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【現代文】中学現代文と高校現代文の違いは?京大生が解説します!

中学現代文と高校現代文の違いって何?

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こんにちは!

京阪「出町柳駅」から徒歩2分にある、武田塾出町柳校です!

今回は、中学で出題される現代文と、高校で出題される現代文の違いについて考えていきたいと思います!

どちらの「現代文」においても、問題の冒頭にに掲載されている文章を読んで、その内容について、「どういうことか」「なぜか」などと問うてくる出題に、本文を基にして解答する、という点においては全く変わりません。

では、両者は具体的にどこがどう違い、また、その違いをどう攻略すればよいのでしょうか?

今回のブログでは評論と小説・随筆のそれぞれについて両者の違いが何であるか考察し、次にその攻略方法について解説します。

それでは一緒に、両者の違いから、考えてみましょう!

共通する最大の違い――扱われる内容・題材が難解

中学現代文と高校現代文の最大の違いであり、として挙げられるのが、やはり、扱われる内容や題材が難解であるということでしょう。

受験に向けて現代文の勉強をしていると、解答の正しいプロセス、とか、正確に得点するコツ、とかを頻繁に教えられます。

しかし、特に高校の現代文を学び始めたばかりの頃は、解答も何も、まず問題文が何を言っているか分からない、というのがあるあるだったりします。

では、具体的にどのような点が難解になり、私たちの得点を妨げているのでしょうか。

また、それにどう立ち向かえばいいのでしょうか。

「評論」と「小説・随筆」のそれぞれについて見ていきましょう。

評論

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例を挙げて考えてみましょう。

例えば、「建築」について書いた文章が出題されるとき、中学と高校ではどのような内容になるのか、比較してみましょう。

中学では、歴史的建造物に使われている、伝統的な建築技術の工法について、どのような特徴があるかなどを起承転結の中で記述していく、という感じだと思います。

つまり、言ってしまえば、「評論」というより「解説」的な色が強いのが事実です。

これに対して高校では、「コンクリート建築とは何か」について論じたりします。何か、といっても、世界のいろいろなコンクリート建築をただ紹介していくといったぬるい内容ではありません。コンクリートという材質が人々に与える感情や、さらには、建築とは?建築の定義・概念とは?といったより本質的な論を展開してくるのです。

本質」という言葉を先ほど使いましたが、高校の現代文評論では、ほとんどがこの「本質」について話され、そして問われます。

例に挙げた建築の話題以外にも、AIと人間の「本質」、都市化が進行した現代社会の「本質的な」問題、など、表面的な理解だけでは出題に食らいついていくことすら許されないような難敵ぞろいなのです。

では、どのようにすればこの難敵を乗り越えられるでしょうか。

具体的な方策が2つあります。

1つ目は、キーワードを見出すことです。

どんな評論文にも、必ずキーワードがあります。そのキーワードを軸に内容の理解や解答の作成をすればOKです。

キーワードの見つけ方は簡単です。文章中にやたら頻繁に出現する言葉があれば、高確率でその言葉がキーワードです。

なぜなら、筆者にとって、その言葉は自分の意見や考えを表明するために不可欠な言葉だからです。ですので、文章の中で多用せざるを得ないのです。

その証拠に、キーワードを見出すことを話し始めてから、たった5行でこの「キーワード」という言葉を4回も使ってしまいました。くどいと分かっていても使わざるを得ないのです。

これは一流の文筆家の方でも同じだと思います。ぜひみなさんも「キーワード」を見出してみてください!

そして2つ目は、場数を踏んで論の展開のパターンをある程度理解することです。

正直言って、大体みんな似たようなことを言っています。

これに関しては、問題数をこなし、同じような題材の文章に何度も触れるようになると分かってきます。これがわかれば、ある程度大まかな話の内容は理解でき、予測しながら読めるので、かなり強力な武器になります。

小説・随筆

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このジャンルにおいては、内容や題材が難しいという以前に、明治時代など古い時代の作品が多く取り扱われることがまず難点です。

古い時代の作品の何が厄介かというと、

(i) 使われている言葉が、現代では使わない言葉であったり、現代に比べやたら漢字が多く難しい言い回しを多用したり、と文章の見た目でまずやる気を削がれる

 (ii) 物語中で登場する風景や価値観が現代とは大きく異なっている場合が多いため、作品の世界観や作中の感情表現などを理解しにくい

の2つが大きいと思われます。

しかし、これらについては慣れで乗り越えることが可能です。

慣れるためには、芥川龍之介や太宰治のような、この時代の著名な作家の作品を時間があるときに読んでいけば十分です。読む作品も、長編ではなく短編を選べば一作品数分で読めるものもあるので、文語表現に苦戦している人は是非試してみてください。

そして、作品の書かれた時代を問わず厄介なのが、心情表現の読解です。

心情表現を読み解くということ自体は中学の現代文でも要求されますが、中学で出題される、「大会で勝てた!やったー嬉しー」とか、「家で飼ってた猫が死んだ、寂しい、悲しい…」とかのような、それこそ教科書通りのリアクションをするピュアな、、というより喜怒哀楽の4つしか感情のバリエーションがない架空の生き物は高校の現代文には登場しません。

高校で登場するのは、基本的に、様々な原因から芽生えた複数の感情が入り混じった人間たちです。そしてもちろん問われるのはその複数かつ複雑な感情についてです。

では、そんな感情というふんわりしたものを読み解いて解答するというのは不可能なのでしょうか。

そんなことはありません!

言ってしまえば、所詮は受験です。

文章から明確な根拠をもって読み取れるもの・採点する側が点数として評価できる範疇でしか出題されません。

つまり、文章中に必ず答えの根拠があるはずです。

そこで重要なのが、情景描写です。

「澄み渡った青空」や、「どんよりと真っ黒な空」みたいな、登場人物の心情が反映された描写がほぼ必ずあります。人物が重要な感情を抱いた際にはほぼ記述されるので、これを見逃さないでください。

あとは、物語中で起こった出来事やそれが登場人物にどう関係しているのかが分かれば、大抵は読み解けます!

まとめ

いかがだったでしょうか。

現代文というのは数学のように決まった解答があるわけではないので、コツがつかみづらく、苦戦しがちですが、どこが難所でどう対応すればよいのかさえ分かれば大丈夫です!

たまには息抜きもしながら、自分のペースで頑張ってみてくださいね!

では!

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