コラム

公共・現代社会共通テストの参考書をご紹介【受験生必見!】

2018年11月05日(月)

2025年度から、共通テストの現代社会は無くなって公共という科目に変更となりました。

始まったばかりの科目のため、公共という科目がどのような科目なのかやどういう勉強をしたらよいのかまだ分からない人も多いと思います。

そんな方に向けて、現社と比べて公共はどのような科目なのか、また現社の参考書は公共にも使えるのかなどを解説していきます。

公共の参考書についても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

現社の特徴は?

学校のイラストと?マークと人差し指

まずは現社がどのような教科なのかおさらいしていきましょう。

現社は政治や経済、環境問題や国際情勢など現代の社会における諸問題について学習する科目です。

”ニュースや新聞で取り上げられる話題”が出題されると考えるとわかりやすいかもしれません。

近年では社会の情報化が進んだためIT系の話題が多く出題されるなど、時事問題がよく出題されることも現社の特徴です。

扱うテーマが幅広い

現社の特徴としては、扱われるテーマが幅広いことも挙げられます。

倫理の基礎的な部分から始まり、政治・経済の知識やその他多くの時事的な問題について問われるため、必然的に勉強しなければならないテーマが多くなってしまいます。

ただし、時事問題や一般常識を問われることも多く、見た目の範囲の割に勉強量自体は少なくて済むことが多いのも特徴の1つです。

浅く広く様々なジャンルの問題が出る科目が現代社会と言えるでしょう。

公共の特徴や現社との違いは?

ルーズリーフとペン

公共は基本的には現社とほぼ同じ内容で、倫理と政治経済の易しい部分を組み合わせて学ぶ科目です。

新学習指導要領では学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性など」・実際の社会や生活で生きて働く「知能及び技能」・未知の状況でも対応できる「思考力、判断力、表現力など」の3つの目標を掲げています。

この目標を達成するため、公共の授業では個人の尊重や民主主義、法の支配といった社会の基礎原理を学びます。

それに加えて、法律の意義や地方自治、社会保障といったより具体的な内容について考え議論するアクティブラーニングを交えた学習が行われる予定です。

現社との違い

現社と比べると、公共の方が社会に主体的に関わろうとする科目となっています。

公共は現社の学習内容とかぶっている部分も多いですが、それにプラスして資料や情報を調べて分析する力や課題解決力、社会に自ら関わる力を身に着けることができます。

テストで良い点を取るための勉強ではなく、生徒がより主体的に授業に取り組めるようなカリキュラムとなっているようです。

また、成人前である高校1~2年生時に履修することとなっているのも公共の特徴です。

共通テストでの公共

また、共通テストでの大きな変更点として、公共は単体で選択することができません

今まで公民科目は現代社会を単体で選択することが可能でしたが、2025年度からの共通テストでは「公共+倫理」か「公共+政治経済」のどちらかを選択する必要があります。

現社は常識問題も多く勉強時間が少なくても成績が伸びやすくコスパが良いのが特徴でしたが、公共では倫理か政治経済も学ばなければならないためコスパが良いとは言えなくなりました。

ただし、今回の変更に伴って「倫理・政治経済」という選択科目もなくなったため、今まで「倫理・政治経済」を選ばなければいけない大学を志望していた受験生の方にとっては負担が軽くなっています。

共通テストで選ぶべきは公共+政治経済

共通テストで公共を選ぶ際、武田塾で推奨しているのは「公共+政治経済」です。

理由としては「公共+政治経済」は非常に点数が伸びやすい科目であるということが挙げられます。

勉強をすればしっかりと結果が出やすいコスパの良い科目の組み合わせであり、頑張れば8~9割や満点も狙えるでしょう。

英語や数学、国語などと比べても成績の伸ばし方が分かりやすい科目なので、ぜひ「公共+政治経済」を選んで得点源としてください。

現社の参考書を公共の参考書として使いまわせる?

本に囲まれて頬杖を突く女性

結論から言うと、現社の参考書は公共の参考書として使いまわさないほうがいいでしょう。

かぶっている内容もあるためどうしても公共の参考書が買えない事情があれば現社の参考書を使ってもよいですが、出来る限り避けた方が無難です。

理由としては公共と現社は基本的には別の科目であるため、公共の学習内容は現社の参考書ではカバーしきれないからです。

時事問題などは特に最新の参考書を買わなければ意味がないこともあり、公共の勉強をする際はきちんと公共の参考書を使うことをおすすめします。

おすすめの公共の参考書は?

勉強をしている女性

この項目では、公共の共通テスト対策でおすすめの参考書を3つ紹介します。

基礎から演習まで幅広く紹介しますので、自分のレベルに合ったものを選んでじっくりと取り組むことをおすすめします。

どれも非常に使いやすくて理解しやすい参考書となっているため、参考にしてみてください。

蔭山の共通テスト公共

蔭山シリーズは、武田塾でもおすすめしている非常に解説がわかりやすい参考書です。

独学でも内容をしっかり理解することができるほどなので、公共の内容を体系的に理解したいと思う人はぜひ蔭山の共通テスト公共を使って理解を進めてください。

講義形式の参考書となっているため読みづらい文章がなく、国語が苦手で硬い文章を読みたくないという人にもおすすめです。

また、オールカラーでイラストなども挿入されていることで視覚的にも見やすく、非常にとっつきやすい参考書となっています。

共通テスト 公共、政治・経済 集中講義 五訂版/共通テスト 公共、倫理 集中講義 改訂版

この集中講義シリーズは、ぜひ蔭山の共通テスト公共と一緒に使ってほしい参考書となっています。

構成としては単元ごとに見開きで暗記ものを覚えるページがあり、その次のページに入試で狙われやすい情報を抑える「ツボ」と正誤問題が掲載されています。

この参考書のおすすめポイントは「ツボ」で、ここを抑えておくだけで6~7割の点数を取ることができるでしょう。

繰り返しの学習をして、「ツボ」だけでも確実に覚えることでしっかりと安定した点数を取れるようにすることをおすすめします。

おすすめの現社の参考書は?

だるまと机と桜

この項目では、現社の参考書でおすすめのものを紹介します。

もし公共の参考書がどうしても買えない場合はこちらの参考書を使ってみてください。

『蔭山のセンター現代社会』

まず最初に現社の勉強を始めるときには、『蔭山のセンター現代社会』という参考書がオススメです。

内容はあまり細かくありませんが、押さえるべきポイントを網羅することができます。

全体内容を大まかにしっかりと把握することができるため、公共の勉強にもなるでしょう。

大学入学共通テスト実戦問題集

基礎知識は『完全MASTERセンター試験現社問題集』を解きながら覚えると効率よく進められます。

1ヶ月あれば終わる程度の量ですので、あまり時間をかけずに解き終えるようにしましょう。

演習問題は『マーク式基礎問題集』を使うことをオススメします。

こちらもあまり量の多い問題集ではないので、できるだけ早く解き終えて過去問に移行するのが良いかと思います。

受験生必見!公共・現代社会共通テストの参考書をご紹介|まとめ

2025年度の共通テストから、今まであった「現代社会」ではなく「公共」という科目が新しく設置されました。

今まであった「現代社会」という科目は自然環境から政治経済、国際問題など現代における諸問題について扱う教科です。

2025年度から新しく設置された「公共」という科目は現代社会で学んできた内容に加えて、主体的に社会に参画するための知識・力をつけるための科目となっています。

現代社会は一般常識を問われる問題も多く勉強すればするほど成績が伸びやすいコスパの良い科目でしたが、公共は現代社会と違って単体で選択することができず「政治経済」「倫理」と組み合わせなければならないため現代社会ほどコスパの良い科目とは言えなくなりました。

ただし、もし共通テストで公共を選ぶ際は政治経済を選ぶことでコスパ良く成績を伸ばしていくことができるはずです。

また、現代社会と公共は内容がかぶっているところもありますが、公共の勉強をする際は現代社会の参考書を使いまわすのではなく公共の参考書を買うのが良いでしょう。