高校生にとって勉強は欠かせないものですが、もし風邪をひいた場合、無理に勉強を続けるべきなのでしょうか?
受験期やテスト前に風邪をひいてしまうと「勉強がしたいのに体調が悪くて集中できない」「休んでいる間に周囲に置いていかれるんじゃないか」と不安になったり焦ってしまうのはよくあることです。
今回は風邪をひいてしまった高校生・受験生の方に向けて、風邪をひいたときにどのように対処すべきかを解説します。
風邪をひかないようにするための効果的な予防法や対策も合わせて解説しますので、ぜひご覧ください。
風邪をひいてしまった時は?
受験期間やテスト前に万が一風邪をひいてしまった時、いったいどうするのが正解なのでしょうか。
風邪をひくと、机に向かうのも大変で勉強に集中できませんが、周りの受験生に差をつけられるのではないかと不安に感じることもあります。
どのように対処したらいいのかが分からないと、中途半端に勉強に取り組んで集中できないまま風邪も悪化させてしまうという最悪の事態もあり得ます。
そんな事態にならないように、まずは風邪をひいた時の正しい対処法を確認していきましょう。
基本は休むことに専念
風邪をひいてしまったときは、勉強したくてもまずはしっかりと休むことが大切です。
そもそも風邪をひいている時は頭が働かず、集中できない状態になるため勉強の効率がかなり悪くなってしまいます。
体調が悪いと頭がボーッとするので勉強の内容がほとんど身につかず、数学などの頭を使わなければならない科目は特に勉強を進めることが難しいです。
そんな集中できない状態で無理に勉強してもあまり意味がないため、体調をしっかりと回復させてから勉強したほうがかえって効率が良くなります。
風邪を長引かせないことが大切
また、風邪をひいた時に最も大切なのが風邪を長引かせないことです。
風邪で集中できないときに無理に勉強して更に体調を悪化させてしまうと、効果も薄いうえに結果的に大幅に勉強時間を失うことになってしまいます。
風邪が長引くのを阻止するという意味でも、まずは安静にして体力回復に努めましょう。
普段からしっかりと勉強をしていれば、2~4日ほど勉強を休んでしまったとしても大幅に学力が落ちたり周囲に大きく置いていかれることはありません。
風邪で集中できないけどどうしても勉強をしたい場合は?
先程紹介した通り、風邪をひいてしまった場合は早く風邪を治すために安静にして休むべきです。
とはいえ、受験直前期や定期テスト前で「風邪をひいていてもどうしても勉強をしたい!」というときもありますよね。
この項目では、風邪をひいていて集中できない状態でも出来る勉強方法について紹介していきます。
横になりながらやるなら暗記ものがおすすめ
風邪をひいていて安静にしなければならないとき、横になりながらやるなら英単語や古文などの暗記ものがおすすめです。
暗記ものはその単語に触れる頻度や回数がとても大切で、何度もその単語に触れていると自然に記憶に残っていきます。
風邪をひいていて集中できない・しっかり机に向かえない状態でも、単語帳を見るだけであればあまり体に負担をかけずにできるでしょう。
ただし新しい単語を覚えるのは頭を使うため、以前覚えた単語の覚え直し・復習をするという認識で勉強するのがおすすめです。
教科書をパラパラ読むのも効果的
ある程度風邪が治ってきて頭がすっきりしてきたら、教科書や参考書をパラパラ読んでみるのも効果的です。
教科書を読むだけであればベッドに入った状況でも問題ないですし、あまり集中できない状態でもパラパラと読むのであれば負担は少ないはずです。
教科書を読むのはそれだけでも復習になりますし、教科書をパラパラと読んでいけばざっくりと内容の流れを把握できるでしょう。
普段や受検勉強中は単元ごとに細かく勉強をするのが主になるので、せっかくのこの機会を全体的な流れの確認に使ってみてはいかがでしょうか。
模試や定期テストの当日に風邪をひいてしまったときは?
今までは普段の風邪の場合の対処法を紹介しましたが、運悪く模試や定期テストがある時に風邪をひいてしまったらどう対応すれば良いのでしょうか。
テストの日は極力休みたくないものですが、風邪をひいて集中できない状態でテストを受けるのはもったいないですよね。
この項目では、テスト当日に風邪をひいてしまった人はどのように対処するべきかをお伝えいたします。
定期テストの場合
定期テストの当日に風邪をひいてしまった場合は評定のためになるべく出席することをおすすめします。
年に数回しかない定期テストですので、体調が悪くて集中できない状態で普段通りの点数が取れそうになくても極力テストを受けたほうが良いでしょう。
特に推薦入試などを利用する場合は合否に直接影響してきますので、できる限り受けることをおすすめします。
ただし「見込み点」という過去のテスト結果を参考にする点数制度もあるため、吐き気があったり高熱が出ている場合は無理をする必要はありません。
模試の場合
定期テストと違って、模試は最悪の場合受けなくても大丈夫です。
もちろん模試も今の自分の実力を測るための大切な試験ではありますが、受験の合否に直接関係してくるわけではありません。
また、体調が悪くて集中できない状態で模試を受けても普段通りの正確な成績が出ないため、あまり模試を受ける意味が無くなってしまいます。
よって模試で無理をする必要はありませんので、風邪をひいていて体調が悪い場合は休むことを優先しましょう。
受験本番で風邪をひいてしまったら
万が一受験本番で風邪をひいてしまったら、諦めず出席することを強くお勧めします。
風邪をひいていると集中できないため本来の自分の実力を発揮しきれませんが、試験を受けなければそもそも合格する可能性すらゼロになってしまいます。
そもそもそのような状況にならないように受験直前期は最大限体調管理に気を付けるべきですが、体調を完全にコントロールすることはできないため最悪の事態も想定しておきましょう。
頭がぼーっとして本来の力は出せないかもしれませんが、今までやってきた自分の努力を信じて諦めず試験に取り組んでください。
効果的な予防法や対策をご紹介
風邪をひいてしまった時の対処法を覚えておくのも大切ですが、出来るならそもそも風邪をひかないようにしたいですよね。
特に受験直前は風邪だけでなくインフルエンザなど様々な病気が流行する時期で、体調管理や予防法は勉強と同じくらい大切と言っても過言ではありません。
ここでは、受験直前期やテスト前におすすめの効果的な予防法や対策をご紹介します。
健康的な生活を心がけよう
当たり前のことではありますが、健康的な生活を心がけることが風邪予防の基礎となります。
勉強に集中しすぎると、夜遅くまで起きていたり、食生活が乱れがちになることがあります。
忙しい受験期間では多少は仕方がないかもしれませんが、油断していると免疫力はどんどん落ちてしまう一方です。
まずは免疫力を落とさないためにも、早寝早起きやバランスの良い食事といった基本的なことから気をつけていきましょう。
外出時は細心の注意を!
これは特に受験直前の話になりますが、外出する時はマスクを着用して細心の注意を払いましょう。
教室や電車内など人が集まる場所ではどこにウイルスが潜んでいるかわからず、感染のリスクが高くなってしまいます。
マスクだけでなく定期的な手洗い・うがいを心がけ、ウイルス対策を徹底するようにしましょう。
また受験直前はなるべく外出を控え、用がなければ自宅で勉強することも感染予防のために大切です。
体を冷やさない&保湿も大切
冬場は体を冷やさないように注意し、保湿にも気を付けましょう。
ウイルスは湿度に弱いため、加湿器などで部屋の湿度を上げておくだけで感染のリスクはグッと少なくなります。
また、腹痛など様々な体調不良の原因になってしまうので、普段から体を気を付けるようにするのも大切です。
受験会場は意外と寒かったりすることもあるので、受験本番の日は特に暖かい服装をして行って体調を崩さないようにしましょう。
ちょっとした運動も効果的
健康や免疫力アップのためには、勉強の合間のちょっとした運動や体操も効果があります。
特に散歩やジョギングなどの軽い有酸素運動は免疫力を上げるのに適しています。
受験を控えた時期に外出するのはNGですが、早朝などの人が少ない時間帯に散歩するのは精神的にも身体的にも効果的です。
適度な運動は質の高い睡眠にも繋がりますので、ぜひ勉強の合間には運動もしてみてください。
少しでも体調が悪ければすぐ病院へ
もしちょっとでも体調が悪ければ、すぐ病院で診てもらい早めに対処をすることが大切です。
受験直前だからと言って無理をすれば、風邪が悪化して万全の態勢で本番を迎えられなくなってしまうかもしれません。
症状が軽いうちから対処すれば、悪化する前に治せる可能性が高まります。
少しでも風邪の兆候があれば、楽観視せずに体調回復に努めましょう。
風邪で集中できないときの対策まとめ
万が一受験勉強中に風邪をひいてしまったら、無理をせず体調を回復に務めることが大切です。
頭がぼーっとして集中できない状態で無理をしても勉強の効果が薄いですし、悪化してしまったら結果的に大幅に勉強の時間が減ってしまいます。
どうしても勉強したい場合は、集中できない状態でもある程度効果がある暗記ものや教科書を読むなどの勉強がおすすめです。
また、定期テストや受験本番など風邪をひいていても休めないこともあるかと思います。
模試は受験の合否に直結しないので最悪休んでも問題ありませんが、定期テストは評定に関わるため出席しておいた方が良いでしょう。
受験本番についても、風邪をひいていても絶対に試験を受けることをおすすめします。
ただし、一番大事なのはそもそも風邪を引かないことです。
今回ご紹介した予防法・対策を参考に、受験直前の体調管理をしっかり行いましょう。