結論:三重県の公立高校入試の後期選抜は、令和9年度の実施要項でも、調査書(内申点)と学力検査の結果を段階的に組み合わせて合格者を決める仕組みです。内申点と当日の点数の両方で選ばれた人から合格が決まる形なので、中学生のうちから内申点を積み上げることが大切です。
武田塾津校の受験相談では、中学生や保護者の方から「三重県の公立高校入試は、内申点と当日の点数のどちらが大事ですか」という質問がよく出ます。
三重県の公立高校入試の選抜方法は、段階が分かれていて少し分かりにくい仕組みです。
この記事では、選抜の考え方を段階ごとに、仮の数字の例を使って説明します。
中学生のうちに何を優先するかは、志望校と今の成績で変わります。
無料受験相談で、定期テストと受験勉強の進め方を一緒に決めます。

三重県公立高校入試の選抜の流れ
三重県教育委員会の「令和9年度三重県立高等学校入学者選抜実施要項」(2026年10月公表)では、後期選抜は次のような段階に分けて合格者を決めると定められています。
| 段階 | 合格者の決め方(令和9年度 実施要項の後期選抜) |
|---|---|
| 準備1 | 調査書(中学3年生の「各教科の学習の記録」や「特別活動の記録」など)で、募集定員のおよそ100%に当たる人を選ぶ。高校によっては110%または120%に設定する |
| 準備2 | 受検者全員の学力検査(実技検査がある高校はその点数も合計)で、募集定員のおよそ80%に当たる人を点数の高い順に選ぶ |
| 第1段階 | 準備1と準備2の両方に入った人を合格にする |
| 第2段階 | 第1段階の合格者数と募集定員の差の2分の1に当たる人数を、準備1で選ばれた人の中から学力検査の点数が高い順に合格にする |
| 最終段階 | 残りの人数は、各高校が示す「特に重視する選抜資料等」をふまえて合格者を決める |
調査書は、ほとんどが内申点のことだと考えて大丈夫です。
前期選抜やスポーツ特別枠選抜など、ほかの選抜は別のしくみです。
割合や条件は年度によって変わることがあるので、受験する年度の実施要項もあわせて確認してください。
第1段階:内申点と学力検査の両方が基準を満たす人
第1段階は、内申点で募集定員のおよそ100%の中に入り、学力検査でも募集定員のおよそ80%の中に入っていることが条件です。
ここからは、説明のための仮の数字で考えてみます。
ある公立高校で、募集定員のおよそ100%に当たる順位の内申点が36点、募集定員のおよそ80%に当たる順位の学力検査の点数が190点だったとします。
| 受験生 | 内申点 | 学力検査 | 第1段階 |
|---|---|---|---|
| Aさん | 39点 | 197点 | 両方の基準を満たすので合格 |
| Bさん | 32点 | 210点 | 内申点が基準に届かないので、ここでは合格にならない |
| Cさん | 38点 | 188点 | 学力検査がわずかに届かないので、次の段階へ |
Bさんは学力検査の点数がいちばん高いのに、第1段階では合格になりません。
内申点の基準を満たしていないからです。
ここに、三重県の公立高校入試で内申点が大切だと言われる理由があります。
当日の試験でどれだけ点が取れても、内申点の基準を下回ると、合格できる段階が限られてしまいます。
反対に、内申点が高ければ、当日の点数が少し足りなくても次の段階で合格できる可能性が残ります。
第2段階:内申点の基準を満たした人の中から学力検査で
第2段階は、内申点で選ばれていたものの第1段階で合格しなかった人が対象です。
上の例でいえば、Cさんのような人です。
その中から、学力検査の点数が高い順に、残りの人数の2分の1まで合格にしていきます。
Cさんは学力検査で基準まであと2点でした。
第2段階で合格できる可能性は十分にあります。
一方で、Bさんのように内申点の基準を満たしていない人は、第2段階でも対象になりません。
第1段階と第2段階は、どちらも内申点で選ばれていることが前提になっている仕組みです。
最終段階:高校ごとの「特に重視する選抜資料」
最終段階は、各高校が示す「特に重視する選抜資料等」をふまえて残りの合格者を決めます。
高校ごとの「特に重視する選抜資料等」は、実施要項の別表4として一覧が公表されています。
以前の年度の一覧を見ると、学力検査の結果を特に重視する高校もあれば、面接や実技などを重視する高校もありました。
内申点が基準に届かなかった人が、学力検査の点数で勝負できるのは、主にこの段階です。
ただし、最終段階で決まる人数は限られています。
内申点で不利なまま最終段階だけに頼るのは、おすすめできません。
志望校が何を特に重視しているかは、三重県教育委員会が公表している最新の一覧で確認してください。
内申点が決まるまでの流れ
令和9年度の実施要項では、後期選抜の最初の段階で使う調査書は、中学3年生の「各教科の学習の記録」などです。
ただ、中3の成績は、中1・中2で積み上げた学力の上に乗るものです。
内申点は、受験の直前に急に上がるものではありません。
受験相談でも、中3の秋になってから「もっと早く定期テストを頑張っておけばよかった」という声をよく聞きます。
内申点は、あとから一気に取り返すのが難しい点数です。
だからこそ、早い学年のうちから意識しておくことが大切です。
中学生のうちにやっておきたいこと
選抜の仕組みをふまえると、中学生のうちにやっておきたいことは次の4つです。
- 定期テストで点を取り、内申点を積み上げる
- 提出物や授業への取り組みも、評価の対象になることを意識する
- 学力検査の対策として、苦手単元を早めにやり直す
- 志望校の「特に重視する選抜資料等」を確認しておく
三重県の高校入試についてよくある質問
内申点が低くても、当日の点数で逆転できますか?
できる場合はありますが、チャンスは限られます。
第1段階と第2段階は、内申点の基準を満たしていることが前提です。
内申点が基準に届かない場合は、最終段階で各高校の重視する資料に沿って判断されます。
まずは中学校の残りの定期テストで、内申点を少しでも上げることを考えましょう。
内申点は何年生の成績から入りますか?
令和9年度の実施要項では、後期選抜の調査書で中学3年生の「各教科の学習の記録」などを使うと定められています。
受験する年度の実施要項でも確認してください。
中3の成績は中1・中2の学力の積み上げで決まるので、毎回の定期テストを大切にすることに変わりはありません。
受験相談では、今の内申点と志望校から、定期テストで何点を目標にするかを一緒に考えます。
塾では定期テスト対策もしてもらえますか?
武田塾津校では中学生も受け入れていて、定期テストの勉強の進め方も相談できます。
教科書や問題集を、何も見ずに解ける状態まで繰り返すやり方は、定期テストでも高校入試でも同じです。
勉強の量や時間は、志望校と学年で前後する目安です。
この記事は武田塾津校(校舎長 西尾 圭汰)が、三重県の公立高校を目指す中学生と保護者の方に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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