地域の高校の評判/進学実績

千種高校の入試と国際教養科|名古屋の中学生へ合格手順

愛知県立千種高校の一般選抜は、当日の学力検査の比重が非常に大きい入試です。
校内順位の決定方式が「評定得点+(学力検査合計得点×2)」で、310点満点のうち220点が入試当日の得点で決まります。

「内申が足りないから千種は無理」とあきらめかけている中学生と保護者の方に、まず知ってほしいのがこの配点です。
この記事では、千種高校の学科と偏差値、合否の決まり方、そして中1から中3までに何をどの順番で進めるかを、愛知県教育委員会と学校の公式資料をもとに整理します。
武田塾大曽根校の校舎長がまとめました。
大曽根校には名東区・千種区から通う生徒もいて、千種高校を志望する中学生の相談も受けています。

千種高校の基本情報

項目 内容
設置者 愛知県立
所在地 名古屋市名東区社台2-206
最寄り駅 地下鉄東山線 一社駅
全日制の学科 普通科/国際教養科
偏差値の目安 普通科67/国際教養科63

学科と所在地は愛知県立千種高等学校 公式サイト、偏差値と最寄り駅はみんなの高校情報(2026年度)の記載です。
偏差値は年度や調査主体で変わるため、目安として見てください。

公式サイトには「三立」を掲げ、勉強・学校行事・部活動のいずれにも生徒が意欲的に取り組んでいると書かれています。
運動部・文化部ともに活動が盛んな学校です。

国際教養科は何が違うのか

国際教養科は、英語と国際理解に重点を置いた専門学科です。
学校公式サイトでは、海外研修のページが独立して設けられ、異文化講座・留学生との交流会・国際理解講演会といった行事が紹介されています。
海外大学への進学・留学の説明会も実施されています。

入試の面でも、普通科と違う点があります。

  • 推薦選抜では、国際教養科の志願者に対して学校長の判断により特別検査を行うことがあります(令和9年度入学者選抜実施日程
  • 千種高校の国際教養科は、海外帰国生徒にかかる入学者選抜の実施校です。出願資格は海外に2年以上在留し帰国後2年以内であることで、入学検査は面接と国語・数学・英語です(入学者選抜方法の概略

英語が好きというだけで選ぶ学科ではありません。
英語を使って何を学びたいのかを、中学生のうちにひとことで言えるようにしておくと、面接でも進路選択でも迷いが減ります。

合否の決まり方は「学力検査の比重が2倍」

愛知県の公立高校の一般選抜では、調査書の評定得点と学力検査合計得点をどう組み合わせるかを、高校ごとに5つの方式から選びます。

方式 計算式
評定得点+学力検査合計得点
(評定得点×1.5)+学力検査合計得点
評定得点+(学力検査合計得点×1.5)
(評定得点×2)+学力検査合計得点
評定得点+(学力検査合計得点×2)

千種高校は普通科・国際教養科のいずれも、令和9年度一般選抜で面接を実施せず、校内順位の決定方式はです(愛知県教育委員会 2026年7月7日公表)。

同じ資料に、評定得点と学力検査合計得点の満点も示されています。

  • 評定得点:調査書の「学習の記録」の評定合計を2倍した数値。最高90点(5点×9教科×2)
  • 学力検査合計得点:国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の合計。最高110点(22点×5教科)

これを方式Ⅴに当てはめると、満点は90+(110×2)=310点です。
内申が占めるのは90点、当日の学力検査が占めるのは220点。
当日点が全体の約7割を握っている計算になります。

内申が1足りない状態は、当日点で見れば2点分の差でしかありません。
だからといって内申を軽く見てよいわけではありませんが、「内申が届いていないから受験しない」と早い段階で決めてしまうのは、この配点を見ると惜しい判断です。

入試日程と受験のしかた

令和9年度の日程は次のとおりです(令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施日程について)。

選抜 出願期間 検査日 合格発表
推薦選抜 令和9年1月25日〜2月1日 面接 2月4日 2月8日
一般選抜 令和9年2月8日〜2月16日 学力検査 2月24日 3月8日

一般選抜の志願変更は2月17日です。
一般選抜の入学検査は国語・数学・社会・理科・英語の5教科で、英語には聞き取り検査があります。
面接の実施は高校が決めますが、千種高校はどちらの学科も面接なしなので、当日は学力検査だけを受けることになります。

推薦選抜の定員枠は、普通科が10〜15%、専門学科が30〜45%です。
国際教養科は専門学科にあたるため、推薦の枠が普通科より広く設定されています。
推薦を狙う場合も、不合格なら一般選抜で勝負することになるので、学力検査の対策は並行して進めてください。

内申点を上げるためにやること

内申は9教科の5段階評価で最高45、それを2倍した90点が評定得点になります。
実技4教科も同じ重みで入るので、5教科だけを見ていると足元をすくわれます。

高校入試の評定は、観点別学習状況の評価をもとにつけられます。
定期テストの点だけでなく、授業中の取り組みや提出物も評価の材料です。
何が足りないかは、担当の先生に直接聞くのが最短です。

  • 通知表を受け取った日に、評定が4以下だった教科の先生に「次に5をとるには何が足りませんか」と聞く
  • 聞いた内容をノートに1行で書き留め、次の学期の初めに見返す
  • 提出物は「出す」ではなく「直しまで書いて出す」。間違えた問題に、なぜ間違えたかを一言添える

「先生に聞きに行く」は勇気がいりますが、これほど確実で費用のかからない方法はありません。
なお、教科ごとの評価の細かい付け方は学校ごとに運用が異なります。
数字の目安を人づてに聞くより、在籍中学の先生に確認するほうが正確です。

当日点を上げる勉強の順番

当日点が7割を握る入試なので、対策の中心はここです。
大曽根校で中学生に伝えている進め方は、次の3段階です。

段階 やること 目安の時期
1. 積み上げ 中1・中2の範囲を参考書で1冊ずつ終える。英語は単語と文法、数学は計算と関数から 中3の夏まで
2. 仕上げ 中3の範囲まで参考書を進め、5教科すべてを「解ける」状態にする 中3の秋まで
3. 過去問 愛知県の公立入試の過去問を解き、取りこぼしの単元に戻る 中3の冬

大事なのは、3の過去問を早く始めることではなく、3に入る前に1と2を終わらせておくことです。
過去問を解いて点が取れなかったとき、戻って復習する時間が残っていなければ、解いた意味が半分になります。

英語と数学は積み上げ型の教科なので、中1の内容が抜けたまま中3の問題を解いても点になりません。
逆に社会と理科は単元ごとの独立性が高く、直前でも伸ばせます。
順番をつけるなら、英語と数学を先に、社会と理科を後に配分してください。

中1・中2のうちからできること

千種高校のような当日点重視の入試では、中3になってからの追い込みだけでは間に合わないことがあります。
中1・中2の段階でやっておくと効くのは次の2つです。

  1. 定期テストのたびに、範囲の単元を「テストが終わったら忘れる」のではなく、参考書の該当ページに印をつけて残しておく
  2. 英単語だけは学年に関係なく先に進める。単語は中3の秋以降に一番効いてくる持ち物です

学校の授業と部活で日々が埋まっていても、1日20分の単語なら続けられます。
続けられる量を決めて毎日やるほうが、休日にまとめて詰め込むより結果が出ます。

よくある質問

千種高校は内申と当日点のどちらが重要ですか

配点で見ると当日点です。
千種高校は校内順位の決定方式Ⅴを採用しており、満点310点のうち学力検査が220点を占めます。
ただし内申90点も合否を分ける差になるため、内申を捨てて当日点だけに賭ける進め方は勧めていません。

千種高校の普通科と国際教養科はどちらを受けるべきですか

英語を使って学びたいことがはっきりしている人には国際教養科が向いています。
学校公式サイトでは海外研修や異文化講座、留学生との交流会などの取組が紹介されています。
進路の幅を広く保ちたい場合は普通科という選び方もあります。
募集は学科ごとなので、出願前に学科を決めておく必要があります。

千種高校の入試対策はいつから始めればよいですか

中3の夏までに中1・中2の範囲を終え、秋に中3範囲まで仕上げ、冬に過去問というのが大曽根校で伝えている順番です。
中2のうちから中3の内容に入っておくと、冬に過去問を解いて弱点が見つかっても、戻って直す時間が残ります。

まとめ

  • 千種高校は全日制に普通科と国際教養科を置き、いずれも令和9年度一般選抜は面接なし・校内順位の決定方式Ⅴです
  • 方式Ⅴは「評定得点+学力検査合計得点×2」。満点310点のうち220点が当日の学力検査で決まります
  • 国際教養科は推薦選抜で特別検査が行われることがあり、海外帰国生徒選抜の実施校でもあります
  • 対策は「中1・中2の復習 → 中3範囲 → 過去問」の順。過去問に入る前に基礎を終えておくことが条件です

武田塾大曽根校の無料受験相談では、今の内申と模試の得点から千種高校の310点満点で何点になるかを一緒に計算し、残りの月数で英語・数学・社会・理科・国語のどこに時間を配るかを決めます。
中1・中2の方も、志望校が決まっていない段階でご相談いただけます。

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  • 合格までに必要な参考書と、やる順番
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