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2学期に入ると、いよいよ共通テスト対策を本格化させなければなりません。
そこで、今回は共通テストの地理の対策方法についてお伝えします。
地理のアウトライン
大学入試における「地理」
大学入試における「地理」は大きく2つに分かれます。
1. 系統地理
2. 地誌
系統地理とは、「気候」や「地形」や「貿易」など分野(ジャンルごと)に知識を扱うものです。
地誌とは、1つの地域や国ごとの特徴を学びます。
勉強の順番は、「系統地理」で知識を習得した後に「地誌」で「地域」ごとに学んでいくのが効率的ですし一般的です。
地理は覚えたからといって解けるわけでもないし、問題集を闇雲に解いていてもなかなか実力がついているのか実感しにくい科目です。
地理の勉強を行う際に意識しておくべきこと!
地図で国名と都市名を覚える!
地理の基本として、地名を暗記することは必須です。
しかしその暗記は地図と一致させて覚えていく必要があります。地図で指している国と統計資料の国名とを設問で一致させたりする問題が出題されることもあります。国名や代表的な都市名は地図と一緒に覚えてきましょう!
その時に役立つのが地図帳ですが、地図帳は情報量が多いので、地理に苦手意識のある人や地理を勉強するのが初めての人は参考書についている地図を参考にしてみましょう。
知識のインプットで大切にすべきポイント
問題の解き方だったり情報の読み取り方などその場で考えることが多く、それを踏まえた上で知識のインプットをしていく必要があります。
そのため、単に地名だけを闇雲に覚えるのではなく(但し地名を知っておくのは前提だが)、知識を習得する際には、「なぜこんな寒い地域にこんな農作物が取れるのか?」といった「なぜそうなるのか?」という視点を大切にして勉強を進めていってほしいなと思います。
勉強法としては、「比較の視点」を持つということです。例えばあるテーマについてある地域ではこうで別の地域ではそうだがそれはなぜ?とかどう違う?とかいった視点です。そして、テーマごとに知識を整理(同じトコロと違うトコロ)することが大切です。単発で知識をインプットしないようにしましょう。
なので、問題集をガムシャラに解いたところで分析力やこういった考え方を理解することは難しいです。
地理は問題集だけでなく講義系参考書を使ってデータの分析の仕方や問題のアプローチの仕方を学んでいくことが求められるのです。
センター試験で地理が100点満点だった武田塾本部の高田先生のお話ですと、「GDPとGNIのデータをある程度頭に入れておくと、そこから推理を働かせて問題を解くことができる」そうです。また、人口の多い(少ない)国ベスト10や面積の広い(せまい)国ベスト10などの統計はある程度暗記してしまうこともおススメです。覚えることによって、暗記で確実に解けてしまう問題もあります。参考書に載っている統計データぐらいは覚えてしまうのも手です。
さらに、他の国はどうなんだろう?といった感じで統計資料も手元に置いておくようにしましょう。
共通テストの勉強で使える参考書カリキュラム
高校入門レベル
山岡の地理B教室PART1 & PART2(全2冊)
学校の授業で地理を勉強したことのない人が取り組むのにおススメの参考書。受験レベルには達していないが、分かりやすい講義口調で書かれているので、大づかみに地理という科目を捉えるのに役立つ参考書です。1冊1週間でこなしてほしいです。
なお、章末の問題は講義部分よりもややレベルが高いので注意するようにしましょう。
この参考書の後に、日大レベルの参考書をどれか1冊やりましょう。
基礎知識のインプット
山岡ルート
共通テストのみの人向けのルートです。
高校入門レベルで「山岡の地理B教室」を使った人は「きめる!共通テスト地理」に接続するのがおススメです。
「きめる!共通テスト地理」の著者も山岡先生だからです。
山岡先生のアプローチがいいなぁと思った人はおススメします。
なお、「きめる!共通テスト地理」は講義系参考書です。用語がしっかりと頭の中に入っているかを確認する作業が必要です。
そこで、「大学入試共通テスト地理B集中講義」を使って基本的な知識が頭の中に入っているのか確認してください。
きめる!共通テスト 地理
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大学入試共通テスト 地理B集中講義
村瀬ルート
国公立2次試験でも地理を使う人向けのルートです。
「村瀬のゼロからわかる地理B」シリーズは、記述や論述の見方・考え方についてよいことが書かれています。
なので、一通りの知識をザックリと押さえる場合は共通テスト向けの参考書をやっておくのがよいのですが、基礎をより深めたい場合におススメしたい参考書です。
資料の分析方法などを教科書で学んでもちょっと読みづらいといった場合にはこの本が効果的です。
なお、「村瀬のゼロからわかる地理B」は講義系参考書なので、やはり「大学入試共通テスト地理B集中講義」を併用することをおススメします。
村瀬のゼロからわかる地理B(系統地理編)
村瀬のゼロからわかる地理B(地誌編)
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大学入試共通テスト 地理B 集中講義
瀬川ルート
共通テストのみ受験者向けのルートです。
前述した山岡ルートと違うところは、問題集で「瀬川聡の センター試験 地理B超重要問題の解き方」を使う点です。
「瀬川聡の センター試験 地理B超重要問題の解き方」は、問題数はそこそこありますが、別冊の問題と本冊の解説を合わせて解いて読んでいきます。
問題の解説を通して、「地理の知識の何をどのように使うのか?」という点に力を入れて解説が書かれているという点です。
地理は用語暗記だけではダメで、初見の問題で資料をどのように分析したらよいのかを克服しないと点数が上がらないからです。
これに対応する講義系参考書は「大学入試共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本」です。これが1冊あれば、高得点を狙うことができます。
大学入試共通テスト 地理Bの点数が面白いほどとれる本
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改訂版 瀬川聡の センター試験 地理B[系統地理編]超重要問題の解き方
改訂版 瀬川聡の センター試験 地理B[地誌編]超重要問題の解き方
実践問題
実践問題は「共通テスト実践模試 地理B」(Z会出版)に取り組んでいきましょう。
ただ解いて終わりにするのではなく、必ず前にやった参考書に戻って着眼点が正しかったのか?導いた知識が正確だったのかなどの確認をするようにしていきましょう。
まとめ
地理の勉強は以上のように進めていきましょう!
いよいよやることが増えてきますが、だからこそムダな勉強は止めて最短距離の勉強を目指していくようにしましょう!
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