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勉強の集中力をアップさせるために知っておいて欲しいこと!!

勉強の集中力をアップさせるために知っておいて欲しいこと!!

 

こんにちは!武田塾武蔵小杉校の三浦です。

 

今日は、多くの受験生が悩んでいるであろう、勉強の集中力についてお話しします!!

 

「どうにかして受かりたいんですけど勉強に集中出来なくて・・・」という悩みをたくさん聞きますが、この悩みは受験科目の課題よりも複雑で、なかなか満足の行く答えを見つけられている人は少ないと思います。そもそも「集中力が足りなくて」という悩み自体が漠然としていることを理解出来ている受験生は少ないんです。だから、ネットで調べて、あれこれ色んな方法を試してみるけれど上手くいかなかったりすることが多い。集中力が欲しいと言う人は勉強が上手くいっている状態を具体的にイメージ出来ていますか?

そこで今回は、なるべく体系的に集中力について考えてみようと思います!!そうすることで、きちんと勉強するときの理想の状態について理解し、そこに近づくための戦略を自分で考えることが出来るようになると思っています。

 

是非、最後まで丁寧に読んで日々の学習に活かしてください!!

 

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受験に必要な集中力って何?

集中力にはいろいろある

そもそも集中力にもいろいろあることを確認しましょう。

 

たとえば、トランプの神経衰弱でどこに何があるかを覚える集中力、ゲームで敵を狙うエイムの集中力、それからバイト先でハンバーガーを作り続けたりなどのずっと同じ作業を繰り返す集中力、どれも集中力という言葉で表現することが出来ますが、実際にはそれぞれ違う能力であることは納得出来ると思います。どこに何があるかを覚える記憶力、動くものに照準を合わせる運動神経、単調なルーティーンを飽きずにこなす精神力本当はそうやって区別出来るはずなのに漠然と何でもかんでも集中力と言ってしまうことは多いと思います

 

では、一般的に受験勉強において集中力がある人のイメージは、大きくふたつに分けることが出来ると思います。

 

一、長い時間ずっと勉強が出来る人のこと。
二、難しい問題を深く考え込んで解いたり、制限時間内に効率良く点数を取る人のこと。

 

なんとなく勉強が出来る人はこういった集中力を持っているように見える。だから自分も集中力が欲しい。自分には集中力が足りない。そう思う人が多いように思います。ところが事態はそんなに単純ではないのです。

集中が切れる前にわざと休憩を取る

実のところ、人が連続して集中出来る時間は、そんなに長くないのを知っていますでしょうか。その意味で、人は集中が苦手な動物だと言ってしまうことも出来るでしょう。そう考えると、集中力があるように見えている人たちは、何らかのテクニックを使って自分の集中力を上手く分配している。こういうふうに考えるべきでは無いでしょうか。

 

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実際にビジネスの業界では、ポモドーロ・テクニックという25分間集中をして強制的に5分間休憩を取るテクニックが流行しています。集中が切れる前にわざと休憩を取ることで、仕事の効率をアップさせることが出来るんですね。このようにして、出来る大人たちは自分の有限な集中力を上手くコントロールすることに自覚的なのです

 

とはいえ、上手く休憩を取りながら勉強しましょう、というだけで解決するなら受験生はそんなに悩まないですよね。もう少し深掘りするためにも、集中力が無いと受験生が感じる代表的なパターンを分析してみましょう。

 

集中力が無い状態を分析する

例1)勉強内容とは関係の無い情報に集中してしまっている

まずは、一番分かりやすい例です。勉強をしていると、いつの間にかアイドルのSNSを見てしまったり、アニメのことやゲームのことを考えてしまったり、勉強ではないことに気を取られて勉強が進まなくなることがありますよね。こうした状況は、気が散っているという意味で勉強に集中が出来ていない状態です。

 

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スマートフォンを封印して解決出来るのであれば大して問題になりません。基本的に気が散るときは、何かがきっかけになって、そこから別のことを考え始めてしまう、それを防ぐためには、気が散るきっかけそのものを無くすことが一番有効な手段です。だから、勉強以外のことはしていない受験生がいる静かな自習室に身を置いて、机の上には関係の無いものを置かないで、より徹底しようと思えば勉強に関係ないものは家に置いてきたまま、他の人の声も聞こえないようにノイズキャンセリングイヤホンをして勉強に取り組むこと、こうした対策がある程度まで有効です。

 

それでも勉強をしていると、たとえば数学の問題や現代文の文章から教師の顔が浮かんだり、ちょっと躓いたときに他の受験生だったら出来るんだろうかと考えたり、どんなものでも気が散るきっかけになってしまうところが難しいところです。最強の敵は自分なのです。基本的に自分の脳内は自由に連想が広がってしまうので、何かの拍子に、頭の中で考え事を始めてしまえば、結局はそれに囚われてしまいます。

 

脳内で何かをしているからあちらこちらに意識が飛んでしまう。意識ここに在らずというやつですね反対に、自分の身体はスマートフォンがない限り簡単にはどこかに行くことは出来ない。このことを利用して、たとえば文章に線を引く、口を動かして音読する、少なくとも脳が別のことを考えようとしても、自分の手と目、口が勉強に釘付けになっている。そうすることで、脳内旅行に出ようと思っても、今ここに戻って来れるのです。線を引くことをバカにするなかれ。勉強に集中出来ないならば、身体を動かして無理やり勉強し続けましょう。逆に言うと、手が止まったりしたときは「ヤバい、手を動かさないと」という意識を持つようにしておきましょう。ちなみに落書きは楽しいけど御法度で。

 

例2)受験が不安になってしまう

自分自身でそれが問題と認識出来ていない人も多いのですが、不安という悩みは深刻です。受験勉強に集中しようと意気込んでいてやる気もあるし合格したいのだけれど、どうやったら合格出来るだろう、どんな勉強方法が良いんだろう、合格までには何が必要なんだろう、自分は本当に間に合うのか、間に合わないなら他の志望校を探そうか、でも今からでも受かっている人はどんな手を使っているんだろう、浪人は嫌だ、塾を変えようか、と延々と受験そのものに不安になってしまい、肝心の勉強そのものに集中出来ていない受験生は割と多いのです。だから、決断の大事なタイミングまでは勉強そのものに集中することが合格の最短経路になるんですよね。

 

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こうした子たちが「私は集中力が無くて」と言っているのを聞くと、不思議な感じがします。なぜなら「受験に集中する」ことが出来ているからです。むしろ「集中し過ぎてている」から勉強が出来ない。つまり、集中力が無いと簡単に言うけれど、実際のところは、集中してもしょうがないことに集中をしてしまっている、だから集中したいことに集中できない状態と言う方が正しいはずです。受験に対する思いが強ければ強いほどこんな状態になってしまう。こんなことならば、受験に集中しないほうが快適に勉強出来るというのは、受験の逆説ではないでしょうか。

 

だから、集中力が無いと言っている人は、別のものに集中しているだけで、集中する能力が無いわけではないはずです。そこで最近注目されている、マインドフルネスという言葉があるのですが、簡単に言えば瞑想とか深呼吸を使って無限に襲ってくる不安に捉われないようにする考え方です。詳しくはご自身で調べてみて欲しいのですが、自分自身に集中する練習は、別に深呼吸で無くても、たとえば毎日軽いランニングをして呼吸を整えることだって同じような効果を期待出来ます。ここぞと言ったときの運動部の集中力はこういうところに端を発するのかもしれませんね。

 

例3)体力が足りない

最後に、単純な事実として、疲れて勉強に集中が出来ないときってありますよね。だから意識的な昼寝などの休憩は重要です。それから、「わたし勉強に集中出来なくて」と悩んでいる子たちの中には、そもそも長時間勉強をした経験が無くて、勉強をすると直ぐに疲れてしまう場合もあります。その場合は、とりあえずあの手この手を使って、負荷の少ない勉強を長い時間続けるようにして、自分の勉強体力そのものを強化するようにしなければいけません。難しい問題を解いたりするのは誰だって直ぐに疲れるので、気を付けておきましょう。最終的に入試の60分や90分を集中し切れるようにレベルアップしておけば大丈夫です。

 

集中している状態を分析する

これまでの整理

さて、これまでの考察を整理してみたいと思います。

 

・人間は長く集中出来ない生き物。わざと休憩を入れて集中力をコントロールすることが必要。
・勉強に関係の無いものが意識に入らないようにする。脳内を縛るものはないから、手を動かして勉強に身体を釘付けにする。
・集中出来てない状態は、別のことに集中し過ぎている状態。自分自身に集中する練習をする。
・勉強体力を付けることも必要。

 

なんとなく大事な考え方は伝わっているでしょうか?

 

イメージして見よう!

以上のことを踏まえて、集中して勉強が出来ている状態をイメージしてみたいと思います。

 

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自習室の机の上には参考書以外に何も無い状態、携帯電話は家に置いて来ているので誰にも邪魔はされず、もしL I N Eが来ても受験生なんだから返信が遅くても許してもらう。学校帰りの雑念を振り払うために落ち着いて深呼吸に集中し、参考書に取り掛かる。しばらく勉強をすると足が痛くなってきて集中が途切れる。時計を見ると少し時間が経っているので、ストップウォッチを出して5分休憩し、よーいドンで勉強を再開。英文が難しくて手が止まる。頭が疲れてボーッとしてしまう。そんなときこそ手を動かそう。とりあえず、S V O Cを括弧に括って、ゆっくりと読んでみると少し分かってきた。理解が出来れば、もう少し頑張れる。よし、もうちょっと頑張ろう。頭が回り始めてきたし、今日は集中出来てるぞ。

 

どうでしょうか?お、すごいと思った人もいるかもしれませんが、正直あんまり上手くいって無さそうな気がしますよね(笑)。やっぱりこうやって書いてしまうと、自分が集中出来ているかどうかということに集中してしまっていて、勉強そのものの内容に囚われることが出来ていない感じがします。実際に、本当の意味で集中している状態って、「あれ、いつの間にか1日が終わっていた」とかそもそも勉強の内容のことしか考えていないと思うんですよね

正直なところ、勉強をどんどん出来る人は、他の子がゲームのことを思い出すように、勉強をしながら疑問に思ったり関連したりする英文法のことや数学の公式とか、理科や社会のことを興味本位で思い出したり考えたりしているように思われます。その意味では、彼らも同じように集中は出来ていない、だけれど、勉強に囚われてずっと勉強を出来ている、というのが真実に思えてしまうわけです。

 

集中と拡散

 

実のところ、勉強にとって集中だけが大事なわけではありません。その逆である拡散も大事なのです。たとえば、ひとつの問題が解けないとき、自分の中でこうだと思う解き方でずっと考えていたら、実は全然違う解き方をしなければならず、試験時間内に自分は気づけなかったという経験は無いでしょうか。このとき、自分の考え方に集中するあまり、他の可能性が視野に入らず、失敗をしてしまっているわけです。だから、こうかもしれない、ああかもしれないと適度に拡散的に仮説を立てることも、大事な能力になるのですこうした拡散モードは新たなアイデアを出したり繋がりに気付いたり疑問点を出したりするときに必要なモードです。これが無いと勉強は深まらないし、新しい問題も解けないのです。そう考えると、勉強とは集中と拡散を上手い具合に配分して進める営みということになりますよね。

 

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さて、ここまでの議論を踏まえて、理想的な勉強中の状態を仮に定義してみたいと思います。「適度に勉強の内容に囚われて、発想を変えるために積極的に休憩を取る状態」。よく考えてください。人間は長く集中出来ない。そもそも勉強には集中だけでなく拡散も必要だ。むしろ休憩と拡散を両立して、休憩もまた勉強の肥やしになるように自分をコントロールしていれば、結果的にずっと勉強している状態を作れるのではないでしょうか?

 

本当の意味で良い先生の授業は休憩としての雑談で好奇心を刺激してくれますし、本当に成績を伸ばせる受験生は好奇心で勉強を続けます。彼らにとって勉強は遊びなのです。真の受験生とは、集中しては疑問点を持って寄り道することを繰り返すことで、何時間でも勉強を続ける豊かな生き物です。もし仮にそんな状態を作ることが出来るならば、どんな高い受験の壁も簡単に超えることが出来るでしょう。実際にもそんな受験生がたくさんいるわけですから、もっと勉強の内容に興味を持って、適度に集中と適度に寄り道をして、時間効率なんて恐れずに、どんどん勉強をしていって欲しいですね。

 

まとめ

今回のブログは以上になります。かなり込み入った議論を紹介しましたが、具体的に自分の状況をイメージして、勉強中の精神状態をコントロール出来るようになって欲しいです。とにかくたくさん勉強するには避けて通れない道です。引き続き頑張っていきましょう!!

 

 

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