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国公立大学と私立大学、立地や施設設備、受験の違い

こんにちは!

松山市駅から徒歩3分「武田塾 松山校」です!

受験大学を決める時に国公立大学と私立大学のどちらにしようか悩む人もいるのではないでしょうか? この記事では国公立大学と私立大学の違いについて徹底的に比較してみました。 志望校を決める際の参考にしていただければと思います。 

国公立大学と私立大学の運営元の違い

国公立大学と私立大学は以下のように運営元が異なります。また学校数も私立大学が圧倒的に多くなっています(日本私立学校振興・共済事業団による「私・国・公立学校の学校数、教員数、在学者数の比較」より引用)

 

 

運営元

学校数(令和元年)

国立大学

86

公立大学

都道府県や市町村

93

私立大学

個人・企業・学校法人など

607

 

学費が安いのは国公立大学

国公立大学と私立大学を比べると、学費が安いのは国公立大学です。以下は文部科学省の国公私立大学の授業料等の推移」および平成30年大学等納付金調査」による、初年度納入金の平均金額です。私立大学は文系と理系、医歯系で合計金額に大きな違いがあります。 

 

入学金

年間授業料

施設設備費

合計

国立大学

28万2000円

53万5800円

なし

81万7800円

公立大学

39万3618円

53万8633円

なし

93万2251円

私大文系

22万9997円

78万5581円

15万1344円

116万6922円

私大理系

25万4309円

110万5616円

18万5038円

154万4963円

私大医歯系

107万3083円

286万7802円

88万1509円

482万2394円

国公立大学は受験科目数が多い

共通テストの受験で、多くの国公立大学は5教科7科目が必要です。一方、多くの私立大学では3教科(英語・国語・社会もしくは英語・数学・理科)で受験ができます。 国公立大学の後期日程を受験する場合は小論文が必要な大学もあり、国公立大学は幅広い対策が必要になります。愛媛大学では、愛媛大学では共通試験の5教科7科目に加えて、法文学部・工学部(文理型入試)の後期で小論文、教育学部・社会共創学部・医学部で面接が必要です。

国公立大学と私立大学の試験形態

 国公立大学、私立大学ともに以下の入試方法があります。共通テストの得点で合否が決まる「共通テスト利用入試」は私立大学のみの試験方法です。

国公立大学と私立大学の試験形態

【一般】

  • 一般選抜 

【推薦】

  • 推薦型選抜(学校推薦)

  • 総合型(AO)選抜(自己推薦)

【その他】

  • 共通テスト利用入試

(私立大学のみ)

一般選抜で受験する場合、国公立大学と私立大学では、以下のように受験できる回数に大きな違いがあります。 

 

受験回数

国公立大学

1回~3回

私立大学

無制限

国公立大学は、前期日程・中期日程・後期日程とそれぞれ一度しか受験できないため、最大でも3回までしか受験できません。前期日程で合格して入学手続きをすると、中期日程と後期日程の大学には合格できない仕組みがあるため、実際の入試機会が1回になる場合も多いでしょう。愛媛大学の場合、前期・後期と2回チャンスがあります。

一方私立大学の場合は、入試日程が各大学や学部でバラバラのため、何校でも受験ができます。

 

国公立大学と私立大学、どちらが難しい?

大学にもよりますが、平均的には5教科7科目を共通テストで受験する国公立大学の方が難しいと言えるでしょう。私立大学は、早稲田大学や慶応大学をはじめとする難関大学がある一方で、ボーダーフリーと呼ばれている入学難易度がとても低い大学もあり、難易度の幅がとても広いです。

私立大学の合格者数に変化

以前、私立大学は募集定員よりもかなり多く合格者を出してきました。 しかし2016年から、地方創生に伴い、大都市圏の私立大学で定員厳格化が始まりました。文部科学省からの通達で、募集定員よりも多く入学させた私立大学には、国からの補助金を減額、あるいはカットすることになったからです。 それに伴い、都市圏の多くの私立大学の合格難易度が上昇しています。

国公立大学と私立大学、立地や施設設備の違い

立地については、国公立大学、私立大学とも都市部や郊外など様々な場所にあり大きな違いはありません。しかし、研究設備の充実度や図書館の蔵書数の多さなどは、研究補助金が充実している国公立大学に軍配が上がります。愛媛大学は松山市の中心にメインキャンパスがあるので、立地の面ではとても優れているといえます。

研究力で有利な国公立大学

文系学部ではあまり差がありませんが、理系学部では国公立大学の方が最先端の研究を行っています。国内研究機関の論文の被引用数ランキング」でも、上位20位のうち大学が14校。その中で私立大学はわずか1校(慶応大学)のみです。研究開発費として国から支給される補助金の多くは、国公立大学に支給されています。愛媛大学でも多くの先端研究が行われています。

国公立大学と私立大学の教員の数の違い

文部科学省「学校基本調査」(平成29年度)によると専任教員1人当たりの学生数は、国立大学では9.2人、公立大学では11.2人であるのに比べ、私立大学では19.5人です。(国立大学の現状 - 国立大学協会を参照)一般的に言って、私立大学よりも国立大学のほうが生徒に対する教員数に恵まれている傾向にあるといえます。これにより、国公立大学は教員によるサポート体制が充実しているとよくいわれますが、これも大学によってさまざまなので、一概には言えません。

 

国公立大学と私立大学の将来性の違い

大学を卒業後就職する際に、 国公立大学と私立大学では違いがあるのでしょうか?

「国公立・私立|自分に合った進学先を! - 進路のミカタ」によると、国公立大は国を運営する優秀人材の育成を目的に作られたという経緯があるため、公務員系の就職に強い傾向があります。一方私立大は、営業系や企画・管理系、また販売・サービス系の就職につく傾向があるようです。就職分野によっても異なりますが、一般的には学力レベルにばらつきが少ない国公立大学の方が安定した就職が望めると言われています。私立大学は、難関レベルからボーダーフリーの大学まで様々なため、将来性については一概には言えません。愛媛大学では、製造業・情報通信・教育などの幅広い分野の業種に就職しています。

 

まとめ

以上、国公立大学と私立大学の違いについてまとめてみました。ぜひ進路を決める際の1つの参考にしてください‼国公立大学と私立大学によって大まかな違いの傾向はありますが、それぞれの大学には特有の個性があるので、必ずしも一括りにできません。国公立大学と私立大学ともに、自分の興味のある大学について、調べたり、実際に足を運んでみることをお勧めします!

 

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