理系志望者必見!失敗しない物理の勉強法

物理は理系科目の中でも「どう動いているか」のイメージがしづらく、基礎理解の部分で難しく感じることが多い教科です。しかし、勉強の仕方を工夫すれば基礎も比較的簡単に理解できるようになります。また、化学や生物などとは違う物理の特徴に注目して勉強することで、効率良く点数を稼げるようになります。今回はそんな物理の効率的な勉強法や、オススメの参考書などをご紹介します。

物理を効率的に勉強するためには?

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物理は効率良く勉強しないと時間が足りなくなってしまうだけでなく、なかなか基礎部分を理解できずに辛い思いをしてしまいます。どうすれば効率的に勉強できるのでしょうか?

基礎理解が物理で最も難しい

物理で最も重要で、最も難しいポイントが基礎理解です。

物理は目に見えないエネルギーを扱う教科です。そのため何が起きているか体感的に分かりにくく、基礎原理の理解が最も難しい教科でもあります。物理が苦手だ、難しいと思っている方の多くは、きっと最初にこの基礎部分を理解しようとして上手くいかなかったのだと思います。ですが、必ずしも基礎を完全に理解してから演習問題に移行する必要はありません

物理は基本的に理屈の部分を理解するよりも問題を解くだけの方が簡単にできます。また、問題を解いてからの方が式の意味や公式の使い方が分かり、理屈の部分の理解もしやすくなります。基礎の部分、理屈の部分さえ理解してしまえば、一見複雑に見える応用問題も基礎の部分を組み合わせているだけなので比較的簡単に解くことができます。

なので、もし物理が苦手で理解が進まないと感じる方は問題演習をして解ける問題を増やしましょう。解ける問題が増えれば増えるほど基礎理解はしやすくなります。

縦割り勉強で対策しよう

物理を勉強する時のコツは縦に割って勉強することです。つまり、全体の範囲を通して「横に」勉強するのではなく、分野ごとに「縦に」区切って勉強するべきということです。物理は分野ごとの独立性が強く、ある分野の問題を解くときに他の分野の知識は必要ありません。ですので、物理を勉強するときは分野ごとにまとめて勉強した方が理解が深まりやすく効率的と言えます。

また、物理は受験本番での出題比率が偏っている科目でもあります。力学は必須で、電磁気も重要ですが、熱力学と波動はどちらか選択になることが多く、原子の分野が出題されることはあまりありません。そのため、力学と電磁気ができていれば3分の2はできると言っても過言ではありません。このように出題比率が偏っているので、力学から優先して分野ごとに勉強することでより効率的に学習を進めることができます。

ただし、物理の難しい問題は1分野全体の知識が問われます。分野ごとに区切って勉強する代わりに分野内の知識を完璧にすることを目指しましょう。

レベル別:物理の勉強の進め方①

ここでは、より具体的な物理の勉強法をレベル別に分けてご紹介します。どんな参考書を使ってどんな勉強をすれば良いか詳しくご紹介しますので、何をすれば良いか悩んでいる方は必見です。

日大レベル”入門”の進め方

日大レベル入門では、まず『宇宙一分かりやすい高校物理』の「力学・波動」と「電磁気・熱・原子」の二冊から始めることをオススメします。

物理は初心者向けの参考書でも数学の知識が必要となってきます。そのため本当に何もわからない状態から始めると難易度が高く感じてしまいます。この参考書は図が多くイメージしやすいため直感的に理解しやすく、初学者の方でもスラスラと読み進めることができるでしょう。一冊を1ヶ月で終わらせるくらいが目安です。付属の問題集もあるので忘れずに解きましょう。

『宇宙一分かりやすい高校物理』と同レベルの問題をさらに解きたい場合は『物理レベル別問題集1 基礎編』もオススメです。問題数もそれほど多くなく解説も分かりやすいので学んだことをちゃんと使えるか確認するのに適しています。

日大・MARCHレベルの進め方

日大・MARCHレベルは分野ごとに日大からMARCHレベルまでを縦断することを意識して勉強しましょう。

まず、初学者の方ならば『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』を読むと今後の理解がスムーズになります。物理基礎用ですが、解説が分かりやすい上に面白いので他の参考書に比べて読みやすいと思います。

初学者以外の方は、基本は『やまぐち健一のわくわく物理探検隊NEO』を読みましょう。『宇宙一分かりやすい高校物理』より少し難しいですが、講義系参考書はこれで十分だと言えるほど内容が充実しています。さらに詳しい講義系参考書として『物理教室』というものもあります。理屈部分を徹底的に理解したいときはオススメです。

日大レベルの問題集は『物理のエッセンス』、MARCHレベルの問題集は『良問の風』を使いましょう。物理勉強のコツは分野ごとに分けて勉強することです。『物理のエッセンス』の力学が終わったら『良問の風』の力学、のようにそれぞれの参考書の分野を縦断するように勉強しましょう。「エッセンス」は小問、「良問の風」は入試形式の問題が載っています。両方を通してやっと入試に対応できる力が付くので、両方の参考書を忘れずに解いておきましょう。力学は1ヶ月半、電磁気は1ヶ月、熱・波動・原子は1〜2ヶ月ほどで終わることを目指しましょう。

その後、日大レベルを目指す人は『物理レベル別問題集2 標準編』を使って日大の発展レベルの問題の対策をしましょう。『漆原の物理 明快解決法講座』も追加でやると更に効果的です。「漆原」は問題数も多くなく解説もシンプルですが必要最低限の問題を集めた参考書です。
1ヶ月程度で終わらせることを目標にして、終わったら志望校の過去問に進みましょう。

MARCHレベルの発展は、日大発展レベルの参考書に加えて『物理 入試の核心』で苦手分野を補強しておきましょう。

レベル別:物理の勉強の進め方②

次は、早慶・東大レベルを目指す方向けの勉強法やオススメの参考書をご紹介します。合格にグッと近づくための参考書をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

早慶レベルの進め方

早慶レベルの一冊目は『名門の森』で勉強しましょう。早慶理工や旧帝以上で得点を確実に稼ぎたい場合や、MARCHレベルで満点を狙いたい人にもオススメできます。『名門の森』の代わり、もしくは追加で早慶発展レベルとして『漆原の物理 最強の88題』を解くのも良いでしょう。

早慶レベルでは時間がない場合はMARCHレベルの参考書をカットしても大丈夫です。『名門の森』だけでも早慶レベルの受験には対応できますので自分の進行具合に応じて工夫しましょう。

東大レベルの進め方

東大レベルでは重要問題集で最低限の得点を確保しましょう。問題数は絞られていますが重要部分を抑えた参考書です。A問題とB問題に別れており、A問題はMARCHレベル程度なので『入試の核心』の代わりにもなります。B問題まで一通り終われば東大レベルの標準的な問題には対応できます。3、4ヶ月かかりますので過去問などと並行して進めていきましょう。

まとめ

物理の最も難しい部分は基礎理解です。しかし基礎の部分さえ理解すれば応用問題にも対応することができます。基礎を理解するためには基礎問題をなるべく多く解くと良いです。問題を解けるようになると式の意味や使い方がわかるので、基礎理解もしやすく 

物理は分野ごとの独立性が強いので分野ごとに縦に勉強するのも効果的です。特に入試問題の大半は力学と電磁気で構成されているので、それらの分野を優先的に1つずつ勉強しましょう。

また、志望校のレベル別にオススメの参考書は違います。自分のレベルに合った参考書を選び、受験本番までに終わるよう計算して進めましょう。

いかがだったでしょうか。教科ごとにそれぞれ効率的な勉強法は違います。今回ご紹介した方法を参考に、入試物理を突破できるように頑張ってください。