
「勉強時間はそれなりに取っているのに、模試の偏差値がほとんど動かない…」
出町柳校の相談でとても多いのが、この悩みです。
こういうとき、
「もっと量を増やそう」
「新しい参考書を買おう」
とやることを増やしがちですが、
実はそれ以上に大事なのが 「やめること」 を決める ことです。
今回の記事では、
京大・同志社・府立医大などに合格した出町柳校の講師たちに
「受験期にやめて本当に良かった勉強の習慣は?」
を聞き、
「やめた瞬間、伸び方が変わった」と答えた数が多い順 に
ランキング形式でまとめました。
この記事を読み終わるころには、
あなたにもきっと「今日からこれはやめよう」と思えるクセが
1つは見つかるはずです。
第5位:解説を読まずに「〇×だけつけて終わり」

どんなクセ?|答え合わせ=丸つけだけの状態
問題集を解いて、答え合わせをするとき、
-
合っていたら〇をつけて終わり
-
間違っていたら×をつけて、正解だけチラッと見て次へ
というやり方、心当たりはありませんか?
一見テキパキ進んでいるように見えますが、
講師たちの共通認識は
これは、勉強している「つもり」になっているだけ
というもの。
解説をきちんと読まない=
「なぜ間違えたのか」「どう考えるべきだったのか」を放置している状態
になってしまいます。
なぜやめた?|同じミスを何度もくり返す地獄
のクセをやめた理由として多かったのが、
-
「模試で、見覚えのあるパターンなのにまた落とした」
-
「問題集は進んでいるのに、テストの点数が変わらない」
という経験です。
つまり、
「間違いの原因をつぶしていないから、
何回解いても同じところで転ぶ」
ということに、あるタイミングで気づいたわけです。
どうやってやめた?|出町柳校講師の答え合わせ手順
講師たちが実際にやっていた、シンプルな手順を紹介します。
-
まず、自分の考えを書き残す
-
「どこまで分かっていたか」を自分の言葉でメモする
-
-
解説をじっくり読む
-
「自分の考え」と「模範解答」の違いをチェック
-
-
差を一言でまとめる
-
例:「定義を思い出せていない」「公式の条件を忘れている」など
-
-
次に同じタイプの問題に出会った時の“注意ポイント”を書く
-
「この形式が出てきたら、まず○○を確認する」のように書き足す
-
解説を読む時間は増えますが、
その分 「同じ失敗をくり返さない仕組み」ができる ので、
結果的に勉強効率は上がります。
第4位:分からない問題を「とりあえず後回し」にして放置

どんなクセ?|「?」だけが増えていく…
分からない問題に出会ったとき、
-
とりあえず飛ばして次へ
-
「あとで見直そう」と思って、そのまま…
というパターンもかなり多いです。
気づいたら、
ページの端に「?」や付箋だけが増えている…。
心当たりのある人もいるかもしれません。
なぜやめた?|「分からない」を溜めるほど次の単元が苦しくなる
このクセを続けるとどうなるか。
-
分からないところが増える
-
その単元を使う次の内容も、当然あやふやになる
-
結果として、だんだん授業が理解できなくなっていく
という悪循環が生まれます。
講師の一人は、
「放置した“分からない”は、時間がたつほど
解決コストが上がっていく」
と言っていました。
その場でつまずきを解消しておけば5分で済むものが、
1か月後には1時間かかる…というイメージです。
どうやってやめた?|その場で解決するための「質問メモ」
出町柳校の講師がよく勧めるのは、
「質問メモ」を1冊つくる方法 です。
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分からない問題に出会ったら、その場で
-
問題番号
-
どこまで自分で考えたか
-
どこから分からなくなったか
をメモ帳にまとめる
-
-
「このページにたまったものは、必ず誰かに質問して解決する」と決める
こうしておくと、
-
自習中に何を質問すべきか一目で分かる
-
講師・先生に質問するときも、説明がスムーズ
-
質問したこと自体が、あとで見返す「弱点リスト」になる
というメリットが生まれます。
「とりあえず後回し」をやめて
「分からない」を「捕まえておく」習慣 に変えるだけで、
理解のスピードがかなり変わります。
第3位:とりあえずノートをきれいにまとめる

どんなクセ?|色ペンは増えるのに、点数は増えない
これは特に真面目なタイプに多いクセです。
-
カラーペンを何色も使って、ノートを装飾
-
教科書や授業内容を、そのまま写し直す
-
「自分だけの完璧なまとめ」を作ることが目的になってしまう
見た目はとても充実していますが、
テストが近づくと気づきます。
「こんなにきれいなノート作ったのに、
全然問題が解けない…」
なぜやめた?|「理解した気分」だけ高くて定着していない
講師たちがこのクセをやめたきっかけは、
-
「まとめているときは分かった気になる」
-
「でも、いざ白紙に問題が出ると、手が止まる」
というギャップでした。
つまり、
「インプットして満足しているだけで、アウトプットが足りていない」
ということです。
入試本番で点数になるのは、
きれいなノートではなく、
その場で問題を解き切る力 です。
どうやってやめた?|「問題ベース」のノートに変える
そこで講師たちが実践したのが、
「まとめノート」から「問題ノート」への切り替え です。
-
ノートには「大事な問題」と「自分が悩んだ問題」だけを貼る(or書く)
-
その問題の横に、
-
自分が最初にやった解き方
-
解説を読んで気づいたポイント
-
次に同じ問題を解くときのチェック項目
を書いておく
-
こうすると、
-
復習するときに「解けるようになりたい問題」だけが集まっている
-
自分用の弱点克服ノートになる
-
ノートを見返す=アウトプットの訓練になる
という形に変わります。
「きれいにするためのノート」から
「解けるようになるためのノート」へ。
この意識の変化が、合格講師たちの共通ポイントでした。
第2位:スマホを机の上に出したまま勉強する

どんなクセ?|通知が鳴るたびに集中が切れる
家で勉強しているとき、
-
タイマーを使うつもりで、スマホを机の上に置く
-
そのまま通知が目に入って、つい触ってしまう
-
SNS・動画・ゲーム… 気づいたら30分以上たっていた
という流れ、たくさんの講師が「やってしまっていた」と答えました。
なぜやめた?|「3時間勉強したつもりが、実質2時間以下」問題
多くの講師が口をそろえて言っていたのが、
「勉強時間を記録していたけれど、
あとから振り返ると半分くらいは集中していなかった」
という実感です。
-
5分だけ動画を見るつもりが、いつの間にか30分
-
友だちからの連絡が気になって、問題に戻っても頭が切り替わらない
-
集中が切れたぶん、解くスピードも理解力も落ちる
結果として、
「勉強している時間は長いのに、中身が薄い」
という状態になってしまいます。
どうやってやめた?|出町柳校講師のスマホ封印ルール
講師たちが実践していたのは、とてもシンプルです。
-
勉強するときは、
-
物理的に別の部屋に置く
-
家族に一時預かりしてもらう
-
ロッカーやカバンの奥にしまい、すぐ触れない場所に置く
-
-
タイマーは、
-
100円ショップのキッチンタイマー
-
PCやタブレットのタイマー機能
などで代用
-
中には、
-
「模試本番にスマホはない」と考えて、
勉強時は必ず手元から離していた -
1日の終わりにまとめてスマホを見る「時間帯」を決めていた
という声もありました。
「スマホを触らないように頑張る」のではなく、
「そもそも触れない環境を作る」。
これが、集中力を保つうえでのコツだといえます。
第1位:問題集を「1周しただけ」で満足してしまう

どんなクセ?|「この問題集、もう終わりました!」の落とし穴
堂々の第1位はこれでした。
-
問題集を1周やり切ったら、すぐ次の参考書へ行きたくなる
-
表紙にチェックをつけて、達成感を味わってしまう
-
「1周=その教材は終わり」と思っている
しかし、講師たちが受験を通して痛感したのは、
「1周しただけでは、ほとんど身についていない」
という現実です。
なぜやめた?|合格者は「できるまで」回している
ある講師は、こう話していました。
「模試で合格者の友人に点数を抜かれたとき、
勉強時間はそんなに変わらないのに復習の回数が全然違った」
合格している人ほど、同じ教材を
-
2周どころか3周、4周
-
苦手な単元は部分的に5周以上
というレベルで回していました。
つまり、
-
1周目は「内容を知る」段階
-
2周目以降でようやく「自力で解ける」ようになり始める
という感覚です。
どうやってやめた?|「何周目で伸び始めたか」リアル体験談
講師たちの具体的な例をいくつか挙げます。
-
英単語帳
-
1周目:ほぼ覚えられない
-
2〜3周目:見れば意味が分かる単語が増える
-
4〜5周目:発音を聞いたり、長文で見ても反応できるようになる
-
-
数学の問題集
-
1周目:解説を見ないと全く進まない単元あり
-
2周目:似たタイプの問題なら、途中までは自力でいける
-
3周目:重要問題は、ほぼ時間内に自力で解ける
-
多くの講師が共通していたのは、
「できると実感できたのは、だいたい3周目以降だった」
という点です。
そこで意識したのが、
-
「この教材は、最低3周はやる」と最初に決める
-
1周目は、できなくても落ち込まない
-
2周目・3周目で、自力で解ける問題を増やしていく
という勉強への向き合い方でした。
「1周した=終わり」ではなく、
「できるまで=ゴール」 という考え方に変えた瞬間、
一気に成績が動き始めた、という声が多かったです。
番外編|じつは一番危ない「頑張っているつもり」パターン
ランキングには入れませんでしたが、
講師たちが口をそろえて「これは危険」と挙げたクセもあります。
深夜までの勉強を努力だと思い込む
「本当に集中できる時間帯を増やす」ことが大切 で、
ただ起きている時間を伸ばしても、成績にはつながりにくいといえます。
友だちが使っているから、という理由だけで教材を増やす
-
「あの子が使っている参考書、私も買おう」
-
気づいたら、ほとんど手つかずの本が何冊も…
という状態も要注意です。
大事なのは、
「今の自分のレベルで、何をどこまでやり切るか」 であって、
教材の数ではありません。
悪いクセをやめるための3ステップ
ここまで読んで、
「自分にも当てはまるかも…」
と感じた人も多いはずです。
最後に、実際に行動を変えるための
シンプルな3ステップを紹介します。
ステップ1:自分のクセに「名前をつける」
まずは、この記事の中で
-
自分がやってしまっているクセ
-
特に心当たりがあるもの
に、チェックをつけてみてください。
そして、ノートの端などに
-
「丸つけだけ勉強」
-
「1周で満足病」
-
「スマホ机の上族」
など、自分なりの「呼び名」を書いておくと、
次に同じ行動をしそうになったときに気づきやすくなります。
ステップ2:「やめる」だけでなく「代わりにやる行動」を決める
悪いクセを単に「やめよう」と思うだけでは、
なかなか続きません。
-
「丸つけだけ勉強をやめる」→
「間違えた問題には必ず原因メモを書く」 -
「スマホ机の上族をやめる」→
「勉強するときは、スマホを別の部屋に預ける」
のように、
「やめる行動」とセットで「やる行動」を決める のがポイントです。
ステップ3:1週間ごとに「まだ残っていないか?」をチェック
1日や2日で完璧にクセを直すのは難しいので、
「1週間単位」で振り返る のがおすすめです。
-
1週間の終わりに、「今週できたこと・できなかったこと」を1行でメモ
-
できなかった日があってもOK。
「なぜできなかったのか?」を考えて、次の週の工夫につなげる
この小さな振り返りをくり返すことで、
少しずつ、でも確実に勉強の質が変わっていきます。
まとめ|「1つやめる」だけで、勉強の効率は大きく変わる
今回のランキングをもう一度振り返ると…
-
問題集を「1周しただけ」で満足してしまう
-
スマホを机の上に出したまま勉強する
-
とりあえずノートをきれいにまとめる
-
分からない問題を「とりあえず後回し」にして放置
-
解説を読まずに「〇×だけつけて終わり」
どれも、
「やってはいけない」と頭では分かっていても、
つい続けてしまうものばかりです。
でも、逆に言えば、
どれか1つを手放すだけでも、
勉強の効率は大きく変わる ということでもあります。
出町柳校の無料受験相談で「自分だけのリスト」を一緒に作りませんか?
自分のクセは、自分ではなかなか見えないものです。
-
どこで時間をムダにしているのか
-
どんな勉強のクセが足を引っ張っているのか
-
どの習慣から優先的に変えていくべきか
こういった部分は、
第三者の視点が入ると一気に整理しやすくなります。
出町柳校の無料受験相談では、
あなたの今の勉強法や生活リズムをもとに、
-
「これは続けてOK」な習慣
-
「ここは今日からやめた方がいい」習慣
を講師と一緒に洗い出し、
「やめるリスト」 と 「やるべきことリスト」 をセットで作る お手伝いをしています。
「頑張っているのに伸びない」と感じている人ほど、
実は「やめるだけで伸びるポイント」をたくさん持っていることが多いです。
少しでも気になった方は、
ぜひ一度、出町柳校に相談してみてください。
あなたの受験勉強が、今日からもっと効率よく進むきっかけになれば嬉しいです。
【武田塾ってこんな塾です!】
出町柳校では、随時無料受験相談を行っております。
下記の無料受験相談フォームにご入力いただくか、出町柳校(075-708-8303)に直接お電話ください!
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