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今回は慶應 商学部の世界史の入試傾向と対策を慶應商学部に通う講師が紹介します!
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【講師紹介⑦】慶應生が語る浪人時に学んだ勉強で大事なことを紹介!
慶應 商学部の世界史の出題傾向と対策方法
こんにちは。
慶應義塾大学 商学部のTです。
今回は、実際の入試でも世界史を使って受験した私が慶應商学部の世界史の傾向と対策を皆さんに紹介したいと思います。
慶應 商学部 世界史の問題構成
問題構成については大問が3題出されます。
小問は2015年度まで80題程度であったのが、2016年度から70題程度に減少しています。
試験時間は60分ですので、単純計算すると1問あたり50秒強で解くことになります。
問題形式は、マークシート方式の空欄補充語群選択問題と記述・論述方式で、近年は記述・論述方式の問題数が増加しており、割合としては空欄補充語群選択問題:記述・論述方式=6:4ほどになっています。
また、記述方式では、空欄補充問題が2017年度から新たに加わりました。
さらに、2015年度大問1のようにグラフを使用した問題が出題されることもあります。
また地図自体が出題されたことはありませんが、地理的な知識が必要な問題も出題されます。
たとえば、2017年度大問1問1(21)(22)「ダホメ」・(23)(24)「ベニン」がそうです。
出題される地域は、欧米の比重が高い年度が多いです。
たとえば、2014・2015年度はヨーロッパ中心、2016・2017年度は欧米中心でした。
とは言え、2013年度のように大問2つが南アジア・東南アジア・中国と、アジア重視の年度もあります。
アジアでは2013・2014年度は中国史が大問で出題されました。
2015年度は中国ではなく西アジアと南アジアから多く出題され、2016年度は東南アジアと朝鮮が多く出題されました。
ところが、2017年度はトルコがわずかに小問で1題されただけでした。
予想のつけづらい出題といえますので、まんべんなく学習しておく必要があります。
また、2017年度は、大問1でアフリカも出題されました。
慶應 商学部 世界史の出題される時代の傾向
時代については、地域と同じく年度によって違いが大きいです。
2013年度は中世~20世紀で古代の出題がなく、2014年度は古代~近代で現代史の出題がなし。
2015年度は古代~現代でしたが、近世~現代が中心でした。
2016年度は古代・中世の出題がほとんどなく、ほとんどが近世~現代で、中でも戦後史が4割を占めました。
2017年度も同様で、古代・中世からはわずか10題、他は近世以降の出題、特に戦後史が5割を占めました。
慶應 商学部 世界史の分野別の傾向
分野別では、政治史・外交史が中心です。
ただし、学部の性格上、貿易・植民地・経済政策などに関する問題が頻出します。
たとえば、2017年度は大問1「移民の歴史」・大問3「20世紀後半のアメリカ史」のように大問3題のうち2題を占めることもあります。
また、2017年度大問2「若者のイメージ」のようにテーマ史のかたちをとることも多いです。
難易度としては、詳細な知識を要求するものがいくつか出題されますが、大半は基本的なものです。
私自身が慶應義塾大学を受験するにあたって商学部を受験した理由の1つがここにあります。
早慶上智、MARCHレベルの私立の世界史や日本史では「これはクイズ大会か⁈」と思ってしまうほど細かい知識が問われます。
しかしその中でも、慶應の商学部は比較的基本的な知識しか要求しないため、国立が第一志望でわざわざ私立の勉強の為だけに暗記の時間をかけたくなかった私としては、国立2次の勉強をしながらその延長線上で対策もできるという点でベストな併願先でした。
そのため、同じように国立が第一志望で、早慶の併願先を探しているという人には慶應の商学部はオススメです。
また論述で、思考力を求める出題もあります。
慶應 商学部 世界史の対策方法
①経済・商業の用語を押さえておこう
上記のように、経済・商業に関する問題は頻出です。
大問のテーマとしてだけではなく、小問でも出題されます。
たとえば、2017年度大問3「新自由主義」を問う問題がそうです。
用語を単に暗記するのではなく、内容もおさえておきましょう。
日ごろの勉強からできる対策としては、一問一答をいつもと逆の使い方をしてみましょう。
どういうことかと言うと、普段は一問一答の参考書を文章中の空欄に当てはまる単語を赤シートなどで隠して答えるというような使い方をしていると思います。
が、逆の使い方は文章の方を隠して、単語だけを見てその内容説明やその単語から連想できる人物や出来事、年号を瞬時に答えるということです。
なかなか最初は難しいように感じると思いますが、自分がきちんと内容まで把握しているかどうかの確認にもなりますし、
これができるようになれば記述など別のところにも役立ってくるので是非実践してみてください。
②小論述を練習しよう
50字以内の小論述は、必出です。
難問も出題されます。
たとえば、2017年度大問2問2「ルソーの思想の特徴」を問う問題がそうです。
思想の内容を問うものですから、用語暗記では対応できません。
必ず解説も読むようにしましょう。
また、思考力を求める出題も出題されます。
たとえば、2017年度大問1問3「日本への移民」を問う問題がそうです。
指定語句を上手に用いて、要点を簡潔にまとめる訓練をしておきましょう。
③記述問題は正確な表記を心がけよう
記述問題は、基本的な設問がほとんどです。
たとえば、2017年度大問2問6「公民権運動」を答えさせる問題がそうです。
それだけに、書き間違いで落とさないように正確な表記を練習しておきましょう。
紛らわしい用語や間違えやすい漢字には、特に注意をしてください。
④現代史をおさえておこう
2017年度のように、全体として現代史の比重が高い年度があります。
小問では、時事問題がしばしば出題されます。
たとえば、2013年度大問1問5「レアメタル」、2016年度大問1問1(105)(106)「中国のWTO加盟」、2017年度大問1問1(1)(2)「イギリスのEU離脱」がそうです。
日頃から新聞・ニュース・インターネットに触れておきましょう。
ただし、インターネットは特にそうですが、新聞も雑誌もテレビも確度の高いものを選ぶようにしてください。
⑤計画的な学習を心がけよう
まず、基本をおさえましょう。
詳細な知識を問われる難問に目が行きがちですが、その数は多くなく、解答できる人も多くはないことから差が付きません。
ですから基本的な問題こそ、落とせば合否に直結します。
教科書と用語集を精読して、ノートにまとめるとよいでしょう。
精読とは、見出しや本文はもちろん、注や図版の解説にも目を通す、ということです。
ノートは市販のものを利用するのも簡単で悪くはありませんが、それを参考にして自力でまとめた方がより力がつきます。
次に、論述問題は練習が必要ですから、その時間をとらなければなりません。
また、テーマ史が出題されますので、各地域の通史が頭に入っていることが前提です。
さらに、現代史と文化史はどうしても学習が手薄になりがちです。
ですから、通史を早めに終わらせておきましょう。
最後に・・・
ここまで述べてきたよう慶應の商学部の世界史は細かな知識はほとんど聞かれることがないため、まずは基礎的な知識な定着を第一優先に勉強してください。
今回ここに記述した対策が少しでも皆さんの役に立つと幸いです。
もし困ったことがあれば受験相談へお越しください!
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