コラム

理系志望者必見!失敗しない化学の勉強法、志望校別の対策法を解説

2018年09月05日(水)

化学の受験を突破するには、暗記や計算、論述など様々なものに対応できるオールラウンドな力が必要になります。その力を付けるには、物理や生物とはまた違った勉強の工夫が必要になります。今回は、そんな化学の勉強法をご紹介します。

化学の効率的な勉強法は?

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化学は他の理系科目に比べ計算、暗記、論述と問題を解くのに多くの知識が必要です。そのため、理系科目の中でもわかりづらい印象を受ける教科でもあります。ここでは、化学をしっかりと理解するための効率的な勉強法をご紹介します。

化学は「全体像を掴むこと」が大切

化学を勉強するときのコツは、「全体像を掴みながら勉強すること」です。

化学は問題を解くために計算、暗記、論述と様々な力を必要とします。そのため、1つの分野だけ集中して勉強しても問題を解くことができません。また、それぞれの分野がお互いに関係しているため一つの分野だけにフォーカスしているとなかなか理解が進みません。

そこで、化学では「全体像をつかむこと」を意識しましょう。すなわち、薄く広い勉強を重ねていくことが化学を攻略するコツとなります。そのため、学校の授業だけを頑張っても理解しにくいかもしれません。学校の授業はペースが遅いので全体を把握しづらいです。化学を勉強するときは参考書などで一気に学習することをオススメします。特に薄い参考書で最低限の内容を把握するとその後の理勉強がスムーズになります。

わからない部分があった時は無理に深く理解しようとする必要はありません。一度他の分野を学習してからの方が理解しやすい場合もあるので、無理に詳しく勉強しようとせず薄く広い勉強を何度も重ねることを心がけましょう。

また、化学は紛らわしい用語や問題が多数出題されます。しっかりと理屈の部分を理解しないとそれらを見分けることができません。理屈、理論の理解と色々なタイプの問題を対応できる力を身につけていきましょう。

化学向き?物理向き?

理系の入試では物理と化学が選択になっていることも多く、どちらを選択するか悩みどころでもあります。どちらを選択するかは、自分がどちらの勉強法に向いているかによって選びましょう。化学は先述の通り全範囲を少しずつ勉強できる方、物理は分野ごとに一気に勉強できる方にオススメです。

化学は全体を薄く広く勉強する必要がありますが、全体内容の把握だけできればある程度の得点は取れる教科でもあります。それに対して物理は狭い範囲をまとめて勉強できるというメリットがあります。

出題範囲を予測して「決め打ち」すれば物理の勉強量は少なくすることも出来なくはありませんが、基本的には物理も化学も勉強量はあまり変わりません。自分の勉強スタイルに合った方を選びましょう。

レベル別:化学の勉強の進め方①

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ここでは、志望校のレベルに応じた勉強法、理解のしやすい参考書などをご紹介します。最初は、日大・MARCHレベルの勉強の進め方やオススメの参考書などをご紹介します。

日大・MARCH入門レベル

日大・MARCHレベルでは、最初に『宇宙一わかりやすい高校化学 理論/無機/有機』を読むと今後の理解がスムーズになります。この参考書は非常に解説が丁寧でわかりやすいです。学校の授業を受けていなくてもこれだけで基礎は理解できるほど詳しいですが、詳しすぎる部分もあるので無理に全部理解しようとせずに全体の理解のために使いましょう。三冊を3ヶ月程度で終わらせるのが目安です。

日大の標準レベルでは講義系参考書と問題集を同時並行で進めましょう。講義系は『高校これでわかる化学基礎』を、問題集は『化学基礎の必修整理ノート』を使用します。『化学基礎の必修整理ノート』は穴埋めタイプの参考書です。化学用語の整理、暗記をこれで完璧にしましょう。

講義系の参考書は『高校これでわかる化学基礎』以外の物でも使えなくはありません。しかし『化学基礎の必修整理ノート』は穴埋めタイプの参考書で、『高校これでわかる化学基礎』は詳しすぎず重要単語がわかりやすいので、この二つの参考書の相性が良いのでオススメです。

化学基礎が終わったら『高校これでわかる化学』『化学の必修整理ノート』に進みましょう。化学基礎と化学セットで3ヶ月程度で終わらせるのが目安です。

日大・MARCH発展レベル

MARCHの標準レベルでは『化学レベル別問題集3』を使います。これは日大の標準レベルで基礎を固めてから取り組みましょう。問題集は少なめで必要最低限を集めた参考書なので、追加の発展レベルの参考書に取り組む前提で勉強しましょう。

それと同時並行で『蒲田の講義シリーズ』にも取り組みましょう。『必修整理ノート』で知識を覚えてもまだ実用できるようになっていません。この参考書で覚えた知識を整理し直して実戦で使えるようにしましょう。

日大の発展レベルでは『化学レベル別問題集』の1と2を使いましょう。この二冊で最低限の基礎は完全網羅できます。二冊を1ヶ月で終わらせられるように頑張りましょう。

MARCH発展のレベルは『化学 入試の確認』でMARCHレベル合格を確実なものにしていきましょう。『化学レベル別問題集3』でカバー仕切れない部分の問題が多数載っています。だいたい2ヶ月くらいで終わるかと思いますので、それを目安に進めましょう。

レベル別:化学の勉強の進め方②

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次に、早慶・東大レベルの志望校を目指す人向けの勉強法と参考書をご紹介します。

早慶レベルの進め方

早慶の標準レベルでは、『化学レベル別問題集4』で勉強しましょう。ただし早慶レベルの化学は志望校によって難易度ややるべきことが様々です。『化学レベル別問題集4』は薄く物足りなく感じるかもしれませんが、解き終わって余った時間は過去問を解くなどしてそれぞれの志望校に対応しましょう。目標は1ヶ月以内で終わらせることです。

発展レベルでは『理系標準問題集』を使います。これは標準的な難易度の問題を網羅した参考書で難しい問題もあります。詳しい解説付きなので解説を読み込んで理解を深めましょう。じっくりと読み込むことを前提としているので10週間程度で終わらせることを目指しましょう。

東大レベルの進め方

東大標準レベルは『化学重要問題集』で対策をしていきます。この参考書は優しめのA問題とB問題に別れています。志望校が難問を出す傾向にあるならB問題だけ解くのも時間がない時の勉強法としてはアリです。逆に、簡単な問題を大量に出す場合は簡単なA問題だけ網羅するといった方法もあります。解説は詳しくはないので最後の仕上げとして取り組みましょう。A問題は3ヶ月、B問題は1〜2ヶ月で終わります。

標準レベルが終わったら過去問を解いて志望校ごとに対策した方が高得点を狙えますが、追加の発展問題が欲しい時は『標準問題精講』を解きましょう。志望校の中でも特にレベルが高い、難しい分野があった場合にこれを使って対策をすると良いです。1日3問解くペースだと2ヶ月ほどかかってしまうので、過去問と同時並行で進めましょう。

失敗しない化学の勉強法|まとめ

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化学の勉強で大切なのは「全体像をつかむこと」です。化学はそれぞれの分野が互いに関わっており、問題を解くのも様々な知識が必要です。まずは全体を短期間で学習し内容を掴みましょう。その後も薄く広い勉強を何度も繰り返すことを心がけましょう。

化学を選択した方が良いか、物理を選択した方が良いかはどちらの勉強法に向いているかによって違います。広く浅く勉強できる方は化学、一つの分野を集中して勉強できる方は物理をおすすめします。

志望校のレベル別の勉強ではそれぞれ適切な参考書があります。目指しているレベルに合った参考書を選び、受験合格を目指しましょう。

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