コラム

大学入試の自由英作文の対策におすすめな勉強法・参考書8選

2022年01月25日(火)

自由英作文は難関大学の入試で出題されることが多く、苦手意識を感じている受験生は少なくありません。

自由英作文は配点が高いため、しっかりと対策さえすれば高得点をとれる分野でもありますが、その反面大幅に減点されてしまうと他の受験生に差をつけられてしまうことになります。

今回は自由英作文の対策として、勉強法やおすすめの参考書などをご紹介します。
自由英作文が出題される大学を受験する方は、ぜひ最後までチェックしてみてください!

英作文の種類

英作文の種類

英作文と一括りにまとめられていますが、英作文には和文英訳自由英作文の2種類があります。

英作文全般がハイレベルな問題形式なので、和文英訳や自由英作文を大学入試で出題する大学は難関大学であることが多いです。

基礎的な勉強法などに関してはどちらも変わりはありませんが、実践的な対策になると、それぞれ別の対策が必要になるため、自分の受験する大学の入試問題にどちらが出題されるのかを事前に把握しておくことが重要です。

和文英訳とは

和文英訳とは、与えられた日本語の文章を英文に翻訳することです。

難関大学入試で出題される和文英訳は文量や内容の難易度、英文で使用される語句のレベルが高い傾向があります。そのため、大学入試の英語の問題形式の中でも、最も難しい問題のひとつとされています。

実際に京都大学が出題する和文英訳は数ある大学の中でも最も難しく、出題傾向の予測を立てるのが難しいです。大学入試では文法や英単語の知識を身に付け、基礎を固める事が和文英訳でも活きます。

自由英作文とは

自由英作文とは、与えられたテーマなどについて英文で説明したり意見を書いたりすることです。

自由英作文は大学入試において和文英訳よりも難易度が高いとされていますが、実際には自由英作文は自分が知っている文法や単語を使い、書いていくことができます。

なので、和文英訳と比較して自由度のある問題な事が多いです。大学入試で自由英作文を対策するときは、各大学で頻出するテーマやレベルに合わせたテーマで対策をしましょう。

構文の暗記は大学入試の英語で、和文英訳や自由英作文にも活用することができるので、基礎固めをするのはもちろん、構文暗記で自由英作文の対策をしましょう。

大学入試の英作文で得点を稼ぐ3つのコツ

大学入試の英作文で得点を稼ぐ3つのコツ

自由英作文では、まず英語で文章を作ること自体に慣れておくことが大切です。しかし、いざ模試や試験を受けてみると、慣れていてもケアレスミスや自分が表現したいことが書けないことで点数が上がらないことがあります。ここではそういった事態を防ぐために、自由英作文で得点を稼ぐコツを3つご紹介します。

自分の書ける英語で英作文を書く

模試やテストで英作文が出題され、与えられたテーマで自由英作文を書いていくときに、あまり使ったことのない表現やうろ覚えな英単語を使っていませんか?

自由英作文は自分の書ける英語で書くことが得点を稼ぐコツになります。表現が稚拙だとしても、間違いのある単語や表現の異なる文法を使う方が点数が下がってしまいます。

どんなに内容が素晴らしい自由英作文も英単語のスペルミスで減点されてしまうのは勿体ないので、自信があって確実に書ける英単語や熟語を積極的に使いましょう。

複雑な構成にしない

自由英作文が複雑な構成の英作文になっていないでしょうか?

自由英作文は与えられたテーマに対して自分の意見を述べるタイプの出題があります。

なので、自由英作文が複雑な構成になってしまうと意見がわかりにくい文章になってしまいます。テーマから自分の意見を端的にまとめて、構成していくことで誰が見ても理解がしやすい文章にしましょう。また、接続詞の使い方は意味の理解と自由英作文でも役に立つので、よくチェックしておくことをおすすめします。

書き出しのパターンを作る

自由英作文を対策していくと、構成やテーマに対する考えがまとまるのも早くなってきます。ですが、大学入試や模試でいざ書きだそうとしても緊張や焦りで書き出しから書けないことや間違いがあるまま進めてしまうといったことが起きてしまいます。

そういったことから、自分の中で表現のボキャブラリーを増やすために書き出しのパターンを作ることも自由英作文の対策になります。これは英文の暗記でも言えることですが、ボキャブラリーは対策をしていく中で少しずつ構築されていくものです。このコツは大学入試でも普段の勉強でも意識することで、点数の上昇に繋がります。

自由英作文の対策に取り掛かる前に

自由英作文の対策に取り掛かる前に

ここまでは、英作文の種類や入試でも使える自由英作文のコツを紹介しました。「大学入試で自由英作文が出題されると分かったし、早速対策を始めよう!」と急ぐ方もいるかもしれませんが、入試対策を行う前に基礎が固まっているかを確認しましょう。

どの教科・科目でも1番大切なのは基礎の部分です。

共通テスト対策などと同様に単語や文法などの基礎固めから、例文暗記などの対策を行った後に実践的な対策に取り組んでいきましょう。

ここでは、基礎の部分から順に取り組むべき内容についてご紹介します。

①単語や文法などの基礎固め

先ほどもお伝えした通り、英語の基礎といえば、英単語と英文法です。

単語に関しては、大学入試などで使用しているお手持ちの単語帳でも十分ですが、赤シートで隠しながら英単語を見て意味が分かるだけでなく、日本語を見て英単語が書けるようになるまで何度も繰り返しましょう

暗記をする際は実際に紙に書きながら手を動かして覚えていくのがおすすめですが、ただ書いているだけでは暗記することはできません。

以下の記事では効率のいい暗記法を始め、勉強の効率を上げる方法について詳しく解説されています。勉強の効率を上げたいと思っている方は是非参考にしてください!

【ムダを省こう】誰でも実践できる!勉強の効率を上げられる方法は?

英文法に関しても、お手持ちの文法書で基礎を固めながら、共通テストレベルの4択問題や整序問題をすらすらと解けるようになるまで取り組みましょう。

②例文を暗記

単語や文法をマスターしたら、次に取り組みたいのが例文暗記です。
この例文暗記を丸暗記と勘違いしてしまう方も多いですが、ここで覚えてほしいのは、日本語に対応する英語構文です。

大学入試の例文はあくまでも構文を覚えるための手段であり、実際に丸暗記した例文が試験に出てくることは滅多にありません。

そもそも自由英作文において、日本語で答えられない問題に英語で答えることはできないので、日本語で思い浮かんだ解答を英語に書き換えられるかという点が重要です。

なので、例文を暗記するときには、対応する日本語と英語を理解しながら勉強を進めていきましょう。

③和文英訳で英作文に慣れる

3つ目に取り組んでほしいのが和文英訳です。
ここでは、今までに覚えてきた単語や文法、例文をしっかり使うことができるのかを確かめる段階になります。

日本語を英語に翻訳していく際には、1対1で翻訳できるものばかりではないため、日本語を自然な英語に訳していく技術が必要です。

大学入試の英作文によく使われる、譲歩構文や無生物主語構文、また和文和訳*など、英作文の問題ならではの英文の書き方に慣れていきましょう。

*和文をそのまま英語に訳せない場合に、英語に訳しやすい和文に書き換えること

④自由英作文の問題に取り組む

最後に自由英作文の対策に取り組みます。
自由作文の対策をするうえでまず始めに大切なのが、語数と設問を理解することです。

自由英作文の問題に回答する際は賛否などの意見を聞かれているのか、テーマに対する自らのアイデアを聞かれているのかなど、問題の主旨や意図を理解したうえで、語数を守った解答を作る必要があります。

問題を理解したら自分の回答の方向性を決め、その意見の理由を考えます。
大学入試の自由英作文は自分の考えを英文にするときに覚えた例文などを駆使するのですが、ここで無理に難しく書く必要はなく、簡単でもいいので正確な単語・文法を使用することが大切です。

そして、実践問題集などに沢山取り組み、経験を積んでいきましょう。

この自由英作文に取り組むアウトプットが重要です。インプットだけではなく効果的なアウトプットは成績アップに繋がります。下記の記事では効果的なアウトプットについて解説しているのでぜひチェックして成績アップに繋げましょう!

成績が伸び悩む原因は?効果的な参考書のアウトプットのやり方を解説

【大学入試】自由英作文の対策におすすめの参考書8選

【大学入試】自由英作文の対策におすすめの参考書8選

ここからは自由英作文の対策におすすめな参考書を8冊ご紹介します。

大学入試において、上述の通り自由英作文に限らず基礎をしっかりと固めることが大切です。自由英作文の対策をする際も基礎をしっかり固めてから問題演習に取り組むようにしましょう。

大学入試の英語の参考書はさまざまな参考書があり、自分がどの参考書を使えばいいのか分からないことがあります。

参考書のことで悩んだら、参考書だけで大学合格.comに詳しいおすすめな参考書を紹介しているのでぜひチェックしてみてください!

大学入試参考書①『大学入試英作文ハイパートレーニング 和文英訳編』

大学入試英作文ハイパートレーニング 和文英訳編

 

 

著者 大矢 復
出版社 ピアソン桐原
総ページ数 216ページ
値段 ¥1,485
難易度 中堅~最難関レベル

まず初めにおすすめするのが、『大学入試英作文ハイパートレーニング 和文英訳編』です。

和文英訳の参考書ではありますが、日本語を英文に訳すためのテクニックや文法解説、150の例文が載っているなど、自由英作文にも使える力を養うことができます。

CDが付属されているので、CDを使ってシャドーイングなどにも取り組むことでリスニング力だけでなく、長文読解でも活用できる速読力を身に着けることも可能です。

大学入試参考書②『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』

大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編

著者 大矢 復
出版社 桐原書店
総ページ数 187ページ
値段 ¥1,375
難易度 中堅~最難関レベル

次におすすめするのが、『大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』で、この参考書は2冊目として活用してほしい参考書です。

この参考書は、自由英作文の問題を具体的にどのように解いていくべきかというプロセスが具体例を用いて説明されているため、より実践的に問題に取り組むことができます。

テーマが非常に幅広いので、指定された単語数で出題の意図に沿った解答を作成する練習にぴったりな参考書です。

大学入試参考書③『大学入試 すぐ書ける自由英作文』

大学入試 すぐ書ける自由英作文

著者 肘井 学
出版社 教学社
総ページ数 ‎ 288ページ
値段 ¥1,650
難易度 中堅~最難関レベル

次にご紹介するのは『大学入試 すぐ書ける自由英作文』です。
著者はスタディサプリの人気講師である肘井学先生で、超効率的に自由英作文を対策できます。

大学入試で頻出するテーマが重要度順に並べられていたり、複数のテーマに応用できる「横断表現」などが学べるため、忙しい受験生にも取り組んでほしい参考書です。

大学入試参考書④『大矢復 英作文 講義の実況中継』

大矢復 英作文 講義の実況中継

著者 大矢 復
出版社 語学春秋社
総ページ数 282ページ
値段 ‎¥1,320
難易度 入試標準レベル

次にご紹介する参考書は、『大矢復 英作文 講義の実況中継』です。

こちらの解説は授業を文字起こしした語り口調で書かれており、実際に授業を受けているように読むことができるので、詳しい解説で英作文を理解したいという方におすすめの参考書です。難易度は入試標準レベルとなっているため、英単語や基礎的な文法を理解した段階で本書を活用するようにしましょう。

大学入試参考書⑤『竹岡広信の英作文が面白いほどかける本』

竹岡広信の英作文が面白いほどかける本

著者 竹岡 広信
出版社 KADOKAWA/中経出版
総ページ数 432ページ
値段 ‎¥1,870
難易度 難関私大・国公立レベル

そして次にご紹介するのが『竹岡広信の英作文が面白いほどかける本』です。
講義形式で書かれており、英語や英作文が苦手だという人にも読みやすい参考書です。

覚えるポイントが一目でわかるレイアウトや、それぞれの問題で何に気を付ければよいのかという点がまとめられているため、効率的に学習を進めることができます。

また、掲載されている英文はネイティブが見ても自然な内容になっており、大学入試だけでなく、それ以降のライティングやスピーキングにも活かすことができる良書です。

大学入試参考書⑥『大学入試最難関大への英作文 書き方のストラテジー』

大学入試最難関大への英作文 書き方のストラテジー

著者 大矢 復
出版社 桐原書店
総ページ数 ‎ 235ページ
値段 ‎¥1,320
難易度 東大、京大、大阪大学、一橋大学、早稲田大学、慶応大学レベル

『大学入試最難関大への英作文 書き方のストラテジー』は大学入試の最難関大学に特化した英作文力が身につく参考書です。英作文に活用できる英文法の解説や、過去に難関大学で出題された和文英訳の掲載をしています。
さらに、自由英文対策では難関大学で出題された問題の良い答案と悪い答案の両方が掲載されているので、自分の回答と合わせて比較することができます。
しかし、本書は難関大学の大学入試向けの参考書なので、主に英語が得意な人や、基礎力や基本的な文法をマスターした人に向いています。

大学入試参考書⑦『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

著者 竹岡 広信
出版社 講談社
総ページ数 240ページ
値段 1,650円
難易度 難関私大・国公立レベル

『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』自由英作文で必須になる基礎力がみにつく参考書です。

英単語を覚える事と英文を覚えることは自由英作文で役に立つのは先述しましたが、この参考書は論理的にわかりやすい文章がかかるための例文が含まれています。
基本的な知識が記載されていないので、最低限の英語の基礎知識があるとより大学入試の自由英作文に効果的な参考書です。

大学入試参考書⑧『国公立標準問題集CanPass英語』

国公立標準問題集CanPass英語

著者 山口玲児・高橋康弘 共著
出版社 駿台文庫
総ページ数 181ページ
値段 ¥990
難易度 国公立標準レベル

最後に紹介する参考書は、『国公立標準問題集CanPass英語』です。この参考書には国公立大学の入試問題で出題された英語の問題が掲載されています。

自由英作文の出題は掲載していないのですが、大学それぞれの過去問集よりも解説が分かりやすく丁寧なのが特徴です。大学入試の過去問と参考書の採点基準を照らし合わせながら繰り返し解くことで、自由英作文の対策にもつなげることができます。

自由英作文の対策におすすめの勉強法・参考書|まとめ

今回は、自由英作文対策の勉強法やおすすめの参考書についてご紹介しました。

自由英作文は苦手意識を持つ人が多い分野ですが、しっかりと対策すれば高得点を狙いやすい分野です。

自分に合った参考書を見つけ、入試本番でスラスラと解けるように頑張りましょう。

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