コラム

センター試験の解き方や解答順を見直しましょう

2018年09月20日(木)

センター試験は問題量が多く、特に長文問題の多い英語は時間との勝負になります。そんな限られた時間内でできるだけ点数を稼ぐには、解き方や解く順番を工夫することが大切です。今回はセンター試験の問題をスムーズに解くための解き方や問題を解く順番の工夫の仕方、センター試験の点数を伸ばせる対策の仕方などをご紹介します。

前と後ろ、どちらから解く方が良い?

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今回、ある生徒さんから「センターの英語は前から解くのと後ろから解くのとではどちらがいいのでしょうか?武田塾さんの意見を聞かせてください。」という質問をいただきました。センター試験に限らず、多くの人は基本的に前から問題を解き始めるかと思いますが、後ろから解き始めた方が効率が良い場合もあるのでしょうか。ここでは、センター英語の解答順について徹底解説します。

解答順は前からでOK

センター試験の英語に関して言えば、基本的に前から解き始めた方が良いです。主な理由は二つあります。

一つは、センター試験がマーク形式の試験だということが関係しています。これは英語に限ったことではありませんが、マーク形式の試験で一番怖いのがマークする位置がズレてしまうことです。ズレていることに時間内に気が付ければなんとかなりますが、気が付かないでテストを終えてしまうと悲惨なことになってしまいます。後ろからや途中から解き始めると位置を間違える可能性が高くなってしまうので、基本的には最初から解くのが良いでしょう。

二つ目は、最初に簡単な単語や文法問題があるからです。長文問題を先に解き始めて時間が無くなってしまい、比較的簡単な単語・文法問題を落としてしまうのは勿体無いです。最初の解ける部分は確実に解いて、残った時間を長文問題に当てましょう。

ですので、センター試験の英語の解き方は前から解くことをオススメします。

臨機応変な対応が重要

武田塾チャンネル

英語に関しては最初から解くことをオススメしますが、全ての教科が最初から解くことが最善とは言えません。

解ける問題から確実に解こう

英語は簡単な文法問題が最初にあったため前から解くことをオススメしましたが、他の教科は解く順番を変えた方が良い場合もあります。

国語の場合には現代文よりも古文・漢文の方が簡単に解くことができます。古文や漢文は現代文よりも後ろにあるので、国語は後ろの簡単な古文漢文を確実に解いてから現代文に進んだ方が効率が良いかもしれません。

重要なのは科目や年代によって解く順番を切り替えられることです。教科や年代によって難しい問題や簡単な問題がどこに位置しているかが変わってきます。基本的には自分が確実に点数にできる簡単な問題から解く方が効率が良いので、その都度テスト全体を見通して簡単な問題から着手するようにしましょう。

ただし、最初から解かずに解答順を変える際にはマークする位置を間違えないように十分注意してください。

センター英語は時間との勝負

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既にお話したようにセンター英語は時間との勝負です。特に長文問題は解く順番だけでなく問題の解き方の工夫も早く解く為には必要です。

読み方の強弱を使いこなそう

長文問題を素早く解くための解き方は、読み方に強弱をつけることです。

長文問題は全て日本語訳を考えて詳しく読んでいると絶対に時間が足りなくなってしまいます。そこで、問題で問われている重要な部分のみを詳しく読むようにしましょう。

具体的な解き方としては、まず問題と、文章の冒頭と最後の部分を少し読んでその文章はどのような内容なのか、何を問われているのかをざっくりとで良いので理解しましょう。その次はいよいよ本文を読みますが、その時に読み方の強弱に気を付けましょう。問題で問われていないところは訳まで考えずに読み流す”弱い”読み方で大丈夫ですが、問題で問われている部分に関してはしっかりと内容を理解できるような”強い”読み方をしましょう。

このようにすることで、重要な部分により多くの時間を使うことができ、素早く問題を解くことができます。長文問題で時間が足りなくなってしまうという方はこの解き方をぜひお試しください。

点数が上がらなくなってしまったら?

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センター試験の模試や過去問を解いていると、ある時”点数の壁”にぶつかりなかなか点が伸びなくなってしまうことがあります。主に5、6割や8割取れるようになった際に伸び悩むことがありますので、本番までにもう1ランク点数を伸ばせる伸び悩み解決法をご紹介します。

苦手だけピックアップして対策しよう

7割近く点数が取れるようになると、恐らく各大問でのちょっとしたミスの他に、苦手でほとんど解けていない大問が残っていると思います。この苦手な大問こそが”壁”の正体です。この大問を解けるようにすることで大幅な点数UPを狙えます。

苦手な大問を解けるようにするには、過去問をタテに解く方法が効果的です。つまり、過去問のそれぞれの年の苦手な大問だけをピックアップして解けば良い、ということです。そうする事で苦手部分だけを重点的に勉強できるので、すぐに点数が取れるようになります。

まとめ

時間の無いセンター試験でより多くの点数を取るには、解く順番や解き方を工夫することが大切です。基本的にはマークの位置間違えを防ぐために前から解きますが、教科によっては順番を変えるとより効率的に進めることができます。国語などは時間のかかる現代文より、簡単な古文漢文の方が後ろに位置しているので、後ろから解いて簡単な問題を確実に点数にすると良いでしょう。重要なのは解く順番を臨機応変に変える事です。教科ごとに全体を見通して簡単な問題から解き始めましょう。

また、英語は特に時間が足りなくなる事の多い教科なので、解き方にも工夫が必要です。時間のかかる長文問題を全部詳しく読んでいると時間が勿体ありません。読み方に強弱を付け、問題で問われている重要な部分のみ精読するようにしましょう。

センターの模試や過去問をやっていて、どうしても点数が伸びなくなってしまった場合は苦手な大問がある可能性が高いです。そのような時には過去問の苦手な部分のみをピックアップして勉強し、自分の苦手を潰しましょう。

いかがでしたでしょうか。センター試験は解く順番や解き方で効率が大きく変わります。教科やその年によって効率的な順番が違うので、自分が受ける教科はどの順番で解いたら良いのか、本番までに模索しておきましょう。

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