受験で上手くいかず志望校に落ちてしまったとき、大半の方が浪人しようかどうか迷うことになるでしょう。
もちろん浪人すればもう一度受験のチャンスを得られるので、志望校に合格することができるかもしれません。
しかし浪人はつらく鬱になりやすいとも言われているため、「どうしても志望校に行きたい」という強い気持ちを持って早期から勉強を始めることが大切です。
今回は、浪人生が勉強を早く始めるメリットについて解説していこうと思います。
浪人はつらい?鬱になる?
まずは、浪人は非常につらく場合によっては鬱になってしまう人もいるということを受験生の皆さんに知っておいてもらう必要があります。
浪人に対して悪いイメージを持ってもらいたいわけではありませんが、実際浪人は現役時代と違って一人で勉強する時間も多く、孤独な戦いになりがちです。
また、そもそも浪人すれば志望校に絶対に受かるというわけでもなく、思うように成績が上がらないこともあるでしょう。
まずはなぜ浪人がつらいのか主な原因をご紹介しますので、これを参考にして自分が本当に浪人する必要があるかどうか、浪人しても行きたい志望校なのかどうかを考えてみてください。
つらい原因①孤独になりやすい
浪人がつらい主な原因の1つが孤独になりやすいという点です。
現役時代は高校にも通っているので自然と友達や先生と話す機会がありましたが、浪人生ではそのような会話の機会がかなり少なくなります。
特に自宅浪人の場合は自宅にこもりっきりになってしまいがちなので、気分も落ち込み鬱になりやすくなってしまいます。
そのため予備校の友達でも先生でも良いので、浪人中はつらいことを素直に相談できる相手を作っておくことが何よりも大切になります。
つらい原因②プレッシャーを感じやすくなる
1年という時間と少なくないお金をかけて浪人するわけですから、現役のときと比べてプレッシャーもかなり大きくなることでしょう。
「今度こそ合格しなきゃ」という思いが強くなりすぎて、勉強すること自体が苦痛になってしまうこともあります。
また、親に感謝して申し訳ないと思っているからこそプレッシャーも大きくなってしまい、悩みすぎてしまう浪人生も少なくありません。
つらい原因③成績が伸びない
勉強できる時間が1年延長されるわけですから、きっと成績も今以上に良くなって志望校も合格できると考えることでしょう。
しかし、実際浪人してみると順調に成績を伸ばせる人は少なく、成績が伸び悩んでしまう人も一定数存在します。
1年あるから余裕だと思っていたらスケジュール通りに進まなくなり、結局合格できるかどうかギリギリになってしまうというのはよくある話です。
特に4月の段階ではまだ時間に余裕があるあまり遊びすぎてしまう人が非常に多く、後々の自分の首を絞めることになってしまっています。
つらい原因④モチベーション管理が大変
浪人生はよく「モチベ管理が一番大変」と言われることがあります。
実際、勉強する時間自体はいくらでもありますが、時間がありすぎるあまり遊びすぎてしまったり、逆に春の段階から頑張りすぎて勉強する気が無くなってしまったりすることもあります。
そのため適度に勉強し、適度に息抜きの時間を作ることが浪人では大切です。
また、浪人していると生活リズムも不規則になりやすいため不健康な生活から鬱に繋がりやすかったり、学校の様に授業と休み時間がしっかりと分かれていないため頑張りすぎてしまう場合も多いようです。
まずは現実を受け入れ、浪人するかしないかを考えよう
さて、浪人する上でつらい点がわかった上で浪人するかしないかを決めなければなりません。
全落ちしてしまったけれど大学に行きたいならば浪人するしかありませんが、志望校には受からなかったけれど滑り止めは受かっているという方もいらっしゃるでしょう。
その場合はまず、本当に志望校に行く必要があるのかどうかを今一度見直すことをおすすめします。
もう一度大学を見直してみれば、もしかしたら志望校でしか出来ないと思っていたことが他の大学でもできるかもしれません。
また、志望校以外の大学の良さも見えてくることでしょう。
それから、1年の浪人で本当に志望校合格のための力をつけられるのか、それだけの勉強をする覚悟があるのかどうかもよく考えなくてはなりません。
滑り止めと言えどこれまで勉強してきた結果合格を掴み取れているわけですから、その合格を無かったことにしてまで行く価値のある大学かどうかをしっかりと考えて見ましょう。
浪人することが決まったら、勉強を早く始めることが大切
浪人することが決まったなら、とにかく勉強を早く始めることが大切です。
浪人してしまうと最初の頃は気が抜けてしまい、なかなか勉強に手をつけられないことも多いでしょう。
そうしているうちに春休みに入って卒業旅行にも行ったりしていると、結局予備校が始まる4月頃から勉強を始める人がほとんどです。
気分転換も必要ですから、卒業旅行に行ったり遊んだりすること自体は全く問題ありません。
しかし、予備校が開いてなくても勉強自体は自分一人ですることもできますから、この1ヶ月を無駄にする手はありません。
メリットは1ヶ月分の余裕を作れる
勉強を早く始める最大のメリットは、約1ヶ月間の余裕を作れるという点です。
1年間も勉強する期間があるしまだ大丈夫と考えてしまいがちですが、実際に本当に余裕で合格できる人はそう多くはありません。
きっと今回の受験でも、本当は余裕を持って合格できるはずが段々とスケジュールに無理が出始め、「あと1ヶ月あれば合格出来たのになぁ…」なんて考えた人も多いはずです。
そうした悔しい思いをしないためにも、早めに勉強を初めて他の受験生から一歩リードしておくことが大切になるでしょう。
たかが1ヶ月ですがされど1ヶ月です。
1ヶ月あれば単語帳や参考書を1冊終わらせられたりと意外と出来ることは多いはずです。
ぜひこの1ヶ月の貴重さに気がついて、時間を無駄にしないようにしていきましょう。
武田塾でも1~3月までに入塾する人の合格率は高い?
ちゃんと調査した正確なデータではありませんが、武田塾においても1~3月くらいに入塾してくれた方の合格率は比較的高い傾向にあると思われます。
武田塾はいつでも入塾を受け付けているため入塾時期は人によってかなりバラバラなのですが、早いうちから無料受験相談に来てくれた方は「次は絶対に志望校に合格したい」という強い思いを持っていることが多い様に思います。
「合格のためには早い時期に武田塾への入塾が必要」という話では無く、「それくらい早い時期から勉強を始められる人の合格率は高い」ということだけは理解してもらえると嬉しいです。
ちなみに、武田塾ではいつでも無料受験相談を受け付けていますので、入塾するかどうかに関係なく、受験でお悩みのことがあったら一度お気軽にご相談ください。
浪人生が勉強を早く始めるメリットまとめ
正直に言えば、浪人生は非常につらいことばかりです。
そのため安易な気持ちで浪人することはおすすめできません。
しかし、浪人してでも志望校に合格したいという強い気持ちがあるなら、気を抜かずに浪人を決めた直後から勉強を再スタートすることが大切です。
早く勉強を始められればその分他の受験生に差をつけることができ、1ヶ月リードした状態で受験をスタートすることができるようになります。
次こそは絶対に志望校に合格したいと思っているなら、ぜひ浪人が決まった段階で勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。