
何をすればいいの?現代文の勉強法!!
「現代文は何かすることあるんですかね?」
「現代文はセンスなのでどうしようもないですよね?」
受験相談をしていると度々耳にするこれらの言葉。
そう、多くの受験生が【現代文】という科目に対して、
「個人の生まれついてのセンスに依拠するため、勉強のしようがない、成績を伸ばしようがない」
このように考えているのです。
しかし、これは大いに間違っています!
たしかに、現代文という科目はセンスの側面もありますが、センスは後からいくらでも磨けますし、なにより現代文の根幹はそこではないのです。
よって今回のブログでは、誰でも偏差値70を超える【現代文】の勉強法について、具体的な参考書を挙げつつ、紹介していきます!
それでは、どうぞ!!
そもそも大学受験における「現代文」とは?
そもそも大学受験における現代文とは、与えられた文章を論理的に読解する科目です。
ここで与えられる文章は主に【評論文】となります。
共通テストや東京大学といった一部の入試では【小説】を読解する問題も出題されますが、私立大学や国公立大学の二次試験ではほとんどが【評論文】を読解する問題です。
では、【評論文】とはいったいなんでしょうか。
【評論文】とは、ある「テーマ」について筆者が「主張」を行い、その「主張」に正当性を持たせる「根拠」を論理的に述べることで、読者を納得させるための文章のことを言います。
つまり、論破色強めの自己主張ということです。
簡単な例で言うと、「日本人は集団主義だ」という主張を筆者がしたとして、その根拠に「上司が残業をしていたら部下も一緒に残業をしなければならない風潮」や「コロナ禍での自粛警察」を挙げ論証していくというのがこれにあたります。
そして、ここで必要とされる力はただ一つ、
“論理的読解力”のみなのです。
世間ではよく『国語はセンス』だとか『感覚だ』と言われていますが、それは間違いです。
確かに、進学校の生徒の中には天才的国語センスを持つ人もいます。
また、一般の高校であっても読書が好きな人や論理的に読むのを得手としている人は現代文が得意です。
しかし、だからといってその他大勢の人が国語を得意になれないわけではありません。
もう一度言いましょう。
現代文に必要なのはたった一つ
“論理的読解力”
これだけです。
故に、論理的に文章を読解できるよう訓練を積めば、どんなに苦手でも、誰でも、いつでも、絶対に現代文は得意になるのです!
現代文において一番大切なこと
現代文において論理的読解をする上で一番大切なことは、
「筆者のイイタイコト(主張)を掴む」ことです。
何も言いたいことが無ければ文章を書く必要はありません。
何か伝えたいことがあるから文章を書くのです。
これを常に忘れないようにしてください。
また、評論文は基本的に
①【主張→根拠→主張】のサンドイッチ型と、
②【根拠→主張】の後出し型に分かれます。
しかし、難関大学になればなるほど「根拠」に近い部分だけを切り取り、そこから「主張」を読み取らせる問題が頻出します。
よって、とにかく「この文章は何を伝えたいのか」というイイタイコトを掴む訓練を積みましょう!
では以下より、段階別で現代文の対策を挙げていきます。
現代文の勉強順序
それではまず初めに、現代文の勉強手順を示しておきます。
①語彙力・背景知識を高める。
②現代文の解法を身につける。
③評論文を読み慣れ、根拠を持って問題に回答できるようになる。
この3つです。
では、これからこの3つの手順の詳細を順に記していきます。
①語彙力・背景知識を身に付ける
現代文の文章はいわば文字の羅列です。
しかし、そこには意味が通っており、その意味を正確に抽出していかなければなりません。
そのためにはまず、1つ1つの単語にどういった意味があるのかを理解することから始める必要があります。
故に、現代文の語彙力を高めることが初期の勉強における主軸となるのです。
ここでおすすめの参考書が『現代文キーワード読解』です。
この参考書は、現代文の重要語彙(キーワード)を網羅しているだけでなく、
それらが現代文における頻出テーマごとに整理しており、かつ、大半の語彙が実際の大学入試で出題された文章(その数60本以上)の中で紹介されているのです。
つまり、本参考書を繰り返すことで、現代文の語彙だけでなく、大量の評論文を読み込むことができるのです!
是非、入試直前まで使い倒してください!
②現代文の解法を身に付ける
語彙力を鍛えると同時に現代文の解法、つまり、現代文の読み方を学びます。
具体的には、文と文を論理の鎖で繋いでいる「接続詞」に着目せよというものや、筆者が肯定的・否定的にとらえている表現を縦線や波線を引いてはっきり区別せよというものです。
これを習得することで、今まで難しく感じていた評論文がスッキリとまとまったモノとして認識出来る様になります。
ここまでが現代文学習の準備段階です。
あとは、一問一問を丁寧に解き、評論文に読み慣れることで偏差値は一気に上がります!
ここでおすすめの参考書が『論理でわかる現代文 基礎編』です。
この参考書は、現代文の基礎事項を超絶丁寧に解説しており、おそらく現在発売されている現代文の解法書の中で最もわかりやすく、力の付きやすいものだと思われます。
また、本著は練習問題も豊富であるため、インプット→アウトプットの好循環が生まれ、実用性に優れています。
これを2周、あるいは3周繰り返したのち、実戦問題に移りましょう!
③評論文を読み慣れ、根拠を持って問題に回答できるようになる。
評価文は、はじめ読み慣れていないと難しくと感じるかもしれません。
しかし、読み慣れれば大したことはありません。
なぜなら、入試で出てくる評論はテーマがある程度限られてくるため、多くの文章を読むことで類似のものに遭遇する確率がかなり高くなるからです。
さらに、上述した【現代文キーワード読解】を利用することでシナジーが生まれ、どんどん現代文が得意になっていきます。
ここで、現代文の問題を解く肝をご紹介しましょう。
現代文の問題は大きく分けて二種類あります。
それは、
①ミクロ読解 : 一文、一段落単位でどのような内容かを把握し理解する
②マクロ読解 : 数段落からなる意味段落単位で内容を把握し、筆者のイイタイコトを理解する
です。
この2つを同時に行える能力、それが論理的読解力であり、国語力(現代文力)なのです。
「ミクロ」、即ち小さい範囲(一文・一段落単位)を正確に読解把握できるようにしてから、
「マクロ」、即ち大きい範囲(意味段落)ごとに内容を掴み、最終的に筆者のイイタイコトを理解するのが現代文というゲームです。
基本的に難易度の低い大学では「ミクロ読解」の問題が中心であり、難易度が高くなればなるほどマクロ読解の問題が中心になります。
一番メジャーなマクロ読解問題は、よく現代文最後の設問にある「筆者の主張を選べ」(=イイタイコトは何?)というものです。
しかしこのゲーム、本文に回答根拠となる箇所が必ず入っている(早稲田大学や東京大学などの一部大学を除き)ため、同じ問題で徹底的にイイタイコトの把握と根拠拾いの練習をし、どこがどうなってどう書いてあるからその答えが導き出されるのかというプロセスを追う習慣をつければ自然とできるようになるのです。
故に、上で書いた3STEPが重要となります。
現代文の問題を解く際に必要なことは、
「1問1問丁寧にどういった根拠でその答えに至るのかを考えながら解く」
これだけです。とにかく頭を使って解くことを意識してください!
おすすめの参考書としては、『入試現代文へのアクセス 基本編』や『読解力の開発講座』です!
これらは解説が非常に詳しく、学習の中で疑問点が生まれることが決してありません。おすすめです!
番外編:【現代文】が得意になると【英語】も得意に⁉️
英語と国語はおなじなのです。
それもそのはず。
国語は、日本語で書かれた文章であり、日本人にとっての国語。
英語は、英語で書かれた文章であり、アメリカ人やイギリス人を初めとする民族の国語なのです。
即ち、英語も誰かにとっての国語であり、ドイツ語もフランス語も中国語も韓国語も、その国の方達にとっては国語なのです。
したがって、国語も英語も同じ「国語」であるため、文章読解において必要なプロセスは同じ。
①ミクロ読解と、②マクロ読解です。
この二つができていれば、英語なら単語や熟語や解釈などの知識をつけるだけで十分長文読解の基盤が完成していますし、国語ならそのまま問題で安定して高得点が取れるようになります。
故に、現代文を学習すれば英語の成績も同時にあっていくのです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
現代文には明確に勉強方法が存在し、成績を伸ばす方法も確立されているのです。
故に、「現代文はセンス」などという言葉に惑わされず、実直に勉強をしていってください!
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この記事を読んで
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