受験勉強に集中するためにも体調管理は必須ですが、マスクの着用や手洗いうがいなどで出来る限り気を付けていてもどうしても体調を崩してしまうことはあります。
受験本番が近いと「体調は悪いけど勉強しなきゃ」「これくらいの体調不良ならちょっとくらい無理しても大丈夫」と感じてしまいますが、本当に勉強をしても良いのでしょうか。
また、どうすれば受験直前期に体調を崩さないようにできて、勉強ができない状態を回避できるのでしょうか。
今回は、そんな受験勉強における体調管理や体調が悪く集中できない時の勉強について解説していきます。
体調不良のときも勉強はするべき?
受験勉強をしていると、睡眠不足になってしまったり受験によるプレッシャー・ストレスなどの原因で体調を崩してしまうことはよくあります。
受験勉強中に体調が悪くなってしまった場合、勉強時間確保のため多少無理をしても勉強をするべきなのでしょうか。
それとも受験勉強を一時中断してでも体調の回復に努めるべきなのでしょうか。
この項目では受験期の体調不良時の対処法について紹介していきます。
体調不良のときは勉強を中断しよう!
体調が悪い時は、勉強はせずに体調回復に専念した方が結果的に勉強効率は良くなります。
体調が悪いと頭がボーっとしてしまってなかなか勉強に集中することができません。
そんな状態で無理して勉強しようとしてもほとんど効果がありませんので、まずは体調を良くすることに専念しましょう。
早く治して勉強を再開するのが一番効率の良い方法と考えて、治るまでは一旦受験のことを忘れてゆっくり休んでください。
さらに悪化させることだけは避けよう!
体調が悪いまま無理をして勉強して、さらに悪化させることだけは絶対に避けましょう。
一時的に勉強をしないことよりも、無理をして悪化させて体調不良を長引かせる方が最終的な被害は大きくなってしまいます。
特に受験直前期の体調不良は長引かせると受験本番に影響を及ぼしてしまう可能性もあるため、迅速に体調を戻すべきです。
もしどうしても勉強をしたい場合も無理のない範囲に留めておいて、しっかりと体調を回復させることを優先しましょう。
休むのは甘えじゃない
受験の時期になると神経質になってしまって、「今我慢して勉強しなきゃ受験に落ちてしまうかも」「体調不良は勉強をしない理由にならないんじゃないか」と思ってしまう受験生の方もいると思いますが、それは間違いです。
普段からまじめに勉強していれば数日体調不良で勉強できないからといって受験に落ちることはありませんし、ここで無理して体調不良を長引かせればさらに勉強の効率を下げます。
体調不良のときは精神的にも不安定になりがちのため、休むのは甘えじゃないことをしっかり覚えておきましょう。
きちんと休んで体調を治してから受験勉強を再開してください。
どうやって体調不良を治す?
先程の項目では、体調不良になったら受験勉強を一時中断して回復に専念したほうが良いことを紹介しました。
しかし、どうしたら素早く体調を元に戻して受験勉強を再開することができるのでしょうか?
この項目では体調を回復させるためにどのようなことをするべきか紹介していきます。
睡眠をとって体調不良を治す
もし本当に体調を崩してしまったら、まずは睡眠をしっかり取ることを心がけましょう。
細かな対処法は体調を崩した時の症状によっても違いますが、睡眠を取ることはどんな場合においても大切です。
症状に合った薬を飲んだ後は体を安静にしてとにかく眠ることで体調の回復が早くなります。
また、受験勉強中は勉強時間を確保するために睡眠不足になり、免疫力が落ちていることが多いです。
体調を崩してしまった場合はとにかくしっかりと睡眠を取り、体力を回復させることに努めましょう。
水分補給で体調不良を治す
体調を崩した時は水分補給も忘れずに行なってください。
特に風邪を引いた時には、汗をかいて失った水分を補給したり喉を潤しておくことが大切です。
ずっと睡眠を取っていると知らず知らずのうちに汗をかいてしまっているので、気が付いたらこまめに水分補給をしましょう。
食欲がないときはスポーツドリンク、下痢や嘔吐がある場合は経口補水液など水以外の飲料が適している場合もあるので試してみてください。
病院に行って体調不良を治す
もし一晩寝ても体調が良くならなかったり熱がある場合はすぐに病院に行くようにしましょう。
早めに原因を突き止めてお医者さんから薬をもらうことで、症状の早期解決につながります。
病院が嫌いという方も多いと思いますが、受験生の期間だけは何よりも体調を正常に保つことを真っ先に考えるべきです。
自己判断で対処をすることで余計に症状を悪化させたり長引かせてしまうこともあるため、まずは専門家であるお医者さんのところへ行くことを強くお勧めします。
完全に治るまで安静にする
薬を飲んだりしっかりと睡眠をとったことで症状が良くなったと思っても、その後1~2日くらいはいつもより早めに寝て安静にしていましょう。
良くなったからと言ってすぐにフルで活動してしまうと症状がぶり返してしまう恐れがあります。
体調を本格的に崩してしまっては本末転倒なので、気分転換の良い機会だと思ってしっかり休養を取ってください。
焦ったりもどかしい気持ちになると思いますが、完全に回復した状態で受験勉強にしっかりと取り組むために今は我慢しましょう。
普段からできる体調管理方法は?
受験勉強に全力投球するためには自分の体が健康であることが何よりも重要です。
春から秋にかけての体調管理も大切ですが、特に受験直前期はインフルエンザや風邪などの感染症が流行しやすい時期でもあるためよりいっそうの体調管理が必要となります。
この項目では体調管理の方法をご紹介しますので、体調管理も受験勉強の一部だと思ってしっかりと対策をしていきましょう。
生活リズムを整える
よく聞く言葉だと思いますが、生活リズムを一定にして整えることが体調管理の基本です。
受験本番は試験の3時間前に起きるのがベストのため、その時間帯にすんなりと起きられるように普段から早寝早起きを心がけましょう。
起きる時間は学校があるのである程度固定されていますが、受験期になると夜遅くまで起きて勉強してしまい睡眠時間が確保できない受験生は多いです。
しかし睡眠不足はあらゆる体調不良の原因となりますし勉強の効率も下げるため、しっかり睡眠をとって生活リズムを整えるようにしてください。
風邪・インフルエンザ予防を徹底する
受験直前期で最も避けたいことは風邪やインフルエンザにかかってしまうことです。
そうならないためにも、手洗い・うがいやマスク着用など基本的な予防策を徹底しましょう。
他には、加湿器を使って湿度を上げておくことも風邪・インフルエンザ予防には大切です。
また、外出時はなるべく人混みを避けたりインフルエンザの予防接種を受けるなども感染症対策として有用です。
適度に運動する
受験期は一日のほとんどの時間を勉強に充てる人が多いため、運動不足になってしまうことが多いです。
勉強との合間の休憩時間にもスマホを見たりする人が多く、体を動かす機会がなかなかなくなってしまうのではないでしょうか。
しかし、運動をして体を動かすことは受験勉強にとって良いこと尽くしで、ストレス解消で体調管理にもなりますし脳が活性化されて勉強にも良い効果があります。
休憩時間に動画を見ながら軽い筋トレ・ダンスをしたりその場でストレッチや足踏みをするだけでもとても効果があるので、ぜひ試してみてください。
1日3食しっかり食べる
受験期はストレスがかかってただでさえ免疫力が落ちてしまいがちなので、栄養価の高い食事をしっかりとって免疫力を高めましょう。
受験勉強に集中しているとご飯を食べるのを忘れてしまうこともありますが、1日3食は必ず食べることをおすすめします。
ただ、たくさん量を食べすぎると眠くなってしまって勉強に悪影響を及ぼしてしまうということもあるので、その場合は食事量を抑えたり血糖値が急に上がらないように野菜を先に取るなどの工夫をしてみてください。
体作りの基本は睡眠・運動・食事ということを忘れずに、栄養のある食事をとることを心がけましょう。
体調不良の時でもできる勉強は?
体調不良の時は治すことに専念するのが一番ですが、症状が軽い時や本番・模試の前日などちょっとでも勉強しておきたいという時もあるかもしれません。
そんな時に体調が悪くても勉強しやすい科目や方法をご紹介します。
ただし、あくまでも体調に少し余裕がある時やテストまで時間がない時のための方法ですので、基本的には体調を治すことを優先するようにしてください。
体調不良の時は一問一答がおすすめ!
基本的に体調が悪い時は勉強への集中力が続かないため、数学など頭をしっかり使う問題やリスニングなど長時間集中しなければならない問題は向いてません。
そんな時におすすめなのが、一問一答形式の問題集です。
一問一答形式の問題集は長時間思考する必要がなく、いつでも好きなタイミングで勉強を終えることができます。
少し体調が回復してきてどうしても勉強がしたいという場合は一問一答形式の問題集を無理のない範囲でやってみるのがおすすめです。
体調不良の時は単語帳もおすすめ
いつでも好きな時に辞められて集中力もあまり必要としないという意味で、単語帳をするのもおすすめです。
ただし注意してほしいのは、体調不良時は新しい範囲の単語を覚えるのではなく今まで覚えてきたものの復習をするということです。
新しい範囲の単語を覚えようとしてもぼーっとした頭ではなかなか意味が入ってこず、体調が回復してから見た時にあまり覚えられていない可能性があります。
以前覚えた範囲の場所であればそこまで負荷はかからない状態で記憶の再確認をすることができますし、単語に触れる機会を増やすことで定着力が上がるでしょう。
同じ理由で、歴史や生物などの教科書をなんとなくパラパラ読んでみるのもおすすめです。
体調不良でも勉強するべき?|まとめ
受験勉強中に体調が悪くなったら、無理して勉強せずにしっかりと休んで体調を良くすることが大切です。
体調が悪い時に勉強しても効率がかなり悪くなってしまうので、体調を治すことに専念した方が結果的に効率的に勉強ができるようになります。
無理に勉強して体調をもっと悪化させてしまうことだけは避けたいので、まずは無理をせずしっかりと睡眠を取って体力を回復させましょう。
受験本番直前は勉強だけでなく、ぜひ体調管理にも気をつけてみてください。