受験生のみなさんこんにちは、武田塾春日井校です。
最近、受験という戦場で戦う受験生に戦略を与えてくれる指南書はないだろうかと探していました。そこで出会ったのが『孫子の兵法』です。
皆さんの中には、その本には何が書いてあるの？というふうに思っている人もいると思いますから、まずはざっくりとその内容について触れていきます。
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『孫子』（そんし）は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。武経七書の一つ。古今東西の兵法書のうち最も著名なものの一つである。紀元前5世紀中頃から紀元前4世紀中頃あたりに成立したと推定されている。 （出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia） |
ウィキペディアの説明にもある通り、「古今東西の兵法書で最も著名なもののひとつである。」とされています。
では、過去にはどんな人がこの『孫子』を読んだのか。また、現代ではどんな人が読んでいるのか、さらに調べてみると、日本では「武田信玄」や「徳川家康」といった戦国武将、フランスにおいては「ナポレオン」、現代にいたってはウィリアム・ヘンリー・"ビル"・ゲイツ3世。言わずと知れた、マイクロソフトの共同創業者兼元会長兼顧問であったり、日本人からは「孫正義」さんなど。
この方についてもご存じのはずですが、日本の実業家にして投資家。ソフトバンクグループ株式会社代表取締役兼社長兼CEOですね。彼らに共通しているのが、フィールドが違えど、皆戦っているということです。その点でいえば、受験生も同じく戦っているわけですから、共通点があることになります。
著名人が自分の戦いのために役立役立てている書であれば、自ずと現代の受験生にも応用できるのではないかと思ったのが今回のキッカケになります。
それでは、『孫子の兵法』紐解いていきましょう。
孫子「十三篇」から名言を抜粋！
①彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。
彼＝志望校の受験出題傾向
己＝自分自身の学力（得意、不得意を含める）
このフレーズが意味していることは、戦う相手の状態や状況知り、さらに自分の状態、状況を知っているものは戦い則ち、受験で勝てますよ！と説いています。受験生の相手は、もちろん志望校ですよね。
志望校がどんな策（受験での問題）を練っているのかを知ることができて、自分の蓄えてきた学力について知っていれば、何度戦っても負けることはないでしょうと意味に捉えることができます。
②兵は勝つことを貴ぶ。久しきを貴ばず
戦いが長引くと味方も消耗するものです。これを受験勉強に例えると、ダラダラ勉強していても効果は上がらないということです。
計画を立て、その日、その時間に集中してと学習に組んでいく。１時間や１日といった小さな戦いに勝ち続けていけば、『受験での合格』は既に約束されているものだと解釈することができます。
③勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む
勝つ人はまず勝ってから戦い、負ける人はまず戦ってから勝利を求めるという現代語訳ができます。これを説明していくと、「勝ってから戦う」とはどういうことかというと、「準備万端で負けようがない状態で戦う」ということです。
要するに、戦う前から勝ったも同然の奴が勝つ、ってことです。逆に、負ける人というのは、戦いの中で頑張ろうとする人です。
「勝利は戦いの前にすでに決める」のが最善だそうです。戦うときは圧倒的な実力差で叩き潰すのです。
試験のときにレッドブルを流し込んで一か八か勝負しよう、という人もいますが、そうじゃなくて試験前までに「絶対受かる」という状態を作っておくのです。
④戦いは正をもって合し奇をもって勝つ
戦いは正攻法で敵と対峙し、奇策を使って勝つ「土台には正攻法が必要だけど、決め手には奇抜な手が必要」ってことですね。正攻法無視で全て我流の奇抜な手でやってもダメだし、最初から最後まで正攻法でも決め手に欠ける。結局、正攻法も奇抜なことも両方必要ってことです。
⑤実を避けて虚をうつ
相手の強みを避けて、弱点をつく
実 = 強み
虚 = 弱点
となります。
相手が強い分野で戦うのはやめて、相手が弱いところを叩く、ということです。点数が取りにくい設問はテストの「実」であり、点数が取りやすい設問はテストの「虚」である。
なので、「虚」を狙って簡単な問題を確実に取れれば、点数は格段に底上げされるのです。難しい問題は捨てても構わない。その代わり、簡単な問題は確実に仕留るべきなのです。
大学入試問題は、基本分野からと応用分野から構成されています。合格点は６割を取れれば合格最低点を越えることができます。基本分野の問題をノーミスで行けば自然と合格はできるものです。
本日は、多くの武将や現代のビジネスマンに読まれている『孫子の兵法』の名言について取り上げ、受験に応用できるかものを紹介しました。
もうそろそろ、学期末試験が始まる学校もあると思います。テストについてのリサーチをしっかり行った上で、学習計画を立てて、基本的な問題を何度も繰り返して演習を行っていけば、その教科での試験での勝利は手にしたも同然です。
孫子の説いた兵法を自分の勉強法に取り入れて、戦う前に既に勝ちを手に入れてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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