今回は、大学の学部や学科を選ぶ際にどういう風に調べたら良いかを書いていきます。
受験生・非受験生に関わらず、大学選びや学部・学科選びは今後の人生を大きく左右するといっても過言ではありません。
現時点で志望校が決まっていない方もいると思います。
志望校が決まっている方、決まっていない方もぜひ参考にしてみてください。
学部の響きだけで選ぶのは危険！？
生徒によく志望校の確認や大学でどんなことを学びたいかを質問しますが、そもそも大学自体をあまり調べていないことが多く見られます。
大学・学部を選ぶ視点
大学や学部を選ぶ際の視点としては、
①大学で何を学びたいか、学べるか
②将来何をしたいのか、どんな職に就きたいのか
という見方が重要です。
②については、特に資格取得を目的としている医学部や法学部、教育学部などは、わりと決まりやすいかなと思います。
もしくは、将来入りたい企業や職種が決まっている場合も絞りやすいでしょう。
逆に、①の「学びたいこと、学べること」については難しくなりがちです。
とくにやりたいことが決まっていない多くの生徒に見られる傾向は、「学部の響き」で決めるケースです。
また、「ブランド・場所・受かりやすさ」をもとにしているケースが多いです。
やりたいことが決まっていない生徒であれば、そういった基準で選んでもOKです。
その代わり、しっかり「納得して選ぶ」ということは忘れないようにしてください。
4～6年通う大学ですから、後悔のない選択ができるようにしましょう。
他にも実は、学部の響きだけでなんとなく「この学部は良さそうだな」と思っていても、実際に学べることが違っていたりすることがあります。
ギャップのある学部・学科
いくつか例を挙げると、
まず「心理学部」は人によってはかなりのギャップがあります。
心理学部では、「人や動物の心理を学ぶ」という点で文系のイメージを持つと思います。
しかし実際の大学の講義では、ガッツリ統計や数字が使われます。
また、心理学はかなり幅が広い分野で、文系・理系ともに関わってくるテーマになりますので数学がとても苦手な生徒にとっては大変かもしれません。
続いて「哲学科」です。
心理学と同じく、哲学もかなり幅が広い分野です。
歴史でいえば東洋哲学、西洋哲学、日本の哲学はそれぞれ全然違います。
何を学ぶか、研究していくかで選択が変わるので、選択する際は入念な下調べが必要になってきます。
あとは「獣医学部」もギャップを感じやすいです。
獣医学を学びたいと考えている人は動物病院などで働くことを想像していますが、実際は公務員になる人が多かったりします。
また、ペットになるような小型の動物よりも大型の動物を扱うことが多いので、そのあたりでギャップを感じます。
大学・学部・学科を調べよう
では実際に大学や学部・学科を調べる場合を見ていきましょう。
同じ学部・難易度の場合の選ぶ基準
全国には同じ学部・難易度の大学はたくさんあります。
経済学部や経営学部などは特に多いですよね。
その中で自分の志望校を見つける基準は、
・就職先
・研究室やゼミ
・卒論
この3つは調べたり聞いてみておくと、実際の先輩はどんなことを学んでいるのかが分かりやすいです。
皆さんが思っている学部・学科のイメージと実際にやっていることは差があります。
パンフレットや資料に載っている情報だけでなく、もっとマニアックな研究をしている人はたくさんいますので、積極的に調べてみてください。
学部ごとの研究内容の確認方法
簡単に調べられる方法として、大学のホームページに入ると、学部ごとの情報が確認できます。
そこからさらに研究室も見ることができ、そこに細かい情報が載っています。
カリキュラムもそうですが、ゼミの研究結果の報告なども載っていて面白いですよ。
大学のホームページを見たことがある人は多いと思いますが、深く見ている人はそこまで多くないと思います。
より具体的に志望校を見出すために、大学のホームページはどんどん入っていってくださいね。
実際に行ってみよう
あくまでも今住んでいるところから通うという前提ですが、公共交通機関を利用して行ってみるのがおすすめです。
実際にかかる時間
検索してかかる時間と実際にかかる時間は若干異なります。
乗り換えの接続が悪かったり、歩く道の信号が多かったりと何かと予測できない事象があるものです。
オープンキャンパスの日でなくて構わないので、実際に一回行ってみると通うことも含めたイメージが湧くと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は志望校選択の際の注意点を含め、どういう基準で選んでいけば良いかを見ていきました。
志望校や学部が決まっている人、そうでない人、ともに参考にしてもらえれば幸いです。
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