
皆さんこんにちは!武田塾富士吉田校の川村です!
早いもので共通テストまでの日数もいつの間にか100日を切っており、本格的に受験期という空気に切り替わってきました。
富士吉田校に在籍する生徒も、多くの生徒が毎日教室が閉まる時間まで自習室で励んでおります。
この時期は推薦入試に力を入れて動いている受験生も多いかと思います。
すでに合格を決めている人もいれば、結果待ちの人、これから受験をする人、それぞれの状況があるかと思いますが、1日1日を大切に過ごしていってもらえたらと思います。
武田塾富士吉田校では、受験に関する相談、 日ごろの学習の進め方や、
勉強の取り組み方などの相談を受け付けております。
授業をするのではなく、学習のサポートをする武田塾だからこそ、生徒様の状況に合ったアドバイスをさせていただきます。
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今回の記事は、山梨大学の医学部の地域枠入試に関する内容です。
医学部の地域枠入試とは?
医学部の地域枠とは、医師不足の地域を解消するため、その地域出身者などを対象に設けられた特別な入試枠です。
卒業後に一定期間、指定された地域で勤務することを条件に、一般枠とは別に募集が行われます。
合格しやすい傾向や、手厚い奨学金制度といったメリットがある一方、卒業後の進路が制限されるというデメリットも存在します。
主な特徴
≪目的≫
医師不足の地域医療を支える医師の確保。
≪対象者≫
主に、出身地や出身校が特定の都道府県であることなど、地域に条件が設けられる。
≪入試区分≫
学校推薦型選抜や総合型選抜として募集されることが多いが、一般選抜の中に地域枠を設けている大学もある。
≪卒業後の義務≫
卒業後、指定された地域で一定期間(一般的に6〜12年)医療に従事することが義務付けられることが多い。
≪奨学金≫
奨学金制度が充実している場合がある。
メリット
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合格しやすい可能性がある:一般枠よりも受験者が少なく、合格に必要な学力レベルがわずかに低くなる場合がある。
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手厚い奨学金:奨学金制度を利用できるため、学費の負担を軽減できる場合がある。
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進路のサポート:卒業後の進路について、行政や医療機関からのサポートや、キャリア形成プログラムが用意されている場合がある。
デメリット
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進路の制限:卒業後に指定された地域で勤務する義務があるため、自身の希望する勤務地や診療科を選べない場合がある。
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情報収集の重要性:制度利用にあたっては、卒業後の勤務地や期間などの具体的な条件を十分に確認し、自身のライフプランと照らし合わせて慎重に判断する必要がある。
山梨大学医学部 学校推薦型選抜Ⅱ(地域枠)の募集要項

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募集人員:山梨県内の高校出身者を対象にした35名以内
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出願資格の主な条件:
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現役生または1浪生であること。
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山梨県内の高校出身者。
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全体の学習成績が「A」(大学が定める上位基準)であること。
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医師免許取得後15年以内に、9年間(初期臨床研修+専門研修期間を含む)を、県内医療機関で診療に従事することを確約できる。
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山梨県医師修学資金貸与制度 第二種の利用を確約できること。
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選抜方法:
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第一次選抜 → 共通テスト成績+書類(調査書、多面的・総合的評価のための申告書、学校長推薦書)
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第二次選抜 → 面接(集団面接・場合によって個人面接)
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出願期間・選考日程
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出願期間:2025/12/11〜12/18
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第一次合格発表:2026/2/6
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第二次選考日:2026/2/9
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最終合格発表:2026/2/11
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山梨大医学部 学校推薦型選抜(地域枠)過去入試データ
年度 募集人数 志願者 第一段階選抜 合格者 入学者 令和7年 35名
62名 42名 35名 35名 令和6年 35名
63名 53名 35名 35名 令和5年 35名
69名 53名 35名 35名
「地域枠」の最低点などのデータは公式には公表されておりませんが、山梨大学医学部の地域枠入試における共通テストの得点率は80%を目安にしておくとよいかと思われます。
また、最終選考における面接があるため、得点のみならず、「地域医療貢献意欲」「学校成績」「面接・書類」の比重が高いです。
面接・書類・選考の傾向

書類審査
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出願時に「調査書」「学校長推薦書」「多面的・総合的な評価のための申告書」を提出。
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この申告書では「なぜ山梨県内で医療に従事したいか」「地域医療への意欲」「将来どのような医師を目指すか」など、自分の意志・将来構想を明確に書けることが重要です。
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書類でも「学習成績・高校での活動(部活・ボランティア等)」「人物・適応力・創造性」などが評価される旨、募集要項に明記あり。
面接
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面接は「集団面接形式(受験生2名)+場合により個人面接」形式で実施されるという情報あり。
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面接で聞かれる主なテーマとしては
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医師を志望したきっかけ/将来像
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なぜ山梨県・県内医療機関で働きたいか
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地域医療の課題/県内医療環境について知っていること
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学生時代に頑張ったこと、困難をどう乗り越えたか など。
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- 面接の評価が基準を満たさないと、不合格となる可能性が明記されているため、「志望動機・適性・人間性」のアピールが決め手になると考えられます。
対策アドバイス
勉強面での準備:学校の成績をしっかり保つ(「全体の学習成績がA」のような表記あり)また、共通テストで必要な得点を取れなければ、最終選考へは進めませんので、目標設定をきちんと立てて、計画的に学習を進めていきましょう。地域医療・県内医療の理解:
山梨県の医師数、医師偏在、地域医療の課題などを自分の言葉で語れるように。
書類作成:
申告書・推薦書・自己PRを作成する際、「なぜこの大学・この地域を選んだか」「将来どのように医師として地域に貢献するか」を具体的に論理立てて書く。
面接練習:
集団面接では、他者とのコミュニケーションや個性を示せるよう準備。定番質問を抑えつつ、地域枠ならではの質問にも備える。現役生は面接練習は学校でやってもらえることが多いですが、雰囲気を変えるために、塾や保護者様など、いつもと違った人と面接の練習をしてみるのもおすすめです。
制度条件の理解:
修学資金制度の返還義務、県内勤務の義務など、地域枠の条件(誓約文)を熟読して納得した上で出願を。
まとめ
いかがだったでしょうか?
山梨大の医学部の地域枠を目指している人は、最低限把握しておいた方が良い内容をピックアップして記載させていただきました。
武田塾富士吉田校でも医学部地域枠を狙って受験を目指している受験生もいます。
もっと詳しい情報が聞きたいという方は、ぜひ無料受験相談をご利用ください。
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