こんにちは！
武田塾新石切校です！
大学受験においてどの受験生でも気になるのが「同じ志望校を目指す他の受験生の成績」です。
ライバルの成績が分かれば客観的に自分の立ち位置がわかるため、受験戦争においてはなるべく情報は収集したいところです。
そこで一般的には「共通テストリサーチ」が広く周知されているわけですが、その一方で共通テストの判定を過信しすぎるなという意見も多く見かけます。
今回は、その「共通テストリサーチ」に関しての説明と実際に判定を信じても良いものなのかについて解説していきます。
共有テストリサーチとは
共通テストリサーチは、登録している全国の受験生の自己採点結果及び志望校の集計をまとめたサイトになります。
また、国公立大学だけでなく私立大学を含める数多くの大学で大学入学共通テストを利用した多くの受験生たちに利用されています。
自分の志望する大学への可能性を数値として可視化されるため、最終的にどの大学を受験していくのかを決断する判定にも利用されます。
そしてそんな共通テストリサーチはどの受験生でも簡単に利用することができるのが特徴です。
ネットで検索をかけ、自己採点した共通テストの結果をブラウザ上で入力するだけの簡単な手順になります。
サービスを提供している各塾に自分の情報を提出することで、その塾の持つデータから合格判定に関する数値情報を無料で得ることができます。
共通テストリサーチのなかでは河合塾の「バンザイシステム」が一般的に有名です。
- A判定：80%以上
- B判定：60%以上
- C判定：40%以上
- D判定：20%以上
- E判定：20%未満
の5段階で評価され、国公立大学・私立大学両方の共通テスト利用による入試での判定をしてくれます。
つまり、この判定評価を利用することで現在の自分の立ち位置を把握し、受験する大学の参考にできることが「共通テストリサーチ」の最大のメリットとなるわけです。
共有テストリサーチ判定の信憑性
これまでの説明で、共通テストリサーチが受験生に活用されている便利なものであることがわかりました。
では、実際に信憑性についてはどうなのでしょうか。
結論から言えば「比較的信憑性はあるが、鵜呑みにしてはいけない」であると言えます。
というのも前提として、日本全国にいる全受験生が登録しているわけではないため、全受験生のデータを基に判定できないからです。
そして「一部の人が共通テストの判定を信じてはいけない」という理由がこれにあたります。
厳密に言えば「過信してはいけない」ということです。
全国模試でA判定が出たからといって志望校に絶対合格できるわけではありませんし、C,D,Eなどの判定だからといって合格できないというわけでもないのと同じ理屈です。
要は「あくまで参考に過ぎない」ことを念頭に利用するべきだということです。
とはいえ、全く利用しない人と参考程度に利用している人とではすでに情報競争においては格差ができており、後者の方が計画的に又は戦略的に志望校を選択することができるのは明白です。
一般的に共通テストリサーチの中では「河合塾」が最も信憑性が高いと言われています。
それは全国最大規模でのデータ量を誇っており、2021年度では399,036名が参加していることが東進や駿台などに比べて信憑性が高いと言われる所以になっているのです。
補足ですが、この人数は共通テスト受験者の約8割に相当するものといわれています。
共通テストリサーチできる予備校
共通テストリサーチには非常に多額の費用がかかることが予想されますので、大手の予備校に限ったサービスとなります。
また、代々木ゼミナールは2014年にセンターリサーチを廃止していることからも費用面の問題が裏付けされていそうです。
現在共通テストリサーチが利用できる予備校はいくつかありますのでそれについて解説していきます。
1.河合塾
バンザイシステムという名称のサービスを提供しており、無料で利用することができます。
2022年の場合は1月19日に公開されており、共通テストが終わってすぐに結果が出ています。
そして同年(2022年度)、共通テスト受験者の約８割にあたる397,272名の受験生が参加したことが河合塾の公式ホームページより発表されています。
2.駿台・ベネッセ
自己採点集計データネットという名称のサービスを提供しており、無料で利用することができます。
2022年の場合は1月19日に公開されており、共通テストが終わってすぐに結果が出ています。
そして同年(2022年度)、共通テスト受験者の約84％（昨年度実績：409,910人）もの受験生が参加したことが駿台の公式ホームページより発表されています。
各予備校の中でもトップクラスの利用者数を誇っています。
3.東進
共通テスト合否判定システムという名称のサービスを提供しており、無料で利用することができます。
2022年の場合は1月19日に公開されており、共通テストが終わってすぐに結果が出ています。
一般的に河合塾・駿台の共通テストリサーチの利用者数に比べて少ないと言われていますが、唯一私立大学の合格判定可能性が確認できます。
さらに、志望校の入試日程をカレンダーで表示させたり、過去問への無料アクセスができるのも他の予備校にはない特徴の一つです。
テストリサーチ活用と注意点
テストリサーチを活用する上で注意しておかなければならないことがありますのでこちらを解説します。
1.モチベーション維持
大学入試を最後まで戦い抜く上で欠かせないのがメンタルの安定です。
合格するかしないかの重圧をを1年間もしくはそれ以上の期間常に感じ続けているのが受験生です。
共通テストリサーチの合格可能性判定で情報が得られるといっても、良い結果だけが得られれるわけではなく、悪い結果の場合でも現実を受け止めなければなりません。
判定の良し悪しに限らず一定の精神状態で本番試験に挑む必要があるため、結果に一喜一憂せずに冷静に現状を分析することを念頭に置いておきましょう。
2.合格可能性判定は合否に直結するわけではない
何度も述べていますが、共通テストリサーチの結果がそのまま合否に関わるわけではありません。
A判定でも油断をすれば試験に不合格になりますし、例えCやD判定でも合格する可能性はあります。
そして何と言っても全受験生のデータではないということを考えておく必要がありますので、結果だけを鵜呑みすることがないようにしましょう。
また、二次試験と共通テストの点数配分によっても選択する道は分かれてきます。
なので共通テストリサーチの活用は、現場の立ち位置の確認と今後の選択の参考材料として活用することが大切です。
3.共通テストリサーチは複数利用する
共通テストリサーチは複数利用するのが望ましいです。
最も歴史のある河合塾の共通テストリサーチがお勧めされていることが多いですが、利用者数が最も多い駿台・ベネッセの共通テストリサーチと併用することでより信憑性の高い結果を分析できるようになります。
どこかのサービスを一つだけ利用するのではなく複数利用することで極端な偏りがないかの確認を行うことも大学入試の情報戦においては大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
共通テストリサーチの判定は全く信じてはいけないわけでもないですし、100%信じてしまうことも危険です。
要は、共通テストリサーチは自分のおかれている立場を客観的にざっくりと捉えることで腰を据えて二次試験に挑むためのサービスだと考えておくのが良いということです。
これだけの全国の受験者の情報が無料で得られるのであれば活用する以外の選択肢はまず考えられないと思います。
このようなサービスをうまく活用して大学入試の戦いを乗り切っていくようにしましょう。
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