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英文解釈の疑問に答える!正しく解釈する力をつけるための勉強法

こんにちは、武田塾土浦校です。

 

今回は英文解釈の勉強法についてお話したいとおもいます。

英語の学習は基本的に単語と文法の習得から始まり、それらを用いて簡単な短文を多く読みこなしていくことが基礎を形作ります。ただ、そのようにして高校範囲の文法事項をかなりの程度まで身につけたとしても、実際にまとまった量の英語の文章を正しく読解するまでのレベルにはなかなか至らないというのが実情ではないでしょうか。そこで、教科書的な文法の力を、実用的なものへと橋渡しする学習が必要となり、それが英文解釈と呼ばれるものになっています。

ここでは、英文解釈にまつわるいくつかのコメントに答えていきます。

 

 

1. 英文解釈のあとで文法を復習するとよい?

まさにその通りです!

英文解釈をやってみて、なんだかしっくりこないというふうに感じているひとは、ぜひ英文法の復習をしてみてください。単に文法問題としてしかとらえていなかった項目が、いかに実際のセンテンスを読むなかで大切になってくるかが実感されると思います。そのように基本と応用を行き来しつつ身につけた文法の力は、深くしみついて簡単に忘れてしまうものではありません。そういった学習の効率の面から言っても、早めに読解に入っていけるとよいです。

 

2. SVOCを振るよりも、接続詞が何をつなぐのかが重要?

まず、SVOCを正確に振ることももちろん大切です。これができないと英語の文の骨格が見えず、いつまでも余計な枝葉に惑わされ続けることになってしまいます。それを前提にしたうえで、大きな解釈上のポイントとして挙げられるのが「等位接続詞」および「省略」でしょう。

等位接続詞とは、and, but, or など、文法的に等しいカテゴリーの要素同士をつなぐ接続詞のことです。これらが単語と単語をつないでいるのか、あるいは文と文をつないでいるのか、はたまた句と句か、節と節か……その場に応じて的確に判断していく必要があります。

また、英語は同じ語の繰り返しを慎重に避ける傾向をもつ言語ですから、共通する要素が二度目に登場するところでは省略されてしまうことがよくあります。これは日本語とはけっこう大きく異なる点で、日本語では語句を近くで繰り返すことはさほど不格好ではありません(ここでも「日本語」が繰り返されました)。ところが英語ではこうした書き方はご法度になってしまうのです。ですから、代名詞がなにを指すのかはきちんとチェックする必要があり、要素の省略がある場合には、違和感に気づいて補ってやる必要があります。

 

3. 『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』はよい?

とてもよい本です!

いわゆる機能語と言われる that, it, what などの語は、中学生でも当たり前に知っている単語ですが、とにかくセンテンスのなかで様々な役割を果たしますから、正しく読むには毎回どのようなはたらきをしているのか見定めなければなりません。だから一見すると簡単そうなのに、大学受験生でも英文の解釈において最後まで悩まされることになります。

この本は、そうした機能語の判別の仕方について丁寧に記述してあります。例えば that ひとつをとっても、関係代名詞・同格・名詞節・強調構文などなど、多くの機能についてその見抜き方を学ぶことができます。ただ覚えこんでしまうというような使い方をするのではなく、テーマごとに理解すべきポイントがしっかり記載されているので、ぜひそれを意識して学習してみてください。

 

4. 構造をきちんととれれば、和訳は書かなくてもよいのか?

英文解釈では、ぜひ全訳を書くようにしてください!

長文読解に入ったら、すべて訳す必要はありません。しかし英文解釈では、原文を正確に日本語に移すことができる、というところを目標にしてほしいと思います。頭のなかでなんとなく意味をとっている段階では、目の前の英文をすべて理解できていると考えてしまうものですが、いざペンをもって訳を作ろうとすると、案外細かい部分がわかっていないことに気づくのはよくあることです。実際の和訳問題ではそういった細部まで含めて採点されるわけですから、訳を書く練習は重ねておきましょう。大学受験生に翻訳家のような流麗な訳は求められていません。多少のぎこちなさがあっても、原文の要素を落とさず、日本語として意味の曖昧なところのない文であれば、満点がもらえるはずです。

 

5. 復習でSVOCを振るとき、どこに書いたらいいのか?

同じ本を2冊買うか、あるいはコピーをとるとよいです。

初めに勉強するとき、参考書に直接書きこんでしまうと、あとで復習するときにやりづらくなってしまうと思います。そのため、英文をコピーしてそこに書きこむことをおすすめします。これでまっさらな文をすらすら読めるか、というような復習も問題なく行えるはずです。ノートに文章をすべて書き写すひともいますが、とくに長文になってくるとかなりの時間をとられる作業になってしまいますから、これはあまりおすすめしません。書き写すとしても、よほど複雑で難しい箇所や気に入った文など、一部分だけにとどめておきましょう。

 

6. まとめ

もうすぐ夏休みになります。単語と英文法についてはだんだんと基礎が固まってきている段階だと思います。いよいよこれからは実践的にまとまった量の英文を読む力をつけていく時期ですね。今回紹介した『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』は、長文読解にうまく入っていけないひとが初めに手をつけるのに最適な参考書となっていますので、自信をもっておすすめします。英文解釈を学んで、センテンスを構成する要素がカタマリで見えるようになってくると、長文を読むときのスピードや理解度が上がり、ストレスが減ってきます。そこから英語を読むときの楽しさにつながっていけば一番理想的です。ぜひ、この夏で英語の読解力を向上させてください!

 

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