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武田塾中山校通信2026年1月号

こんにちは!
授業をしない個別指導塾、武田塾中山校の福原です。

2026年になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします✨🐎

そういえば今年は丙午(ひのえうま)だそうです。これは十干十二支の一つで、60年に1度しか訪れません。そんな丙午ですが、昔からの迷信で「丙午生まれの女性は気が強く、夫の命を縮める」「男を食い殺す」といった話があり、60年前には前年比で25%も出生率が減ってしまったようです。「産むな」という同調圧力も強くあったそう。

令和も8年目を迎える2026年、迷信はどのくらい通用するんでしょうか?
さすがに今、この丙午の迷信を唱えたら「😅ギョッ」という反応をされるでしょうね。

しかし、「蛇の抜け殻を財布に入れるとお金がたまる🐍」だとか、「雷が鳴ったらへそを隠せ⚡」だとか、「スイカの種を食べるとへそから芽が出る🍉」だとかいうのも迷信です。これらは聞いたこともあるんじゃないでしょうか?

受験生くらいの世代になると、もしかしたらないかもしれません(笑)
個人的な推察ですが、こういった迷信の類は教育が世間一般化するにつれて減っていったのではないかと思います。

教育とは、世間における「普通」(あえてカッコつきにしています)を形作る(形作らされる)場所ではないかと思います。そのため「普通」が「危険」とみなされるものだと、非常にマズい。だからそういったことは矯正されていきます。迷信もその一つではないでしょうか。「科学的に考えてそんなのはありえない!」

そして、その「普通」化教育を受けた人がマジョリティになり、迷信も消えていっているのではないかと思います。年々「いい子」が増えていっているのも、「普通」が「いい子」になるよう「アップデート」されているからでしょう。
そういう意味では、高校までの教育は見方によっては、半ば強制的に「受動的」なものだと言えそうです。

さて、いよいよ受験生は入試本番ですね。入試が終わったら4月からは大学生になる人が多いと思います。
大学は高校までの教育と異なり、自分で問いを立て、場合によっては既成の事実を批判的に捉えること(クリティカルシンキング)が求められたりします。つまり「主体的」に取り組む必要があるのです。(真面目に学問をやりたいのならば)

不安になりましたか?あるいは、楽しみですか?

いろいろな意見があると思いますが、みなさんはそれに対応するための勉強をしています。
受験勉強はその下積みであり土台です。全部未来につながっていきます。

今はまだ遠い未来のことはわからないかもしれません。ただ、確実に、今日の1日が、蓄えた知識が、鍛えた思考が、未来を開拓してくれています。だから今年も、今日も、また1日、がんばりましょうね。

冒頭から長くなってしまいましたが、今月の中山校通信もどうぞご笑覧ください!

 

 

 

 

今月の連絡事項

【全体向け】次年度料金の改定について

 

 

 

ランキング

2025年12月総自習時間

受験生はラストひと踏ん張りです。

一番伸びる時期です!体調に気をつけながらがんばってくださいね!!

 

お役立ち情報

高校必修科目の内容見直し、数学Iに「AIの素養」検討…文系にも「行列」や「ベクトル」などAIに関わる要点を指導

https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20251222-GYT1T00055/

良いか悪いかは置いといて、教育も社会とともに変化していきますね。

 

大学から「家政学部」が消える? 日本女子大が学部を再編、伝統的な学問の未来とは

https://www.asahi.com/thinkcampus/article-130249/

同様に分類、枠組みも変わっていくでしょう。

 

 

今月のピックアップ生徒

今月は講師の渡邉が書きました!

「わか」ってきたSさん

Sさんは現在高校3年生の受験生です。Sさんのすごいところは、何といってもその勉強量です。8月には350時間近く塾にいたようで、私は3年間講師をしていますが、ここまでの生徒は片手で数えるほどしかいません。しかし多くの受験生がそうであるように、その勉強量がすぐに結果に結び付くというわけではありませんでした。

ここでSさんのさらにすごいところを紹介します。それが、「継続力」です。普通、そんなに勉強したのに目に見える結果が出ないと、萎えて、投げ出したくなると思います。ですが、Sさんは勉強し続けました。

そして秋ごろ、ついに結果が出始めます。英語国語ともにMARCHレベルの段階突破テストで、80%近い点数を取れるようになってきました。苦手だった英文法も克服したといって良いほど、改善が見られ正答率も高くなってきています。ではこの結果に結び付く鍵は何だったのでしょうか?

それは演習量の増加です。「え?普通じゃないの?」と思われるかもしれませんが、演習量を積んでも成績が伸びる人と伸びない人がいます。

Sさんは良い意味でも悪い意味でも、典型的な受験生です。平均的と言い換えてもいいかもしれません。失礼かもしれませんが、天才ではありません。そんなSさんが後者の「演習を積んで成績が伸びる」側になれたのは、徹底した基礎学力の補強とミスを恐れずに思考することを欠かさなかったからです。夏の猛勉強の成果はすぐには表れませんでしたが、それでも確実に頑固な土台は形成されていました。

そんなSさんが演習に取り組んでいる姿を見ていると、最近は「あ~、そうそう、そうなんだよね!」と心の中でついついツッコんでしまうことが多いです。これはつまり、講師というできる側(少々傲慢ですね🙏)の「感覚」が「わか」ってきたことを意味します。「平均的」な生徒がこの領域に達するのは、稀です。しかし、難関大を目指すとなるとクリアしてほしい段階でもあります。

私はこれまで3年間講師を務め、担当した生徒だけではなく校舎運営に携わる者としてたくさんの生徒と関わってきました。その中でもSさんは受験生の模範と言える生徒です。努力する姿は素直にかっこいいです。自分が伝えられることは全て伝えきれました。ぜひ最後まで突っ走ってほしいと思います。

 

自分自身を客観視できるようになってきたKさん

Kさんも現在高校三年生の受験生です。この1年間の内、半分くらいを私が担当しました。実は私がネチネチとケチをつけることも多かった生徒です。私から観察できるKさんを一言でいうと、「こだわりの強い心配性」です。「こだわりの強い」を言い換えると、自分の強みや成功パターンをこれまでの人生経験から把握し、その形に当てはめたい願望が強いと言えるのではないかと思います。

自分の強みを把握できているのはとても素晴らしいことです。そのことは、自分の居場所を見つけるときに役立ちます。しかし、一方でデメリットとしては、新たな意見をニュートラル・無色透明な形で吸収しづらいということがあげられると思います。つまり、意識的あるいは無意識的に自分のパターンに持ち込もうという作用が働き、相手の意図とのズレが起きやすくなります。

その結果、正確な形で宿題をやりきることができないといったことも度々見受けられました。また、心配性というところも相まって、結果が出ないと自己不信に陥ちやすい印象も受けました。

そんなKさんですが、厳しい言葉をかけても毎回立ち直ってくる姿は素直にすごいなと思っていました。また、時期を追うにつれ改善も見え始めました。自分のパターンとこちらの提示する案を上手く「融合」できるようになった印象があります。これは以前までの「自分のパターンに持ち込もうとする作用」とは、似ていますがまた別のものです。

また、今では自分の「求めているモノ」も明確になり、志望校へのモチベーションもしっかりと持てています。これは過去のKさんに欠けていたものでした。これは完全な私見ですが、「求めているモノ」が明確な人は、幸福を実感しやすいと思います。それが明確でない人は、たとえ何かを達成しても漠然とした不足感が残ります。

これらKさんの変化から推測できることとして、Kさんは自分のことを以前より遥かに上手く客観視できるようになった印象を受けます。もちろん今でも過去問でうまくいかないときがあると自己不信に陥ったり、途中で投げ出そうとすることもありますが、確実に変化していると思います。

Kさんについて、この一年間で学力の向上はもちろんなんですが、人間としての成長を私は実感していました。この成長が大学入試にとどまらず、さらなるKさんの飛躍につながってくれることを期待しています。まずは最後まで後悔なく受験生をやりきってほしいです!

 

コラム

校舎長の福原が日々感じていることを書くコーナーです。

今回は「AI時代にインプットをする意味とは?」をテーマに書いていきます。

AI時代だからこそ、インプットは重要

近年、AI技術の発展は目覚ましく、私たちの学習環境は大きく変化しています。ChatGPTやGeminiといった生成AIは、質問を入力するだけで、要点を整理した回答や分かりやすい説明を提示してくれます。すでに勉強や調べものにAIを活用している生徒も多いでしょうし、保護者の方の中にも、その便利さを実感されている方は少なくないはずです。

こうした状況の中で、大学受験を控える生徒から、あるいは保護者の方から、次のような疑問が出てくるのは自然なことだと思います。
「AIがこれだけ発達しているのに、なぜこれほど多くの知識をインプットしなければならないのか」
「特に暗記中心の勉強は、将来本当に意味があるのだろうか」。

結論から述べると、AI時代だからこそ、インプットはこれまで以上に重要です。ただし、その意味は「知識をたくさん覚えること」そのものではありません。インプットの本質は、自分自身の判断基準を作り、「それっぽい」に流されない力を身につけることにあります。

AIは「正しそうな答え」を出す

AIは非常に優秀なツールですが、万能ではありません。ときには事実と異なる内容を、もっともらしい文章で提示することがあります。いわゆる「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。もちろん、技術は日々進歩しており、この問題は改善されつつあります。

しかし、ここで重要なのは、「AIが間違えるかどうか」だけではありません。実は、私たちの社会には、AIが登場する以前から、「それっぽい説明で人を納得させる情報」が数多く存在していました。そしてそうした情報は、すべてが嘘というわけではありません。正しい事実の中に、誤った解釈や都合のよい主張が巧妙に混ざっていることが多いのです。

それこそ、「それっぽい」ことを言う人は、悪い人だけじゃありません。よく観察してみると、政治家ですらよくこの手法を使っています。

だからこそ、受け取る側に判断基準がなければ、「正しいかどうか」ではなく、「それっぽいかどうか」で情報を受け入れてしまいます。これは、相手が人間であっても、AIであっても同じです。

 

「調べる」から「聞く」へ変わった情報との付き合い方

少し前まで、分からないことがあれば「検索する」のが一般的でした。複数のページを読み比べ、どの情報が信頼できそうかを自分で考え、取捨選択する必要がありました。そこには必ず、「探す」「選ぶ」というプロセスが存在していました。

一方、現在は「AIに聞く」ことが当たり前になりつつあります。提示される答えは基本的に一つであり、利用者はそれを受け取るだけです。効率は非常に高い反面、「自分で判断する」という工程が省略されやすくなっています。

もし、もともと「それっぽい説明をするのが得意な人」がAIという道具を使ったらどうなるでしょうか。そして、私たち自身が判断基準を持たないまま、AIの答えをそのまま受け入れてしまったらどうなるでしょうか。その危うさは、決して無視できるものではありません。

 

判断基準を作るインプットは、教科書で十分

ここで強調したいのは、自分の判断基準を作るためのインプットは、必ずしも難解な専門書である必要はないという点です。極端に言えば、高校までの教科書内容がしっかり身についていれば十分です。

教科書の役割は、知識を詰め込むことではありません。各教科を通して、「考え方の型」を身につけることにあります。その型があるからこそ、情報に触れたときに立ち止まり、考えることができるのです。

たとえば理科科目は、暗記のイメージが特に強い分野です。専門用語が多く、「遺伝子」「ホルモン」「エネルギー」「相対性理論」といった言葉が出てくると、それだけで正しそうに感じてしまいがちです。

しかし、だからこそ理科のインプットが重要になります。用語の意味や背景を知っていれば、「それは事実として確立しているのか」「仮説の段階なのか」「因果関係なのか、単なる相関なのか」といった区別ができます。理科の暗記は、「科学っぽい言葉」による説得に流されないための基礎体力を養っているのです。

歴史科目もまた、暗記の象徴として語られがちです。しかし、歴史を学ぶことの本当の価値は、過去の出来事を覚えることそのものではありません。「似た言葉」「似た状況」が現れたときに、立ち止まれるかどうか、そこにあります。

最近よく耳にする言葉の一つに、「排外主義」があります。
外国人や外部の存在を脅威とみなし、社会の問題を外に押しつける考え方です。

実は、戦前の日本が、どのような過程で排外的な思想へと傾いていったのか、そのプロセスと結果は、高校の日本史の教科書にきちんと書かれています。
経済不安や社会不安が高まる中で、分かりやすい「敵」が設定され、単純な言葉で大衆が動員されていったこと。その結果、どのような選択がなされ、どのような結末を迎えたのか。これらはすべて、過去の出来事として整理されています。

ここで重要なのは、「当時の人々が愚かだった」という話ではありません。
むしろ、誰もが納得しやすい説明ほど、危うさをはらんでいるという事実を、歴史は示しています。

この感覚を持っている人は、現代で使われる強い言葉や分かりやすい主張に出会ったとき、すぐに飛びつくのではなく、「これは過去に見た構図ではないか」と一度考えることができます。歴史の暗記は、過去を知るためではなく、現在を判断するためにあるのです。

政治・経済の科目も、判断基準を作るうえで欠かせません。
政経では、税、財政、社会保障、国際関係など、社会の仕組みを数字や制度の形で学びます。

この科目を通して身につくのは、「世の中はそんなに単純ではない」という感覚です。
「これをすればすべて解決する」「この制度をやめればよくなる」といった説明は、一見すると魅力的ですが、現実の社会ではほとんどの場合、必ず別の問題が生じます。

政経を学んでいると、政策には必ずメリットとデメリットがあり、立場によって評価が分かれることが分かります。この視点があると、強い言葉で語られる主張や、極端に単純化された説明に対しても、自然と疑問を持てるようになります。

AIの答えや、SNS上の意見がどれほど整って見えても、「その前提は何か」「別の立場から見たらどうなるか」と考えられるかどうか。この力は、「良質」なインプットがなくてはできないのです。

 

情報過多の時代に必要なのは「良質なインプット」

現代は、情報があふれています。インスタグラム、TikTok、YouTubeを見れば、勉強法や知識、意見が次々と流れてきます。しかし、情報が多いからといって、何でもインプットすればよいわけではありません。

むしろ重要なのは、「良質なインプット」を選び取ることです。根拠が明確で、極端に単純化されておらず、長い時間をかけて検証されてきた情報。その代表例が、教科書です。教科書は完璧ではありませんが、多くの研究や議論を経て、「現時点で共有できる知識」が整理されています。それは少なくとも、Shorts動画で流れてくるものよりかは、信用の足るものです。

 

結論──AI時代だからこその、インプットの意味とは

AIが急速に普及したことで、「覚えること」に対する価値は、以前よりも低く見られがちになっています。分からないことがあれば、調べればよい、AIに聞けばよい。そうした考え方が広がるのも、無理はありません。

しかし、ここまで見てきたように、AI時代に本当に重要なのは、「答えを知っているかどうか」ではなく、「その答えをどう扱えるか」です。提示された情報が正しいのか、それとも「それっぽい」だけなのか。その違いを見抜くためには、自分の中に判断基準が必要です。

その判断基準をつくるためのインプットとして、高校までの教科書は十分な役割を果たしています。理科で身につける「科学っぽさ」を分解する力、歴史や政経で学ぶ「分かりやすい物語」や「単純な解決策」を疑う視点。これらはすべて、暗記を通してはじめて、自分の中に定着していきます。

だから、暗記は思考を止めるためのものではありません。
暗記は、思考を始めるためにあります。

知識があるからこそ、違和感に気づけます。
学んでいるからこそ、「本当にそうだろうか」と立ち止まれます。

AIは、これからもさらに便利になっていくでしょう。だからこそ、すべてをAIに委ねるのではなく、使いこなす側でいることが重要です。そのために必要なのが、今行っているインプットです。

受験勉強で積み重ねている知識は、単なる試験対策ではありません。それは、情報があふれる社会の中で、自分の頭で考え、判断し、「それっぽい」ものに流されないための土台です。

AI時代においてインプットする意味は、ここにあります。
覚えることは、考えることの始まりなのです。

だからこそ、これまでたくさん勉強をしてきたあなたは、社会に出てもきっと大丈夫なはずです。自分を信じて頑張ってください!

 

今月は以上です!

 


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