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数学Bで「確率分布」を出題する大学はあるのか？
武田塾春日部校の二人の理系講師がある話題について話し合いました！
仲田「今回の話題としては『数Bで確率分布を出題する大学があるのか、
それを踏まえてどうするべきか』についてです。
今回このことについて話そうと思ったきっかけ
としては、高校時代に『確率分布は出題されないから、
やらない』って言われたこと
を思い出したからなんだよね。
実際にそれって本当なのかを確かめて、本当に正しい情報を受験生に提示したほうがいいじゃん。」
長野「なるほど！確かに言われてみればそうですよね。今回どんな感じで調べてきたんでしょうか？」
事前に調査した大学数はなんと・・
仲田「今回、僕が事前に調査した大学は、
国公立大学160校、
私立大学64校
(早慶上理、私立医学部、GMARCH、関関同立、四工大、成成明学獨國武、日東駒専、産近甲龍、大東亜帝国＋拓殖大)の大学の
数学の出題範囲を調べたのね。
補足として、
①最新年度の要項が存在すればそれを参照にする
②昨年度の入試要項を調べる
③パスナビの情報
④いっさい触れられていない場合は過去問を閲覧して該当分野があるかどうかの確認をするという優先順位で調べました。」
①＞②＞③＞④＞という優先順位で調べました。」
長野「うわあ、そんなにも調べてきたんですね・・・。
結果どんな感じだったんですか？」
調査結果は・・？
仲田「結論から言うと、出題を確定している大学は4校。
具体的には慶應のSFC、昭和大学医学部医学科、東北医科薬科大、医学部医学科、
青山学院大・経済学部個別日程、だね。
当日にほかの大問と選択ができるのが5校。
具体的には国公立大から宮城大、横浜市立大(データサイエンス学部のみ)、
静岡芸術大(デザイン、区分Ⅰ)、長崎大(データ科学部のみ)、鹿児島大(全学部)
ただ、どうしても要項・パスナビから発見できなくて過去問を参考にした、
つまり優先順位の④になったのが
群馬大、前橋工科大、獨協大になるのね。
ただ、いずれの大学もここ3年程度で見ると、確率分布の出題はなかったよ。
ただ、これから出題しないと断言するのは厳しいかな。」
長野「地方の国公立でも意外と出題されるんですね。
あとは旧帝大からは一切ないんですね。
考えてみると意外と出題する大学があるような・・・。」
仲田「意外と侮れない分野って感じだね。今回調べた限りではこんな感じだっだけと、
改めて受験生は自分の受ける大学の要項を読んでほしいね。」
出題頻度について
仲田「出題頻度について次から話していこうか。
出題を確定している大学のうち、最頻出なのが青学の経済・個別日程だったのね。
ここ3年ぐらいだけだと毎年のように出していたんだ。ほかの大学だと
毎年出ていたわけではなく、2~3年に一回は出しているぐらいの頻度だったね。」
長野「なるほど。これらの大学ならしっかりと対策しておきたいですね。」
二次試験で確立分布を使う時の対策方法
仲田「次に共通テストではなく、二次試験で確率分布を使うときの対策方法についての話に移ろうか。
前提として、確率分布を選択できる大学なら、確率分布の勉強をするのでは
なく他の大問を選択したほうがいいかな。そのほうがほかの
受験校と合わせやすいもんね。」
長野「はい。」
仲田「確率分布を取り扱っている参考書についてまずは上げてみようと思います。
具体的には、やさしい高校数学ⅡB、初めからはじめるB、チャートシリーズ、Focus Gold、教科書だけでは足りない大学入試攻略確率分布と統計的な推測、やさしい理系数学(期待値の問題のみ)」
長野「教科書だけっていう参考書があるんですね。具体的にはどんなものですか？」
仲田「河合塾が出している参考書だね。内容としては、
センター試験の過去問、共通テスト関連の問題の
演習を行っていく参考書だね。」
長野「難易度的には、入門問題精講よりは上、問題によっては基礎問題精講と同じぐらいですね。」
仲田「実際に対策するとしたら、高校で扱っていない
場合は、やさしい高校数学（参考書を間違えないように！）
それか初めから始めるのどちら
どちらかを取り組んでもらう→教科書だけでは足りないに入るのが堅いかな」
長野「それだけでは難易度的に足りないのでは？」
仲田「正直みんなが思っているほど、型から外れた問題はあまりないんだよね。」
長野「というと？」
仲田「数Aの場合の数・確率、図形、整数らへんだと、
難易度を青天井にすることがで切るじゃん。これって、基本性質をいくらでも組み替えれば
問題を焼きなおすことができるからなんだよね。」
長野「確かに数Ａのほうが、数Ⅲよりも解きにくい問題もありますもんね。」
仲田「逆に確率分布だと、正規分布関数を扱う
ときだって、大学レベルの
微積分が必要になるじゃん。ほかにも線形代数の
知識も必要になるから、ひねった問題を出しにくいっていう背景はあるよね。」
長野「数Ⅲで難しすぎる問題を作りにくい理由と同じですね。」
仲田「上記内容を総括すると、意外と時間はかからなさそうなんだよね。」
長野「具体的に何時間ぐらいかかると思いますか？」
仲田「2週間で進めるケースで考えようか。その場合一日に1.5時間かけるとして、
1週目で講義系の参考書の確認、2週目で「教科書だけでは」を取り組むって
プランにすると、それぐらいになるかな。」
長野「英語で分野別の対策をするよりも短い時間になりそうですね。」
仲田「そうなんだよね。時間的に余裕のある受験生なら、
青学の経済（個別）を受けるのを勧めたいんだよね。」
長野「何でですか？」
仲田「ほかの受験生が敬遠する可能性があるじゃん。
それを考えると、対策を十分にできる受験生なら、
合格しやすくなるんじゃないかな。」
長野「確かに。」
本日のまとめ
仲田「今回の内容をまとめると意外と確率分布を出題する大学はある。
ただ、問題を選択できる大学は対策をせずに、
ほかの大学と被るような受け方をする。
選択できない大学の場合はしっかりと対策すれば
そこまで恐れる分野ではなないって感じだね。」
長野「やっぱり対策すべきかどうかを知るためには、
過去問を見るといったことや
入試要項を調べる必要がありますね。」
仲田「そうなんだよね。本当にやるべきことをしっかり
とやっていく、それを本番までに出来た人が
受かるわけだもんね。」
いかがでしたか？今回のブログが少しでも皆さんのお役に立つことができたら嬉しいです。
志望校毎に対策や戦略を考え、皆さん
一人一人に合わせた計画を立て、合格まで
導いていきます。
受験勉強をこれから始めようと思っている人、
勉強をしているけど
少しでも合格に向けて不安な人はまずはお気軽に
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