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【入試改革】早稲田大学入試改革に迫る!対応方法や従来との違いを解説!

【入試改革】早稲田大学入試改革に迫る!対応方法や従来との違いを解説!早稲田の民間英語試験の活用法や慶應や東大などライバル校の動向も解説!本当に学力試験の軽量化が大学入学者の質をあげることに繋がるのか?大学入試の今後について考えていきます!

武田塾神保町校です。2020年からセンター試験が廃止され、新方式の入試制度がスタートすることもあり、各大学も入試制度改革を始めています。そこで今回は目指す人も多いであろう早稲田大学の入試制度について解説していきたいと思います。

 

従来の入試制度とは何が変わるのか

まず、大幅な改革を検討しているのは「政治経済学部・国際教養学部・スポーツ科学部」の3学部になります。ここでは特に志望者が多いであろう政治経済学部に焦点を当てていきます。

民間英語試験の活用

早稲田大学に限らず、多くの私立大学では民間英語試験の活用が検討されています。TEAPや英語検定が主に活用されます。早稲田大学では使用できる民間英語試験の種類はまだ公式には決定されていませんが、現在文化構想学部・文学部で実施されている英語4技能型試験利用方式で活用できる試験はTEAP、TOEFL、IELTS、英語検定となっているため、これらの試験が活用されるのではないかと考えられます。

民間英語試験は出願資格として用いられるほか、所持している等級や点数ごとに段階別に基準点が決められて加点される仕組みになっています。早稲田大学政治経済学部の場合は200点満点中30点が民間英語試験の配点になる予定になっています。

こうした民間英語試験を活用する背景には、入試では実施するのが難しいリスニング能力やライティング能力、スピーキング能力といったリーディング能力以外の3技能についても見ることで、グローバル時代に対応しようとしている事情があります。

個別試験で社会を廃止、一次選考で数学を必須に

今回の1番の目玉は、もはや早稲田の象徴とも言うべき難解な社会科目が個別試験から廃止されたということです。さらに、一次試験に当たる大学入試共通テストでは数学1Aの受験が必須となったことで、早稲田の政経を目指す受験生は全員数学をやらなければならない制度になりました。

大学入試共通テストでは外国語、国語、数学1Aが必須となっており、地理歴史公民、数学2B、理科から1科目選択になります。

大学入試共通テストとは?

大学入試共通テストとはセンター試験廃止後に実施される新テストです。基本的にはセンター試験が担っていた役割を継承することになります。大きく変わるような感じで報道されることが多いですが、実はそんなにセンター試験とは変わりません。試験も従来のセンター試験と同じ時期に実施されるし、科目数も変わりません。

変更点としては「国語と数学に記述式問題が導入されること」や「マーク式問題でも思考力を試せるような問題を多くすること」「問題の難易度が上がること」「英語民間試験を活用すること」が主な点です。

最大の変更点は成績評価方法で、現在は1点刻みの評価になっていますが、新テストでは得点段階別に9段階評価がなされるようになります。

個別試験では英語と日本語の2科目

早稲田大学では国公立と同様に大学入試共通テストで一次試験を行ってから、二次試験として個別試験を実施します。

この個別試験では社会が廃止となり、文章読解問題が出題されます。英語と日本語の2言語から出題され、70点程度の配点になる予定です。

大学入試共通テストが100点、個別試験が70点、民間英語試験が30点となる予定です。

一般入試でも志望理由書が必須・AO入試の比率を拡大

一般入試で志望理由書等のAOや推薦で求められるような書類を作成しなければならないのも特徴です。

また、大学入試共通テストを利用したAO入試の枠も大きくすることを検討しているようです。

全体的な風潮として、学力は幅広い基礎学力と読解力について測定し、できるだけ人物本位の選抜を行いたいというようになってきています。

試験内容についても求められているのは受動的な学習ではなく、自分で発信し、自分から積極的に取り組んでいく学習の態度が求まめられるようになってきています。

 

新しい入試制度に移行する理由

続いて新しい入試制度に移行する理由を見ていきたいと思います。

 

学力偏重主義や知識詰込み型入試の是正

これまでの早稲田の入試と言えば、重箱の隅をつつくような知識を求める社会を象徴に、知識詰込み型の入試問題が中心でした。しかし、そのような知識は大学に入ってしばらく経ったら忘れてしまうもので覚えているだけでは本物の学力とは言えません。そこで、覚えれば突破できる科目であった社会を廃止することで知識偏重に歯止めをかけたのです。

そこで学力試験の負担を軽くして受験生の多様性を高めようとしたり、AOの比率を高めたり、一般入試でも志望理由書作成を求めたりするようになったのです。

第一志望の生徒に来て欲しいという大学側の思い

早稲田大学と言えば慶應義塾大学と並んで東京大学受験生の二大併願校の一つです。特に看板の政治経済学部には東大受験生が殺到しています。筆者の大学は慶應でしたが、大学に入学してみると内部進学者以外で慶応が第一志望だった人はほとんどおらず、多くが東大や一橋の併願で入学した人ばかりでした。早稲田の政経も同じような状況であると言えます。

大学側には在学中に何かを大きなことを成し遂げる学生は第一志望者に多いという認識があり、過去に早稲田の総長が「早稲田を第一志望にしている人はボーダーの少し下にたくさんいるから、ボーダー少し下の受験生を合格させたらどうか」と冗談であっても発言するほど第一志望の学生を欲しいと思っているのです。

つまり偏差値で大学を選ぶのではなく、「早稲田」自体を評価してもらって受けて欲しいということです。そのために、学力試験はほどほどにして、大学入学後のビジョンがしっかりある受験生が受かりやすくなるような入試制度に変えようとしているのです。

実は一般入試入学組よりも推薦AO入学組の方が成績が高い

それでは大学の学生のレベルが落ちてしまうのではないかという議論が当然出てくるわけですが、大学側はそうとは認識していないようです。実は入学後の成績の推移をみると、大学の成績に関しては推薦AO入学の学生が一般入試入学組よりも高くなっているようです。一般入試があれだけ難しいと、合格がゴールになってしまい、燃え尽き症候群モードで大学生活に突入してしまう学生が多いのだと思います。

ただ、これはあくまでも大学の定期試験の成績が高いだけであって真の学力がどちらの方が高いかを示しているわけではないと思います。

独自の入試改革に成功した慶応の人気高まりへの焦り

今回早稲田について特集していますが、ライバル校の慶應義塾大学はどうなのでしょうか?実は慶應は大きな入試改革の予定は現時点では公表していません。

実は慶応は今から数十年前にかなり革新的な入試改革を実施しています。それは国語の廃止と小論文の導入です。受験生が大量にいる大学では採点の都合上記述問題を出すことが困難な中、慶応では無理しても論述形式の問題を多く出題することになりました。

また、看板の経済学部ではAO推薦入試は一切実施せず、現在に至るまで75%以上の募集枠で記述式の数学を必須にしています。さらに、英語200点中110点を200語以上におよぶ自由英作文問題に充てることでライバル校早稲田大学とは全く異なる入試を実施しています。

こうした改革の結果、昭和では早稲田の併願校とまで言われた慶応は現在では慶応法学部と早稲田政経のW合格者の9割が慶応を選択するなど慶応人気が高まっています。

こうした独自の入試改革により、受験生が偏差値だけではなく学風も好んで選択するようになった慶応の人気の高まりが早稲田の入試改革を後押ししているのではないでしょうか。

 

新入試制度導入やAO推薦重視で懸念されること

 

私立中高一貫校出身者が有利になる可能性

新制度の導入で必要になってくる力は中学や高校での機動的かつ積極的な知的活動で醸成されるものになります。

このような力を身に付けやすいのは、やはり質の高い教育を提供する私立の名門中高一貫校になります。現在でも東大入学者の6割が私立中高一貫校出身といわれている中、このような制度にすると一層この傾向が助長され、本人の努力の前に私立中学校に入れるかどうかという家庭の経済的な問題や住んでいる地域によって左右されてしまう可能性が強くなるのではないでしょうか。

本当にAO推薦組の方が”学力”が高いと言えるのか

前述の通り、大学の成績(定期試験の成績)はAO推薦入学者の方が高いようです。しかし。これが本当にAO推薦入学者の方が学力が高いと言えるのでしょうか?

大学の定期試験で点数を取るのに求めらる力は「真面目に授業に出てノートを取ること」「試験前に要点を一生懸命覚えること」「過去問等を集めて有利に試験に臨むこと」の3点が主な点です。つまり高校の定期試験とあまり変わらないわけですが、読者のみなさんの高校時代のことを思い返して頂ければわかると思いますが、必ずしも定期試験の成績と頭の良さや能力の高さは一致するとは限らなかったと思いますし、定期試験の成績が良い生徒が大学受験に成功したかどうかというと必ずしもそうとは限らなかったと思います。もちろん本当に学力が高い人もいるわけですが、学校の定期試験の成績だけでAO推薦の方が学力が高いと結論付けるのは早計ではないでしょうか?

一般入試で求められるPDCAサイクルと能力構築の3段階

これに対して大学受験に一般入試で合格するための力は単に覚えたり問題が解けるようになったりする力ではなく、PDCAサイクルをしっかりできるかどうかという点であると思います。計画して実際にやってみて、それを振り返って評価して改善するというサイクルができるかどうかだと思います。学力についても、まずは基本的な例題を解けるようにして、続いて基本的知識を用いた応用問題も解けるようにして、最終的には学習した知識を活かして未知の問題に対して色々な知識や情報を組み合わせて問題に解答できるようになるという3段階を踏んでいかなければなりません。

この3段階の能力構築やPDCAサイクルを実践できる経験こそが実は大企業に難関大学出身者が好まれる点なのですから、定期試験の成績だけで一般入学者が劣るというのはやはり早計です。

ライバル校の慶應義塾や併願が多い東京大学は改革に消極的

先日、東京大学は民間英語試験の活用は予定していないという趣旨の発表を行いました。

つまり、東京大学は大学入試共通テストへの移行に伴う変更があるだけで、二次の個別学力試験については特に大きな改革は実施しないということです。

日本の大学入試制度は、大学が偏差値ランキング化されている以上、どうしても上位校の傾向にそこの滑り止め校が左右されてしまうため東京大学の入試が与える影響は大きくなりますが、東大が民間英語試験を活用しなくなったことで早稲田にも影響があるかもしれません。

日本と米国では大学入学後の教育方法が全く異なる

こうした入学試験を軽量化する方法のモデルとなっているのは米国の大学制度です。よく一般的に言われているようにアメリカの大学は入学はしやすいですが卒業は大変な大学制度になっています。つまり、アメリカの場合卒業しなければ何の意味も持たないことになります。

民間英語試験で求められる実用的な英語は”語学力”であって”学力”ではない

コミュニケーションの手段としての英語力と受験で求められている英語力は違います。日本で英語教育が本格的に行われ始めたのは今から遡ること100年以上前の明治時代でした。当時は、一般国民が外国人と英語を武器に渡り合うことなどはあまり想定されておらず、英語は海外の最新の文献を読むことにありました。つまり、情報収集手段としての英語力が求められていました。この時大切になってくるのは日本には存在しない概念をいかに翻訳するかということでした。これをクリアするためには、かなり深い読解力と意味を解釈して別の表現で置き換えていく力、そして相手の文化への理解が必要でした。

現在の大学入試の英語でも根幹は同じで、文章を正確に読み取って日本語に置き換えていく力が見られている問題が多くあります。英語を話すだけなら学校に行っていない子供でもできます。このように民間英語試験で見ることのできる力は全く違うものなのです。

新入試制度への対応方法

ここまで新入試制度について解説してきましたが、このように大きく変わっていく入試に対してどのような対応をしていけばいいのでしょうか。

色々なことを経験できそうな中学校や高校に入る

これからの大学入試では、自ら考え主体的に学習していく力が求められている以上、そうした経験を多くできる学校に入るのが良いと言えます。そうした学校は私立の中高一貫校に多くみられますが、偏差値だけではなく、そういったイベントが多い学校や新時代に対応をしたプログラムを行っている学校を選ぶのも良いでしょう。

高校時代に部活動や課外活動も一生懸命にやる

志望動機や高校時代に頑張ったことを書類で提出する機会が増えてくると、書くネタが必要になってきます。高校時代に課外活動を真剣に取り組んでおくと書ける話も増えるし、真剣に取り組んだ経験をする中で得られるものも多いと思います。

英語試験を受験学年になる前にとっておく

英語の資格試験は対策さえしっかりすれば受験用の英語力がなくても合格できます。自分が見たことある例としては、模試では偏差値が40台だったのに、上智大学のTEAP利用の英語免除基準をクリアした生徒を見たことがあります。受験学年で英語試験を受けている余裕はないので高2までに取っておきましょう。特に中高一貫生は高校受験がないのを活かして早めに取りましょう。

覚えるだけではなく、自分で説明できるように勉強をしていくことが大切

これからの入試では単に知識が多いだけでは突破できないものに変わってきます。勉強するときには、覚えた知識についてしっかり説明をできるようにするなど、有機的な勉強が大切です。

受け身の授業ではなく、自分の頭で考えて、自分で解決していく勉強が重要

授業を受けて、ノートを取って、それを覚えて定期試験に臨む…そんな勉強はもう古いし、そんな受け身の勉強では新しい入試に対応できません。特にこの変化に富んだ時代であるからこそ、自分の頭で考えられる人が求められてきます。できるだけ自分の頭で考えて解決し、受け身の授業だけではなく自分から動いて本を読んで勉強していく姿勢など、とにかく積極的な姿勢が求められます。

自学自習をしていく力こそが、受験合格にも最適なものであるし、卒業後も役立つ力なのです。

武田塾は自学自習を管理する塾

武田塾は”日本初”授業をしない塾です!

私たちは授業自体が意味ないと頭から否定しているのではなく、授業をするだけでは成績を伸ばせないと考えています。どんなに凄い授業を提供しても、生徒自身が授業後に自学自習をしっかり行って復習しなければ成績を伸ばせないのです。そして多くの偏差値が低い受験生は自学自習を自力でやることができません。

そのような受験生がそのまま授業を受け続けていても成績は伸びません。そこで武田塾では内容を理解した後の復習して完璧にしていく部分を徹底的に管理することでサポートしていきます。

そして現在書店を見ればわかる通り多種多様な参考書が販売されています。わかりやすい参考書を見れば授業は必要ありません。

また、授業は他の人と同じペースで進むため、いくら授業を頑張っても既に成績上位の人を追い抜くのは至難の業です。しかし、参考書であれば自分のペースで進むことができるため自分の頑張り次第では追い抜くことができます。
そして合格までに必要な参考書のカリキュラムを組み、毎週宿題を出して確認テストでやってきたかどうかを確認し、参考書1冊1冊を完璧にしていくことで成績を伸ばすのが武田塾のやり方です。

 

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