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【合格最低点の罠】過去問演習で何点とればよいのか?

鳥取駅から徒歩10秒

大学受験の武田塾鳥取校です!

今回は校舎長の濵田がお送りします!

 

11月も終わり、そろそろ皆さんも過去問演習をバシバシとやっている時期ではないでしょうか?

でも実際、過去問演習で何点取れたら合格できるか気になりますよね?

 

皆さんは『得点調整』『得点標準化』という単語はご存じですか?

共通テスト初年度の昨年は得点調整が起きたので少し話題になりましたね。

 

共通テストを受験しない方や私立大専願の方は『得点調整』とは無縁だと思っていませんか?

実はそんなことはありません!

むしろ私立大学を目指す方こそ知っておかなければならないのです!

 

そこで今回は得点調整と過去問演習での目標点についてご紹介します!

勉強を一生懸命している写真

赤本の合格最低点はウソ? 得点調整とは?

 

過去問を解いた後、赤本などに記載されている合格最低点を見た時に、

「あれ?意外と低いじゃん!これなら受かるかも!」

…と思ったら要注意です!!

 

その合格最低点、『得点調整』が行われている可能性があります。

 

どういうことなのでしょうか?

 

得点調整とは

得点調整とは、主に選択科目による有利不利を無くすための配慮です。

 

例えば、

英語か数学どちらか1つを選択して受験する大学で

英語は平均点が80点、

数学は平均点が50点だったとします。

 

英語を選択した受験生が有利に、

数学を選択した受験生は不利になりますよね?

 

この不平等を無くすために、

中央値や偏差値などを用いて同じ尺度で学力を測定するのが得点調整です。

 

選択科目がある入試において実施されます。

 

そして、得点調整には主に2種類あります。

 

得点調整① 中央値補正法

『中央値補正法』は各科目の真ん中の順位の人の点数を基準点として、

他の人の点数を調整する方法です。

『中央値調整』、『中央値採点』などとも呼ばれたりします。

 

『中央値』とは順位的にちょうど真ん中の人の点数です!

『平均点』とは異なるので注意しましょう。

 

例えば、

101人受験したとすると、得点順位が51番目の人の点数を満点の半分にします。

100点満点の場合、

中央値が70点→素点が70点の人が50点になる

中央値が40点→素点が40点の人が50点になる

といったイメージです。

 

この多くの私立大学で採用されている得点調整の方法です。

基準点や計算式は大学によってことなるので、志望校の受験要項を見てみましょう!

 

得点調整② 標準偏差補正法

一方、『標準偏差補正法』は、模試の成績のように、

偏差値をもとに点数を調整する方法です。

 

偏差値は

『標準偏差』

『平均点』

『その人の素点』の3要素によって決まります。

 

受験に使われる偏差値は『平均点=偏差値50』となっています。

受験者の素点からそれぞれの偏差値を算出し、偏差値が50の人の点数を「基準」とします。

 

例えば、62点取った人の偏差値が50だったとします。

「偏差値50=60点」に標準化すると、62点の人は60点になります。

さらに、偏差値55=63点(本来は66点)、偏差値60=70点(本来は73点)

のように偏差値と対応する点数が定まります。

 

 

「合格最低点」どう見ればいい?

以上のように、赤本やネットに書いてある「合格最低点」はこれらの得点調整が行われた後の点数なのです。

 

だから、過去問を解いて点数を出しても、

その点数を合格最低点と照らし合わせて「良い」「悪い」を決めてはいけないのです。

 

じゃあ、どうやって自分と志望校の距離を測ればいいの?

と思いますよね。

 

大学によって得点調整の方法が異なります

 

『中央値方式』を採用している関関同立大

中央値方式を採用している関関同立大はこちらです!

 

◎関西大学(社会学部以外)

◎関西学院大学

 

一般的に入試において、中央値は50点を上回ります。

つまり、点数は『下方修正』されることになります。

 

素点ベースで赤本に掲載されている合格最低点がクリアできていても安心できないので注意しましょう!

 

一般的には素点ベースの合格最低点は

『大学発表の合格最低点×1.15倍』

と言われています。

 

目標点はその程度に設定しておく必要があります!

 

まずは得点調整の有無・方式を調べましょう!

志望校が決まっっている方は、ご自身が志望している大学の得点調整の方式を調べましょう!

公表している大学と非公表の大学がありますが、募集要項にその点は記載されています!

 

受験に臨む前に、まずは敵を知ること!目標を知ること!が大切です!

 

気になった方はまず調べてみることをオススメします!

 

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