時間をどれだけ確保できるかに関わってきます(少し話がそれてしまいました)。

 

まとめ

「形式主義」と「実質主義」について解説しました。形式主義的な勉強をしてしまっていませんでしたか?もしそうであれば、この記事で読んだことを参考に今日から改めてください。実質主義的な勉強ができるようになれば、受験勉強の効率が爆上がりしますし、成績が伸びる過程をより楽しんで取り組むことができるようになります。

今回は受験勉強にフォーカスして解説しましたが、人としても大事な考え方になりますので、気になった人は調べてみてください。

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