※新入試情報に更新しました
みなさんこんにちは!
武田塾上尾校の新井です。
さて、私大最難関と言えば、早稲田大学と慶應義塾大学が有名です。
全国から優秀な学生が集まり、ブランド力も高く就職にも非常に有利。
「どうせ上を狙うなら早慶に行きたいなあ・・・」
と考えている受験生は全国に大勢いることでしょう。
早慶は偏差値65~70程度で、大学受験生の中でだいたい上位5%以内に入らなければ合格できません。
早慶合格を勝ち取るためには入試戦略が重要です。
また学部ごとに難易度差があるので、学部より大学名にこだわりがある人は、より受かりやすい学部を狙った方がいいでしょう。
今日は早慶の「慶」、慶應義塾大学の学部別難易度を検討し、入試データを分析したいと思います。
受験生に役立つ内容になっておりますので、ぜひ参考にしてください!
※入試データは『大学受験パスナビ:旺文社』様のものを基準にさせて頂いています。
慶応義塾大学の基本データ
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慶応義塾大学
学部
文学部 経済学部 商学部
法学部 医学部 理工学部
総合政策学部 環境情報学部
看護医療学部 薬学部
キャンパス
三田キャンパス(東京都港区)
文(2-4年)経済(3-4年)法(3-4年)商(3-4年)
日吉キャンパス(神奈川県横浜市)
文(1年)医(1年)薬(1年)商(1‐2年)経済(1-2年)理工(1-2年)
矢上キャンパス(神奈川県横浜市)
理工(3-4年)
信濃町キャンパス(東京都新宿区)
医(2-6年)看護(3年)
湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市)
総合 環境 看護(1-2,4年)
芝共立キャンパス(東京都港区)
薬(2-6年)
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慶応義塾大学には文系学部が6、理系学部が4。
東京、神奈川にキャンパスが点在しており、総合政策学部、環境情報学部以外は学年によって通うキャンパスが変わります。
文系扱いとしましたが、経済学部、総合政策学部、環境情報学部は理系の受験生でも受験することができます。
湘南藤沢キャンパスと、そこをメインキャンパスとする総合政策学部と環境情報学部のことを一般的にSFC(湘南藤沢キャンパスの略)と呼びます。
共通テストが始まり、各大学もそれに合わせて入試制度を変更したりしていますが、慶應義塾大学の入試はこれまでと全く変わりません。
共通テスト・・・利用しない
共通テスト利用入試・・・実施しない
英語外部試験・・・利用しない(※2025年度入試からは文学部で活用予定)
慶應義塾大学の入試は、大半の学部が独自試験の一発勝負。
世間の流行に左右されず、堂々と我が道をいく大学という感じがします。
慶應義塾大学は、難関大学の中ではかなり逆転合格を狙いやすい大学だと思います。(※医学部、理工学部を除く)
逆転合格を狙っているみなさんは、候補に入れても良いと思います!
学部ごとの偏差値と倍率
偏差値と過去3年間の一般入試倍率
学部 | 偏差値 | 2023 | 2022 | 2021 |
文 | 65.0 | 3.2 | 3.2 | 3.2 |
経済A | 65.0 | 3.0 | 3.1 | 3.1 |
経済B | 67.5 | 3.8 | 4.1 | 3.8 |
法 | 67.5 | 4.1 | 4.2 | 3.9 |
商A | 65.0 | 2.4 | 2.3 | 2.2 |
商B | 67.5 | 6.3 | 6.7 | 7.3 |
総合 | 70.0 | 5.8 | 5.3 | 7.1 |
環境 | 72.5 | 6.4 | 5.5 | 7.7 |
医 | 72.5 | 7.3 | 6.6 | 6.1 |
理工 | 65.0 | 3.1 | 2.8 | 3.0 |
看護 | 57.5 | 3.1 | 3.8 | 2.9 |
薬 | 62.5 | 3.6 | 3.3 | 3.5 |
早稲田大学と比較すると全体的に倍率が低めになっています。
これは、慶應義塾大学では多くの学部で小論文を課しているため、併願先として敬遠されやすいからだと思われます。
さらに特徴として、倍率の変動が少ないことが挙げられます。
これは、慶應義塾大学が一貫して同じ傾向の入試を実施しているからです。
裏を返せば、傾向が読みやすく対策しやすいということでもあります。
経済学部と商学部は数学選択のA方式の方が倍率は低めになります。
SFCの総合政策学部と環境情報学部は英or数+小論文のみ受験できることもあり、倍率が高くなっています。
理系学部の中で医学部は別格で、私大医学部最難関だと思います。
理工学部も理科2科目を必要で、私立理工系の最難関の一角です。
理系学部の中では、薬学部と看護医療学部は割と合格しやすいです。
学部間併願状況
慶応義塾大学では、学部間での併願が可能です。
各学部ごとの併願先トップ3をお伝えします。(※併願者が少なすぎる学部は除外)
学内併願状況(2023年度入試結果より)
学部 | 併願1位 | 併願2位 | 併願3位 |
文 | 商 | 法 | 経済 |
経済 | 商 | 法 | 総合 |
法 | 文 | 商 | 経済 |
商 | 経済 | 文 | 法 |
総合 | 環境 | 経済 | 商 |
環境 | 総合 | 経済 | 商 |
理工 | 経済 | 薬 | 環境 |
経済学部は数学を使うA方式と、歴史を使うB方式の2つの方式があるため、文系でも理系でも併願はしやすいです。
商学部にも数学を使うA方式がありますが、数学に加えて地歴が必要になるため、併願が難しいですが、倍率は低めになりやすいです。
理工学部は医学部受験生も併願してくるため、レベルは高めになります。
併願先として人気の学部、文学部、経済学部、商学部などは繰上げ合格が出やすい傾向にあります。
看護医療学部は、別の大学の看護系学部との併願が多いと思われます。
慶応義塾大学の入試戦略
慶應義塾大学で狙い目の学部(方式)をお伝えします。
まず、商学部A方式です。
商学部A方式は英語+数学+地歴という変わった組み合わせの受験になります。
私立文系で一般的な、英国社で勝負する受験生は受験できません。
また、地歴が必須なため、理系の受験生も受験しにくいです。
多くの受験生にとって数学+地歴という入試科目がネックになっていますが、実際には配点は英語が200+数学100+地歴100というとなっており、明確に英語重視です。
英語が得意なら、数学と地歴はそれほど得意でなくても合格できます。
商学部A方式の倍率は例年3倍未満と、低めになっています。
続けて、薬学部です。
薬学部は英語+数学+化学という組み合わせです。
配点は、英語100+数学100+化学150という化学重視の構成。
化学は記述問題もありそれなりの難易度がありますが、化学が得意な人はここで得点を稼げます。
数学は数Ⅲがないので、その分の勉強を英語や化学にあてられます。
薬学部でも特に薬科学科(薬剤師でなく、研究者や製薬会社への就職を目指す学科)の倍率は低く、入りやすくなっています。
看護医療学部も入試問題レベルは他学部より数段低くなっており、入りやすい学部となっています。
実際に入試問題を見てみれば、明らかに入試問題が易しいことが分かると思います。
医療系に進みたい人は、ちょっと頑張れば慶應義塾大学に入れますよ!
医学部と理工学部は理科2科目が必要になることから、かなりの難関になります。
SFCの総合政策学部と環境情報学部は小論文がかなり難しいので、小論文の対策に時間をかけられるかどうかがカギになります。
慶応義塾大学が逆転合格向きである理由は、多くの学部で英語の配点が高いことにあります。
入試問題はそれなりに難しいですが、筆記だけなので対策は立てやすく、正しい努力をすれば誰でも得点が取れるようになります。
典型的な単熟語帳、英文法問題集、長文問題集などを完璧に仕上げ、速読の練習をすることです。
その上で過去問をやり込んで問題傾向に慣れれば、合格は難しくありません。
みなさんも慶応の逆転合格を狙ってみませんか?
難関ですが、逆転合格できる可能性の高い大学ですよ!
・・・いかがでしたか?
少しでも参考になれば幸いです!
慶応義塾大学は難関ですが、正しい努力を継続すれば合格できます。
大学に行くなら、自分が一番行きたい大学へ行った方が絶対に良いです。
慶応義塾大学を狙っている人は、ぜひ積極的に挑戦してみてください!
武田塾はゼロから早慶に合格できるカリキュラムをご用意しています。
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