塾や学校のすすめで、数学検定の受験を検討している方も多いのではないでしょうか。
英検や漢検に比べると少し知名度の低い数学検定ですが、受験者数は段々と増えつつあります。
この記事では、「数学検定を受けると受験に有利?」「数学検定ってどんな問題が出るの?」などの疑問について解説します。
数学検定を受けるメリットや難易度、合格率も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
数学検定の基本知識

ご存知の方も多いと思いますが、まずは数学検定の基本知識を確認しましょう。
数学検定の概要・試験構成・難易度・申し込み方法について紹介しますので、受験する方はぜひ参考にしてみてください。
数学検定とは
数学検定(実用数学技能検定)とは、公益財団法人日本数学検定協会が実施する、算数や数学の実用的技能を測定する検定です。
小学校レベルから大学レベルまで対応しており、計算、作図、証明など様々な能力が問われる記述式試験です。
1992年の初回実施から徐々に知名度と受験者数が増加し、現在の累計志願者数は600万人を超えています。
国内外(フィリピン、インドネシアなど)で実施され、高い評価を得ている試験です。
数学検定の構成
実用数学技能検定は11級から1級までがあり、11級から6級までが「算数検定」、5級から1級までが「数学検定」と呼ばれています。
数学検定は計算技能を測る「1次:計算技能検定」と数理応用技能を測る「2次:数理技能検定」の2段階に分かれています。
基本的に1次試験は60分、2次試験は級によって変わりますが60分から120分ほどの試験時間です。
また、1次試験では全問題の70%程度、2次試験では全問題の60%程度が合格基準とされています。
数学検定のそれぞれの級の目安レベルは以下の通りです。
1級:大学・一般程度
準1級:高校3年程度
2級:高校2年程度
準2級:高校1年程度
3級:中学校3年程度
4級:中学校2年程度
5級:中学校1年程度
特に受験資格は無いので、どの級からでも受験できます。大学入試で活かすなら、最低でも準2級以上を狙っていきましょう。
数学検定の難易度・合格率
2024年度の数学検定の合格率は以下の通りです。
1級:13.1%
準1級:23.5%
2級:32.6%
準2級:45.1%
3級:63.9%
4級:71.4%
5級:69.9%
級が上がるごとに合格率は低くなり、1級では13.1%と非常に高い難易度となります。
高校3年生レベルの準1級では23.5%、高校2年生レベルの2級でも32.6%と合格率は低めです。
ただし試験自体は難問ばかりではなく、学んだ範囲の基礎がしっかりと身についていれば十分に合格を狙える試験内容です。
高校の数学知識が身についているかを確認するのに最適な検定といえます。
数学検定の申し込み方・実施日
個人受験の場合、インターネット申込・郵送申込・コンビニ申込の3つから申し込み方法を選択できます。
ただし受験生の場合、高校や塾・予備校が団体受験を実施していることも多いです。
個人受験よりも団体受験のほうが手続きが簡単で受験日も多いため、まずはそちらを確認してみるのがおすすめです。
個人受験では年に3回、団体受験は年に17回程度実施しているので、受験方法に合わせて一番近い検定日を確認してみてください。
数学検定を受けるメリットはある?

受験生にとって、数学検定を受けるメリットはあるのでしょうか。
数学検定は英検・漢検に比べると知名度で見劣りする部分があるかもしれませんが、受験者数の増加に伴い評価される機会も増えており、十分に取得のメリットがあります。
ここでは数学検定を取得するメリットを詳しく解説していきます。
メリット①推薦入試・AO入試で有利になる
大学入試で数検が最も役立つのは推薦入試・AO入試を利用する場合です。
数学検定には、「入試優遇制度」として全国約500校近い大学・短大・専門学校の入試で評価対象となるというメリットがあります。
適用される入試制度や評価への反映度は大学により異なりますが、多くの大学で評価されるため、推薦入試・AO入試を検討している受験生は取得しておくと良いでしょう。
近年は入試が軒並み難化しており、推薦入試やAO入試で安全に合格を勝ち取りたいという受験生が急増しています。
推薦・AO入試で他の受験生に勝つための材料として、数学検定の取得には非常にメリットがあります。
メリット②自分の今の実力の確認ができる
数学検定を受験することで、自分の今の数学の実力を確認することができるというメリットがあります。
数学検定は基礎的な力を問う問題が多く、記述式のため内容をしっかり理解していなければ合格できません。
自分の数学レベルの確認をしたい方は、ぜひ数学検定を受験してみてください。
また、受験勉強にはまだ時間がある高校1・2年生の方が受験することで、数学の勉強に対する強制力が生まれて学習へのモチベーション向上につながるのもメリットです。
メリット③就職時に役立つ可能性がある
数学検定は評価される場が広がっているため、就職などでも役立つ場面が出てくるかもしれません。
特に塾講師のアルバイトや就職の面では評価される可能性が高いです。
一般企業に就職する場合でも、就職活動に必要なSPI試験対策として数学検定は役立ちます。
SPI試験では数学・算数の基礎力を試す問題が出題されるため、数学検定に合格できる数学力があると就職活動に有利です。
数学検定の勉強方法

数学検定の概要や受験のメリットを紹介してきましたが、数学検定に合格するためにはどのように勉強したらいいのでしょうか。
ここでは数学検定の効果的な勉強方法についてご紹介していきます。
数学検定の勉強方法①過去問を重点的に勉強する
これはすべての検定や試験に共通して言えることですが、試験勉強を始めるときはまず過去問に取り組むのが合格の近道です。
過去問に取り組むことで自分の現在の数学レベルや得意分野と苦手分野、最終目標となるレベルを知りましょう。
参考書学習に入ってからも、定期的に過去問に取り組むことでゴールラインを意識することができます。
受験勉強等で忙しい高校3年生の場合は過去問のみの対策でも十分かもしれません。
数学検定の勉強方法②数学検定公式の参考書を使用する
数学検定では、公式で「要点整理」や「記述式演習帳」などの参考書が出版されています。
それぞれ単元別に試験でよく出る内容や難易度別の問題が掲載されているため、これらを使って対策していきましょう。
勉強する際は、完璧に解けるようになるまで問題集を何周もすることをおすすめします。
色んな参考書や問題集に手を出すのではなく、一つのものを完璧にするほうが対策として効果的です。
数学検定の勉強方法③塾や予備校に入る
数学検定の対策を行いたい場合は、塾や予備校に入るのも一つの手段です。
塾や予備校によっては各種検定の対策を行っているところもあり、数学検定の対策や学習スケジュールについても相談することができます。
特に個別指導塾は学習内容に融通が利くため、数学検定の対策をしたい方におすすめです。
また、塾によっては数学検定の対策を無料で行っているところもあるため、近隣の塾の情報を調べてみてください。
独学ではなかなかやる気が出ないという方は、塾や予備校に頼ることで強制的に学習できるのもメリットです。
数学検定を受けるメリットまとめ
数学検定は数学の基礎的な技能を問う検定で、問題は基礎的なものが多いですが、高校生レベルになると難易度も高まります。
取得することで推薦入試やAO入試で評価されやすくなります。
近年は推薦入試やAO入試の人気が高まっているため、他の受験生に差をつける観点からも数学検定はおすすめです。
また、高校1~2年生にとっては数学検定の受験は力試しになりますし、将来的に就職活動で役立つこともあるかもしれません。
ただし、数学検定だけで劇的に入試や就職が有利になるわけではありません。
あくまでも自分の評価を高めたり、現在の実力を確認するための手段として利用しましょう。
いかがでしたでしょうか。
数学検定を受けるメリットは多く、勉強した経験や内容は決して無駄にはなりません。
数学に自信のある方や現在の実力を確かめたいという方は、ぜひ数学検定にチャレンジしてみてください。