経営工学って文系？理系？そもそも経営工学って何？

みなさん、こんにちは！

京王線調布駅　徒歩３分にある大学受験の個別指導塾

「日本初！授業をしない塾」武田塾調布校です！

今回は少しマイナーな学部、

経営工学とはなにか

経営工学を学ぶことのできる大学はどこか、

を紹介させて頂きます！

理系志望の高１～高２生は必見の記事となっています！！

経営工学とはどのような学部？

みなさんはまず経営工学と聞いて、文系か、理系か、どちらであると思いますか？
「経営」と入っていることもあり文系のような気もしますが、「工学」という言葉も入っているので理系のような気もしますよね。
なんと答えは「理系」になります。というのも、入試の枠組みが一般的に工学部、つまり理系入試ではないと経営工学を学ぶことができないからです。

しかしながら実際、名前のとおりに経営工学では文系の勉強も理系の勉強も必要となってきます。
例えば、文系寄りの科目であれば、世界の情報化社会実現の現状やこれからの情報化社会などについて学べる「社会情報論」や、
どのようにして商品の品質を管理するかについて学べる「品質管理」、「マーケティング論」、「金融論」などを学べます。

理系寄りの科目であれば、確率や各種分布について学べる「確率統計論」、C言語やPythonなどを扱う「プログラミング」、工場での生産についてどのように行うかを考える「生産管理」、人や組織の挙動を数理的に処理し、合理性のある効率化を行う学問である「オペレーションズ・リサーチ（OR）」などを学びます。

何だこの科目、聞いたことがない！という科目も混じっているかと思いますが、経営工学は「数理工学的アプローチからヒト、モノ、コトをコントロールし、効率化を図る学部」というイメージで捉えるとわかりやすいかと思います。

オペレーションズ・リサーチ（OR）ってどんなことをするの？

ここでは、先程も軽く説明させていただいたオペレーションズ・リサーチ（OR）について具体的にどのようなことをやるのかを説明させていただきます！

ORは経営工学において必要不可欠とも言える科目です。このORを応用して生産管理などの各種マネジメントを行っていきます。

それでは実際にORで考える問題を見ていきましょう。今回は、ORを知らない人でもわかりやすい線形計画法の問題について少しだけみていきます。

ネジの種類	製品一個あたりに必要なネジの個数				１日のネジの利用可能限度
ネジの種類	製品A	製品B	製品C	製品D	１日のネジの利用可能限度
ネジA	3	5	10	15	8,000
ネジB	7	5	3	2	10,000
製品１個あたりの利潤	5,000	7,000	10,000	13,000

ある工場Aでは２種類のネジを使った製品を４種類製造している。この工場で１日で製造工程が処理できる製品の総数は8,000個である。また、製品A,Bは合計3,000個以上、製品C,Dは合計4,000個以内の売上が予想されている。この場合の利潤を最大にする各製品の製造量を求めよ。

今回は実際には解きませんが、ORではこのような問題について考えます。この問題の場合、最終的に最大化したい利潤についてまず立式し、その他の制約条件について考慮した上で最大利潤を取れる製造方法を考えていきます。

例えば利潤Xに関する式は,

X = 5000A + 7000B + 10000C + 13000D →最大化

となります。

経営工学はこのような人におすすめ

・情報学（プログラミング）を学ぶと同時に社会システム、経営、経済について学びたい人

・数学が得意な人

・将来起業したいと考えている人

経営工学では、経営や経済、社会の仕組みについて数理工学的アプローチをするため、文系、理系、どちらの分野についても興味がある方が向いています。また、需要予測などの予測をするためにプログラミングを用いたり、AIを用いたりするのでプログラミングの知識も身につきます。また、先程例で示したORのように、数学的アプローチから問題を解くことも多々あるため数学力は必要です。さらに、経営工学では社会の仕組みについてや経営の仕組みについて学ぶことができるので、起業したい人にも向いていると思います。