こんにちは、武田塾川西能勢口校です。
突然ですが、志望校は決まりましたでしょうか。 大学でやっていることが分からないと、志望校を選択するというのは難しいですよね。
そこで今回は、化学系の学部はどんなことをしているのかを紹介していきたいと思います。
目次
化学にはいろいろある
大学化学には、一概に化学と言っても様々な分野があります。
高校化学でも、理論化学、無機化学、有機化学といった分類がされていますよね。
今回紹介するのは、物理化学、有機化学、無機化学、高分子化学、化学実験の授業についてです。
それでは早速見ていきましょう！
物理化学
分子のエネルギーや光、そして私たちの目に入ってくる色など、ミクロの世界を解いていく学問です。色も化学なんですよ。
たくさんの公式があり、自分の周りではこんなに壮大なことが起こっていたのか！となります。名前に物理と入っているだけあって、計算も結構ゴリゴリに使います。関数電卓は手放せない……！
ちなみに関数電卓とは、普通の電卓が理系のために進化したようなものです。logやeなどのボタンがあって、複雑な計算を補助してくれます。見た目もかっこいいんです！
有機化学
高校で学んだ有機化学の知識をより深く知っていきます。
今高校で化学を勉強している皆さん。なんでこうなるんだろう？と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
例えば、反応において二つの構造の化合物ができるけれど、こっちのほうが安定！こっちはほとんど出てこない！など……。
その答えが大学で解明されます。
パズルがきれいにはまっていくようで楽しいですよ。
無機化学
高校で学ぶ無機化学は、暗記のイメージが強いのではないでしょうか。
そのため、なかなかそれを理解するというのはイメージがつきにくいかもしれません。
大学で学ぶ無機化学では、暗記で済ませていた部分を原子の構造を利用して考えていきます。
構造の説明をするために国語力も必要になってきます。国語に自信がある方、おすすめです！
高分子化学
突然ですが、一つ体験してみましょう。
輪ゴムをご用意ください。
まず上唇に輪ゴムを当てます。なんのために？って感じだと思いますがやってみてください。
次にその輪ゴムを伸ばして、もう一度上唇に輪ゴムを当ててみてください。
どうでしょうか、少しさっきよりも温かく感じませんか？
これはガフ-ジュール効果といって、高分子であるゴムの特性によるものです。
私たちの身の回りにあるものはほとんどすべて高分子でできています。
高分子はたくさんの分子が繋がって出来ているため、一つ一つに様々な性質があり、実際の製品などに広く使われています。
つまり、高分子化学は私たちの生活に深い関係がある学問なのです。
化学実験
こちらは料理が好きな方におすすめ！
正確な量の試薬をはかり取り、手際よく調整していく。料理と通ずるものはあると思います。多分……。
試料の中にどんな物質がどれくらい入っているのか、見た目で判断するには限界がありますよね。ましてや舐めたりなんてしたら危険すぎます！
ではどうやって中身を特定するのでしょうか。
例えばいろんな化合物を入れて、溶けだしているイオンを沈殿させたり、中和滴定をして色の変化を見たり。
このように高校時代に学んだことが大学の実験でも役立っちゃうんです。もちろん更に高度な実験もたくさん！
今学校で習っている知識はしっかりと身に付けておきましょうね。
化学を勉強した後は？
化学系の学部に進学し、しっかり勉強した後は研究室に配属されます。
化学はとても幅広いため、身体に埋め込む医用材料や電池の開発など、研究内容は様々です。
また、学部を卒業したら大学院に進学する人や就職する人など、進路も様々です。
就職先としては、化学工業、繊維工業、鉄鋼業などの会社や化粧品会社、製薬会社などがあります。
かなり守備範囲は広いのではないでしょうか。
さて、今回は大学ではどんな勉強をするのか、またその進路について紹介しました。
化学が好きな学生の皆さん！ぜひ志望校選びの参考にしてみてください。
化学(化学基礎・化学)基礎問題精講
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