結論:音読は、意味と文構造を理解した英文を「文構造」と「論理の流れ」の2つを意識して読むと、長文を読む速さと正確さが上がる勉強法です。 一方で、知らない単語だらけの英文をただ声に出すだけでは、時間のわりに効果が出ません。
この記事では、音読の前に済ませること、音読中に意識する2つのこと、毎日の進め方を順番に説明します。
この記事は武田塾岐阜校(校舎長 小林 崇史)が、英語長文が読めるようにならず悩んでいる岐阜市周辺の高校生に向けてまとめました。
校舎の受験相談では「音読って本当に意味があるんですか」という質問がよく出ます。
その答えとして、校舎で実際に指導しているやり方を紹介します。
音読を始める前の単語・文法・解釈がどこまで固まっているか分からない人は、無料受験相談で今の英語力を確認し、何から始めるかを一緒に決めます。
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音読は本当に意味があるのですか?
意味があります。
ただし、正しいやり方で行った場合に限ります。
音読の目的は、英文を英語の語順のまま、頭から理解できるようにすることです。
黙読だと、分からない所を読み飛ばしたり、同じ所を何度も読み返したりしがちです。
声に出すと、1語ずつ前から順に処理するしかありません。
これをくり返すことで、英文を返り読みせずに理解する力がついていきます。
逆に、意味が分からない英文を音読しても、文字を音に変えているだけになります。
音読の効果を出すには、音読の前の準備が欠かせません。
音読の前に済ませておくこと
音読に使う英文は、「一度しっかり精読し終わった英文」にします。
精読とは、1文ずつ品詞と文構造を確認し、正確に和訳できる状態にすることです。
| 準備 | 確認すること |
|---|---|
| 単語・熟語 | 英文に出てくる単語と熟語の意味が全部分かる |
| 文構造 | 主語・動詞・目的語・修飾語の区切りが説明できる |
| 和訳 | 1文ずつ、日本語に直して意味が通る |
| 音声 | 付属の音声があれば、一度聞いて発音を確認しておく |
この4つがそろっていない英文で音読を始めると、途中でつまずいて止まり、効果が薄くなります。
単語や文法の基礎がまだの人は、そちらを先に固めましょう。
正しい音読で意識する2つのこと
意識1:目で見て文構造をとらえる
1つ目は、読みながら一瞬で文構造をとらえることです。
どこまでが主語で、どれが動詞で、どこからが修飾語なのかを、読むスピードのまま判断します。
初めて見る英文でこれをやるのは難しいことです。
だからこそ、精読を終えた英文で練習します。
構造が分かっている英文をくり返し読むうちに、構造を見抜く速さが上がり、初めて見る英文でも同じように読めるようになります。
意識2:文章の論理の流れを読み取る
2つ目は、文と文のつながり、つまり論理の流れを追いながら読むことです。
例を見てみましょう。
Many people may believe that classes at cram schools are necessary. However, I think studying with reference books is the best way to study.
(多くの人は、塾の授業が必要だと考えているかもしれない。しかし私は、参考書で学ぶことが最も良い勉強法だと思う。)
この2文を音読するときは、「多くの人の意見はこうだ。しかし、筆者の意見は違ってこうだ」という流れを意識します。
Many people may believe が一般的な意見の紹介で、However のあとに筆者の主張が来る、という型です。
論理を意識して音読しておくと、長文の設問で「筆者の主張はどれか」を問われたときに、どこを読めばいいかがすぐに分かるようになります。
毎日の音読の進め方
音読は、短い時間でも毎日続ける方が効果が出やすい勉強です。
次の順番で進めてみてください。
- 精読を終えた英文を1つ選ぶ(長すぎない英文から始める)
- 音声があれば聞いて、発音とリズムを確認する
- 意識1(文構造)だけに集中して、何度か音読する
- 意識2(論理の流れ)も加えて、さらに音読する
- 最後に黙読して、日本語に訳さずに意味が頭に入るかを確かめる
- 翌日以降も同じ英文を音読し、つかえずに読めるようになったら次の英文へ進む
英語が苦手な人は、意識1だけでかまいません。
得意な人は、意識2まで取り組んでみてください。
音読に使う英文は、学校の教科書でも、解き終わった長文問題集の英文でもかまいません。
大事なのは、すでに精読を終えていて、意味と構造を説明できる英文を使うことです。
新しい英文を探すより、手元の英文をくり返し使う方が、読み方は身につきやすくなります。
音読でよくある失敗と直し方
校舎で生徒の音読を聞いていると、効果が出ない人には共通する失敗があります。
| よくある失敗 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 初めて見る英文を音読している | 意味が分からないまま、文字を音に変えているだけ | 精読を終えた英文に変える |
| 速く読むことだけを目標にしている | 文構造を考えずに口だけが動いている | 速さより、区切りを意識して読む |
| 毎回ちがう英文を音読している | くり返しが少なく、読み方が身につかない | 同じ英文を、つかえなくなるまで続ける |
| 声が小さく、ほぼ黙読になっている | 読み飛ばしが起きている | 自分の耳に届く声で、1語ずつ読む |
どれも、少しやり方を変えるだけで直せる失敗です。
音読の時間が長いのに長文が読めるようにならない人は、まずこの表で自分のやり方を確かめてみてください。
よくある質問
音読は1つの英文で何回くらい読めばいいですか?
回数より「つかえずに、意味を取りながら読めるか」で判断してください。
受験相談でもよく聞かれますが、つかえる所がなくなり、訳さずに意味が分かるようになったら次の英文に進む合図です。
必要な回数は人と英文によって変わります。
音読しても長文の点数が上がらないのはなぜですか?
多くの場合、音読の前の準備が足りていません。
単語が抜けていたり、文構造を説明できない文が残っていたりすると、音読しても理解が深まりません。
もう一度、精読から確認してみましょう。
この記事は武田塾岐阜校(校舎長 小林 崇史)が、英語の音読をこれから始める受験生に向けてまとめました。
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