理系の国公立大学を目指すなら、「電農名繊」を狙ってみるのはいかがでしょうか？
電農名繊の偏差値は国公立大学の中でも高く、特に企業から高い評価を得ているため就職に強い大学群でもあります。
理系の中では最難関クラスなので合格の難易度は高いですが、理工系への就職で困ることは無いのでおすすめできる大学群です。
今回は、この電農名繊の特徴や各大学の偏差値などを詳しくご紹介していきます。
理工系に進みたいけれど、どの大学を受験するか決まっていないという方はぜひご覧ください。
電農名繊ってどこの大学？
電農名繊は理工系の大学の中で特にレベルの高い国公立大学をまとめた大学群で、以下の大学が含まれます。
電：電気通信大学
農：東京農工大学
名：名古屋工業大学
繊：京都工芸繊維大学
電農名繊は理工系大学の中でもトップクラスの偏差値を誇り、国公立大学内でも難関大学として知られています。
理工系に就職するならほとんど困ることは無いくらい就職には強いので、理系の国公立大学を目指している人にはおすすめできる大学の1つです。
電農名繊の各大学の特徴は？
電農名繊の大学はどの大学も理工系ですが、それぞれの特色を活かして特徴的な指導を行っています。
得意な分野や就職しやすい企業なども異なってくるため、受験するときには各大学の特徴をしっかりと理解してから決めることが大切です。
電気通信大学の特徴
電気通信大学という大学名から電気・通信系に特化した大学と思われることも多いですが、実際は情報系だけでなく機械工学や生命科学、材料科学やロボティクスなどの幅広い分野を扱っている大学です。
電気通信大学の最大の特徴は設備や教育環境が非常に充実しているところです。
1日中自由に使うことができるパソコンが設置されていたりと、情報系で多用するプログラミング環境を中心として様々な学習しやすい環境が整っています。
教えている先生のレベルも高いという口コミも多く、先端的で就職後も役に立つ技術を身に付けたい人にとっては最高の環境と言えるでしょう。
また、就職に関しては非常に評価が高く、他の大学と比べても就職が有利だという意見も多く見られました。
東京農工大学の特徴
東京農工大学はその名前の通り、農学部と工学部の2学部から構成されている大学です。
偏差値やキャンパスの広さに対して学生数が非常に少ないのが特徴で、コンパクトかつ密度の高い授業を行えるのが魅力です。
そのため平均すると教員1人に対して学生が9人という超少人数授業を可能にしており、学生の満足度も88%と高い値になっています。
また、農学部では57%、工学部では79%の人が大学院に進学しており、大学院までかけてじっくり学習したいと思っている方におすすめです。
名古屋工業大学の特徴
愛知県名古屋市にある名古屋工業大学は、工学部のみが置かれている単科大学です。
他の電農名繡の大学と同様に就職に強く、特に地元の愛知県内では高い評価を得ています。
愛知県内に本社を置く企業といえば豊田市のトヨタグループが有名ですが、名古屋工業大学の卒業生も多くトヨタグループに就職しています。
ただし、名古屋には全国的にも有名な名古屋大学があることもあり、名古屋工業大学の全国的な知名度はあまり高くないようで、地元への就職に特化した大学という印象が強いです。
その一方、内部の学生からの評価は高く、充実した設備や学習環境で工学系の知識をしっかり学べるなど、肯定的な口コミが目立ちました。
京都工芸繊維大学の特徴
京都工芸繊維大学は、工学から生命科学まで幅広い領域を扱う大学となっています。
電農名繊の他の大学と同じように、就職後に役立つ実践的・実用的な技術に加えてアートやデザインといった方面にも力を入れているのが京都工芸繊維大学の特徴です。
ただ作るだけでなく、建築においてもデザインを重視するなど、「先端科学技術から造形美まで」というキャッチコピーが大学の特徴をよく表しています。
大学は小規模ですが、その分学生と教授の距離も近く、特に研究室では一人ひとり丁寧に指導してもらえるという点が好評でした。
電農名繊の評判・口コミは？
電農名繊のどの大学も共通して高い就職率やレベルの高い教育が評価され、特に就職時においては企業からかなりの高評価を受けています。
様々な研究・開発も活発に行われ、大学院進学率が高く、充実した設備で研究に打ち込めるため、内部の学生からの口コミも好評です。
最近ではさらに偏差値が上がりつつあるため、今後も国内理系大学ではトップクラスの難易度と人気を維持し続けると予想されます。
ただ、同じくらいの難易度のMARCHなどと比較すると若干知名度が低いのが唯一の欠点かもしれません。
電農名繊の偏差値・難易度は？
電農名繊はよくMARCHと比較されますが、平均的な偏差値もMARCHレベルかそれ以上だと思って良いでしょう。
受験の難易度は早慶と同程度だという意見も多いです。
偏差値はおおむね55～65で、国公立大学の中でも旧帝大に迫るレベルです。
電気通信大学の各学部の偏差値
電気通信大学は「情報理工学域」が3つの「類」に分かれています。
どれも偏差値に大きく差は無いので、自分の興味のある分野を選ぶことをおすすめします。
【情報理工学域】
Ⅰ類（情報系）：55.0-57.5
Ⅱ類（融合系）：55.0-57.5
Ⅲ類（理工系）：55.0-57.5
東京農工大学の各学部の偏差値
共同獣医学科だけ頭一つ飛び抜けた偏差値になっていますが、他の学科はだいたい55-60程度の偏差値となっています。
東京農工大学は理科系の科目の難易度が高いため、理科系科目を受験する方はしっかり対策しておきましょう。
【工学部】
生命工学科：52.5-57.5
機械システム工学科：52.5-57.5
応用化学科：52.5-57.5
科学物理工学科：52.5-57.5
生体医用システム工学科：55.0
知能情報システム工学科：52.5-55.0
【農学部】
生物生産学科：55.0-60.0
応用生物化学科：55.0-62.5
環境資源化学科：52.5-62.5
地域生態システム学科：52.5-60.0
共同獣医学科：60.0-67.5
名古屋工業大学の各学部の偏差値
工学部の第二部とは夜間学部のことで、第二部は偏差値が若干低めとなっています。
英語を使う場合は自由作文の対策が必須のため、塾や学校で添削してもらうなどの対策をしておきましょう。
【工学部】
生命・応用化学科：55.0-60.0
物理工学科：57.5-60.0
電気・機械工学科：57.5
情報工学科：57.5-60.0
社会－建築・デザイン学科：57.5-60.0
社会－環境都市学科：57.5
社会－経営システム学科：55.0
創造－材料・エネルギー学科：55.0～57.5
創造－情報・社会学科：55.0～57.5
【工学部（第二部）】
物質工学部：47.5
機械工学部：50.0
電気情報工学部：47.5
社会開発工学部：47.5
京都工芸繊維大学の各学部の偏差値
京都工芸繊維大学は工芸科学部1つに様々な学科が集まっています。
例年の出題傾向では、物理、化学、英語がやや難しい傾向にあるため重点的に学習しておきましょう。
【工芸科学部】
応用生物学科：55.0
電子システム工学科：55.0
情報工学科：55.0-57.5
機械工学科：52.5-55.0
応用化学科：55.0
デザイン・建築学科：55.0
電農名繊まとめ
電農名繊は理系国立大学ではトップクラスの難易度の大学群で、電気通信大学、東京農工大学、名古屋工業大学、京都工芸繊維大学のことを言います。
どの大学もレベルの高い教育・研究を行っており、企業からの評価は非常に高いです。
偏差値自体はMARCHと同程度であり、現在の偏差値にもよりますが、高校3年生から1年間しっかり勉強・対策していけば逆転合格も可能です。
理系企業への就職では偏差値以上の評価をしてもらえることも多いため、理系の国公立大学を目指している方におすすめです。
知名度こそ高くないものの、非常に優れた大学が揃っているため、ぜひ志望校にしてみてはいかがでしょうか。
