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日本史担当O講師解説:【2025年度入試の傾向と対策】

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みなさん、こんにちは!

京王線調布駅 徒歩3分にある大学受験の個別指導塾

「日本初!授業をしない塾」武田塾調布校です!

 

受験生の皆さんは共通テスト、本当にお疲れ様でした!

今後は一般入試、二次試験の入試があると思いますが、集中力切らさず最後まで頑張ってください!
塾講師として、自分の指導科目の今年の共通入試の問題を見させてもらいましたが、例年と少し出題傾向や形式が変わった部分があったように感じます。
そこで今回は、日本史に絞り来年以降の歴史総合に向けた、問題や問われる内容の予想をしていきたいと思います!ぜひご覧ください!

今年度の出題傾向

今年度の出題傾向問題数に関しては特に変更点はなく、32問のままでした。知識問題と資料問題の比率も大きくは変わってないように感じますが、その中でも資料問題の文章の長さが一番印象に残っています。
ネット上では「古文」と揶揄されるような始末です。知識問題に関しては1-2問ほど、リード分野や資料の注釈にそのまま答えが載っている問題もありました。ではここから、例年の共通テスト、過去のセンター試験とどのように問われる能力が変わってきたかを考えていきいましょう。

 

センター試験

センター試験2020年度までの形式です。こちらを一言で表すとしたら「やった分だけ点数が取れる試験」です。
資料問題もありますが、基本的には教科書や資料集に載っている範囲に収まり、かつ解答が読み取りではなく教科書の知識に基づいたものが多いです。
知識問題では、勉強してなかったら解けない、勉強していたら解けると極々当たり前の問題が多かったです。
また、受験生の皆さんが苦手とする並び替え問題では、テーマが共通している三つの出来事を並び替えする問題が多く、因果関係を把握していれば解ける問題がほとんどでした。これらのことから、センター試験では「歴史をどれだけ理解できているのか、勉強をどれだけ積み上げてきたのか」を問うてる試験だったと考えました。

 

共通試験

共通試験2021年度から現在に至るまでの形式です。こちらを一言で表すとしたら「やった分だけ点数が取れるわけではない試験」です。
どういうことなのでしょうか?
日本史をある程度学び、センター試験と共通試験の両方を解いたことのある受験生であれば感じたことがあるはずです。
「センター試験の方がいい!」

まずは資料問題の多さです。教科書や資料集以外の範囲からもバンバン出題されます。また、センター試験では極論リード文を読まずに問題を解くことができましたが、共通試験ではリード文を踏まえないと問題を解けないものも増えてきました。

知識問題では日本史を勉強していない人ですら、注釈やリード文を読めばわかってしまう問題が出現しました。
また、並び替え問題では因果関係がないもので並び替えされられるものや、史料の並び替えなども出てきました。
先ほどの「センター試験の方がいい!」というコメントは
単純な知識問題が少なくなり、解くのに時間がかかりめんどくさい
勉強していない人でも解ける問題があり納得がいかない
この2点から生まれた感情だと思われます。

これらのことから、共通試験では「歴史を理解した上で、どのように解釈、アウトプットするのか、情報処理能力があるのかどうか」を問うてる試験であると考えます。

 

今後の歴史総合での予想

今後の歴史総合での予想まず、今までよりもっと読解量が増えると思われます。今年度の英語でもそうでしたが、年々読まなければいけない文章量が増えてきています。新課程、新制度の前年の入試は、ある程度来年度の入試を踏まえた上で問題作成する傾向にあります。
共通試験が始まる前年度のセンター試験の日本史では、それ以前のものより史料問題が増えていました。ここでは「情報処理能力」が問われていると考えましょう。

次に、日本史の知識がなくても解ける問題が増えると思われます。昨今、教育現場では科目ごとのボーダーをなくしていく動きが多少なりとも見られます。科目ごとの独立性をなくし、幅広い知見や知識をつけてもらうためにも、大学入試からその改善を試みているのではないでしょうか。

 

今後の対策方法

今後の対策方法ではどのように対策をしていけば良いのでしょうか。
まず前提として、今までもブログで書いてはきましたが、歴史への理解と暗記は必須項目です。
それにプラスαでやらなければいけない、やった方がいいものをあげていきます。

読解力の向上
こちらの読解力というのは、理解と速度の両方を孕んだ言葉として使わせてもらいます。元来社会科目では、制限時間内に試験がおわらないということはあまりなかったはずです。ただ、リード文や資料問題の増加を考えると、今後はあり得そうですよね。
ですので、リード文では何について話しているのか、資料はいつのもので内容はどのようなものかということを素早く読解していかなければなりません。

古文の能力の向上
多くの受験生は古文の勉強もしていると思いますが、受験で使わない人も一定数はいます。
ただ、古文の知識があった方がより正確に資料を理解できる、正解できる問題も増えていくはずです。
共通ではなく、現代文しか問われない私立大学に一般入試で入るんだ!という人なら大丈夫ですが、古文を使う受験生の場合は、古文のためだけでなく日本史のためにもその勉強時間を割いていく方がいいと思います。

さいごに

いかがだったでしょうか?

今回は日本史のセンター試験、共通試験の問題傾向の変化から、来年以降の歴史総合でどのように問われる能力が変わっていくかの予想をしていきました。

確かに、情報が錯綜している現代において、情報処理能力は重要です。
多角的な知識を身につけるためにも、各科目複合的な知識を問うことも理解できます。
国際基督教大学や上智大学ではかねてからそのような入試問題がありました。

ただ、現在の共通入試では、そのような能力を正確に推し量れているのかどうかは個人的に疑問です。
見たことのないような資料問題では、元来の知識さえあれば解ける問題より、当てずっぽうや二択で悩んで解いてしまうことが増えると思います。ただ、共通試験はマーク式であるので、運で当たってしまうことも増えていくでしょう。
文章を読めばわかってしまう問題でも、そこで問われているのは「日本史」という科目ではなく、ただの「読解力」です。
センター試験は上記の能力を求められることはありませんでした。ただそのぶん問題としてのクオリティの高さや意図ははっきりしていたと思います。

共通試験も年数を重ねることでいいものになっていくこと、受験生の努力が正確に反映される試験になることを祈っています。

 

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