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【進路選択】文転はリスクがいっぱい!?失敗しない方法とは!

皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。

高校1年生のみなさん、新学期が始まりますね。1学期間授業を受けた感想はいかがですか?2年生から文系・理系が分かれる学校に通っていらっしゃる方は、もうどちらにするか決まりましたか?

「数学、思っていたよりも難しいからやりたくない→文系にしよう」

「生物、すごくおもしろいからもっとやりたい→理系にしよう」

など色々な感想をお持ちだと思います。

文系・理系は一度決めてしまうと変更するのがとても大変なので慎重に選んでほしいものです。今日は理系を選んだのに文系に行きたくなってしまったという「文転」についてお話したいと思います。

 

文転とは

文転とは、最初理系を選択したのに、途中から進路を文系に変更することです。高校2年生で分かれるとなると1年生の秋に決めることが多いのですが、「文系か理系か選べと言われてもわからない。でもなんとなく生物が好きだから、理系に行こうかな。キツければ文系に変わってもいいし」なんて安易な考えでいると後々大変なことになります。

今日は文転にひそむ危険についてお話いたします。

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数学・理科

受験に必要のない科目を勉強することになる

数学:文系は「数学ⅠA・ⅡB」まででよいのですが、理系は「数学Ⅲ」まで必要となります。

理科:文系は「生物基礎」「化学基礎」「物理基礎」と、「基礎科目」しか出題されないし、二次試験で理科を使う文系の大学はありません。しかし理系で学ぶ「生物」「化学」「物理」は基礎科目よりも内容が深く、また範囲も広くなっています

 

社会

文系に必要な科目は独学となる

社会:理系を選択する生徒は「地理」を選ぶことが多く、もしそれを選んでしまったのなら大変です。文系は社会2科目必要なのですが、「地理」で受験できる大学が限られているからです。

特に早慶やMARCH等、一部の学部では地理が選択肢に入っていないところもあります。

 

そうなると「日本史」「世界史」を独学で行わないといけなくなります。高校3年生で文系クラスに入ると、それらの科目はすでに先に進んでいるのでそこまで独学で追い付くのはかなり大変でしょう。

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国語

マークシートとは難易度が違う

理系で国語の筆記試験があるのは東大・京大くらいなので、多くの人はマークシート対策だけで十分です。しかし文系に行くとなると現代文は数百字の記述がありますし、古文・漢文も記述に加え技法や知識を深く問われます。

 

古文・漢文の暗記が苦手だから現代文だけで受験できる大学を探すという手もありますが、そうたくさんあるわけではなく、難関大で現代文だけという大学はないので注意が必要です。

 

英語

理系英語とは難易度が違う

英語は理系でもあるので問題なし、と思っているかたもおられるかもしれませんが、それは違います。

もちろん勉強内容においては文系も理系も変わりません。

しかし、例えば長文にしても、題材にされるものが世界史の基礎知識を持っている人ならすんなり読めるけれどもそれがないと読み解くのが大変だったり、文の構造も理系で出題されるものより複雑だったりします。

 

東京理科大は理系の難関校ですが、英語に関してはあまり難しいものは出ないという話を聞いたことがあります(記述が少ない)。(どちらかというと文系学部を擁するMARCHのほうが難しいようです)

 

確かめたことはないので断定はできませんが、東京理科大学は理系単科大学ですので、英語ができる学生よりも数学理科ができる学生に来てもらいたいのかもしれません(※公式見解ではなく勝手な憶測です)。

 

文系クラスに移動する時期

高校2年生の時点で「やっぱり文系にしたい」と先生に申し出ても、学年の途中で文系クラスに移れません。

タイミングとしては高校3年生になる時のクラス替え時です。

つまり、高校2年生の間は理系クラスに席を置くことになります。

しかし前述のように、理系科目の勉強をしつつ(赤点を取るわけにはいかないので入試には関係なくても勉強しないといけないですよね)独学で文系の勉強も進めるというのはかなり難儀なことではないかと思います。

 

指定校推薦を受けられない場合もある

高校3年生の時点で指定校推薦を受けたいと思ったときも要注意です。

評定値が足りていても必要な文系科目を選択していないという理由で受けられない、ということもあるようなので、一度確認をしてみたほうがよいでしょう。

 

文転を成功させるために

高校2年生のうちに理系科目は完璧に

理系クラスにいる間に、数学、理科の知識は完璧にしておきましょう。

特に数学は数学ⅡBまででしたら共通テストでしっかり使うので、勉強自体が無駄になるということはありません。

高校2年生のうちに数学と理科は共通テストレベルを完璧にする!」というくらいの気合でしっかりと学んでください。

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社会を数学に変えて受験する

以前は文系といえば「英語」「国語」「社会」の受験が一般的でしたが、最近は「英語」「国語」「数学」で受験する人も増えてきています。

数学がほぼ仕上がっているのであればその他の科目に全力を注げますので大丈夫でしょう。

 

学問を広い視野で捉える

高校によっては、高校3年生で文理分けをするところもあります。(主に公立進学校に多いです)これはとある進学校の話なのですが、

「文理選択は高校2年生で分かれる学校が多いのに、どうしてそんな非効率的なことをするのか。それぞれに必要な知識を早く学んだほうがよいのでは」

と生徒が質問をすると、高校の先生は

2年生までは文系理系、両方の知識を持っていたほうがいい。文系だって科学に関する現代文や英語長文が出るし、理系だって世界史や倫理の英語長文が出る。その時にバックボーンがないと解けないから」と答えたようです。

また数学に関しては高校2年生秋から分かれるのですが、文系でも数Ⅲの最初のほうはしっかりとやるようです。文系の入学試験には出ないのでそれも無駄ではないかと質問したところ、「社会に出てから、一般教養として必要となる。数Ⅲを全く知らないというのは困る」との回答でした。

少し話がそれてしまいました。つまり何を言いたいのかというと、学んで損をするという学問は一つもないということです

 

まとめ

理系から文系に変更するのは、時間のロスなどを考えるとあまりおススメはしませんができないことはない、といった感じですね。理系クラスに身を置いているのでしたら学校の授業中は真剣に耳を傾けてその場で理解してください。自宅では文系の学習時間を増やして、自分が学んでいないところを学び、3年生で文系クラスに入ったときにしっかりとついていけるようにがんばりましょう!

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