コラム

受験勉強でカラフルなノートはNG?効果的な色分けの仕方をご紹介

2020年03月13日(金)

皆さんは普段ノートを取るとき、ペンを何色まで使っていますか?

「色んな色を使って見やすいようにしている」「黒と赤しか使わない」など、ノートの色分けには人それぞれのこだわりがあることでしょう。

勉強していることを効果的に覚えるには、ノートの色分けは大切な要素の一つです。

そこでこの記事では、受験勉強をさらに効率的にする効果的な色分けの方法をご紹介していきます。

そもそもノートを取る意味って?

ノートを取る手元

ペンの色分けについて解説する前に、そもそもなぜノートを取る必要があるのか考えてみましょう。

ここでは、ノートを取る目的・効果を大きく2つに分けて紹介します。

ノートを取る目的①内容を理解するための補助

本来授業は先生の話の内容をきちんと理解するのが目的なので、授業中にノートを取るのは必須ではありません。

しかし、先生の話を耳だけで聞いていると途中で集中力が切れてしまい、話が理解できなくなります。

そこで、ノートを取りながら情報や不明点を整理することで、授業の内容をしっかり理解できるようになるのです。

ノートを取る目的はあくまでも授業内容の理解の補助なので、きれいにまとめることに夢中にならないよう注意しましょう。

ノートを取る目的②後で見返すため

ノートは後で見返すためにも重要です。

授業中に先生が「ここテストに出るよ」と指摘したポイントや重要な項目をノートにメモしておき、定期テスト前に見返す人は多いでしょう。

自分で書いたノートをきちんと見返すことで、大切だと思ったところや理解できなかったところも思い出せます。

ノートを取りっぱなしではもったいないので、後で見返して復習するようにしましょう。

書くことで記憶に定着させる効果もある!

科学的にも実証されている勉強方法として、手書きすることで記憶に定着させる方法があります。

聞くだけ、読むだけではなかなか頭に入ってきませんが、手で重要事項を書くことでより深く内容を記憶することができます。

授業時間はどうしても受け身になりがちなので、ノートを取るという能動的な行動が大切です。

また、最近はタブレット学習が増えていますが、手書きノートのほうが理解に役立つというデータもあります。

受験勉強でカラフルなノートはNG?

ノートと色ペン

色ペンをたくさん使ったカラフルなノートは一見きれいで見やすいですが、受験勉強においては効率的な勉強法とは言えません。

確かに色分けしてカラフルなノートを作るのは楽しいですが、勉強の効果にはあまり結びつきません。

ここでは、なぜカラフルなノートが勉強に効果的ではないのかをご紹介します。

カラフルで見やすいノートを作ることが目的になってしまう

ノートを取る目的は、授業内容の理解補助と後での見返しです。

後での見返しのため見やすいノートは重要ですが、見やすいノートを作ることが目的になってしまうのは本末転倒です。

ノートがきれいなのは良いことですが、最終的な目的はノートの内容をしっかり覚えることだと心がけましょう。

そもそも参考書や教科書の方がしっかり分かりやすくまとまっているので、必要以上にきれいなノートを作る必要はありません。

ノート作成は勉強にならない!

また、特に注意すべきなのは、色分けしてノートを作っている時間はほとんど勉強にならないということです。

勉強は、ノートの内容を覚えて問題が解けるようになって初めて意味があります。

知識を整理しながらノートを丁寧に作ることは無意味ではありませんが、ノート作りだけで勉強した気になるのはNGです。

社会・理科系の科目はまとめノート作りをする人も多いですが、これは時間がかかるばかりで効率的な勉強法ではありません。

色ペンをたくさん使うデメリット

色ペンをたくさん使うデメリットとして、色を選んでいる間に先生の話が進んでしまうことが挙げられます。

色分けしてノートを見やすくまとめることに注力するあまり、授業内容への集中が散ってしまうのです。

また、ノートがカラフルすぎると、どこが大切なのか一目では分かりにくく、見直しづらいというデメリットもあります。

ただし、かわいいペンやカラフルなノート作りは勉強のモチベーション向上に役立つこともありますので、自分にとって最適なバランスを見つけるのが良いでしょう。

色ペンは何色まで?おすすめの色は?

ノートと色ペン

では、色ペンは何色までが適切なのでしょうか?

受験勉強における効果的な色数をご紹介します。

色ペンは3色までがおすすめ!

受験勉強で必要な色ペンの数は、そこまで多くありません。

黒以外では3色程度に抑えるのがおすすめです。

そもそもノートで色ペンを使う理由は、「赤は重要事項」のように、色に意味を持たせ、どこを優先的に覚えるかが分かりやすくなるためです。

何色も使うと、どの色がどんな意味か分からなくなるため、3色程度が最も使いやすいでしょう。

見やすいノートにできるおすすめの色

ノートに使うおすすめの色は、赤、青のペンと黄色の蛍光ペンです。

ペンを選ぶときは、なるべく明るい色を選ぶことをおすすめします。

例えば暗めの青や赤だと黒と区別しづらく、ノートを見ても重要な箇所が分かりにくくなります。

一見して大切な箇所が分かりやすいノートが重要なので、自分にとって分かりやすい色を選びましょう。

おすすめの色分けの仕方は?

ノートと色ペン

それぞれの色に意味を持たせて色ペンを使い分けると、勉強がさらに効率的になります。

おすすめの色分けの方法をご紹介していきます。

赤は最重要事項!絶対に覚えたい箇所に

赤は派手な色のため、最も強調したい部分に使うのに向いています。

公式など必ず覚えるべき項目に使うのがおすすめです。

ただし、すべて大切だからと赤色ばかり使うと、かえって見づらくなります。

赤は本当に大切な箇所だけに限定して使いましょう。

青は暗記したい場所に

青は暗記したい場所に使うのがおすすめです。

青は心を落ち着かせて集中力を高める効果があると言われており、暗記との相性が良い色です。

よく出てくる重要語句や解き方のポイント等を記入するときに向いています。

赤ほど派手ではなく、多用しても見づらくなりにくいため、覚えるべき箇所だと思ったら積極的に使いましょう。

黄色の蛍光ペンで重要ポイントを囲む

「ここは大事な箇所だけど、全て赤ペンで書くと見づらい」「さほど重要だと思わなかったけど、後から先生が重要だと指摘した」というときは、黄色の蛍光ペンで該当部分を囲いましょう。

また、先生が授業中に口頭で述べたことや自分が疑問に思ったことも黄色の蛍光ペンで囲んでおくと、後で見返したときに目立ちやすいです。

基本的には赤と青のペンでノートをまとめ、補助的な部分で黄色の蛍光ペンを使うようにしましょう。

授業に集中するなら”後から色付け”もおすすめ

黒板に電球マーク

授業によっては先生の板書が速かったり、先生の話に集中したい場合もあるかもしれません。

そんなときに複数のペンを入れ替えながら色分けしてノートを取るのは大変です。

そこで、「授業中は黒だけで記入し、後から色付けする」という方法をおすすめします。

授業中は黒だけで記入することで負荷を減らし、復習時に色ペンで重要語句を強調すれば、効率的に見やすいノートが作成できます。

ただし、後から色をつけるとどこが重要か分からなくなることもあるため、本当に重要だと思ったらその場で色をつけるなど、柔軟に対応しましょう。

受験勉強での色分けまとめ

たくさんの色を使ってカラフルなノートを作っても勉強にならないどころか、かえって効率が悪くなります。

使う色ペンは3色程度にして、シンプルで見やすいノートを作るようにしましょう。

また、大切なのは「赤は最重要事項」のように、色に意味を持たせてノート内容を色分けすることです。

今回ご紹介した色分けの方法を参考に、ぜひ自分にあった色ペンの使い方を見つけてみてはいかがでしょうか。