コラム

受験で重要な勉強法「インプット・アウトプット」について解説

2018年07月24日(火)

受験勉強に限らず、全ての勉強の基礎となるのがインプットとアウトプットです。

しかし、「インプットする機会はあるけどアウトプットがうまくできない」「インプットやアウトプットを使った詳しい勉強法を知らない」という学生さんは多いと思います。

インプットやアウトプットを使った勉強法で、より効率的な受験勉強ができます。
今回は、武田塾チャンネルに寄せられた質問を元に、インプットとアウトプットについて詳しく解説していきます。

インプットとアウトプットの違いとは?

「キーワードは体系的」詳細動画①はこちら

ズバリ、インプットとは「知識を覚える」「知識を入れる」過程を意味し、一方アウトプットは、「その知識を元に問題を解く」ことを言います。

知識を頭に入れることはできても、それを活かして問題を解くことができなかったり、やっているつもりでもできていないなんてこともあります。

違いは、知識を”覚える”か”使う”か

インプットとアウトプットの違いは、知識を覚えるか使うかという部分です。

・インプット=教科書や参考書などでまだ知らない知識を覚える
・アウトプット=初見の問題集や過去問で、知識が身についているか試す

例えば、英語の勉強では『Next Stage』を使って載っている文法の内容を覚えるのがインプットに当たります。
そして、『英文法ファイナル問題集』のような文法がランダムに並び替えられた問題集で、知識を解きながら試すのがアウトプットになります。

勉強をするときは、これらの違いを理解し、自分がインプットとアウトプットのどちらをしているのか意識して勉強する事が大切です。

アウトプットをたくさんすることで、インプットの量は減らせる?

ある生徒さんから、武田塾チャンネルに「アウトプットをたくさんすると、インプットの数を減らせる気がします。」という疑問が寄せられてきました。

確かにアウトプットを数多くこなすと問題が解けるようになるので、それだけやっていても十分に思えますが実際はどうなのでしょうか。

アウトプットをたくさん行えばインプットの量は減らせるけど...

アウトプット量を増やすことでインプット量は減らせますが、減らさない方が効率的に学習が出来ます

普通、インプットをするときには覚える事がまとまって書いてあるため、体系的な学習が可能です。
しかし、問題を解くときは様々な知識がランダムに出現するため、覚えるべき知識がごちゃごちゃになってしまいます。
そうすると、全ての知識を覚えるのに時間がかかってしまったり、覚えた知識があやふやになってしまいます。
なので、まずはインプットで整った知識を覚える方が、結果的に勉強が効率的になります。

インプットはあくまでもインプット、アウトプットはアウトプットです。それぞれの違いを理解して学習することを心がけましょう。

インプット参考書 VS アウトプット参考書

「以外と語られていないインプットとアウトプットの違い」詳細動画②はこちら

受験生の皆さんはどの参考書を使えばインプット学習やアウトプット学習ができるのか気になったことがあるかもしれませんが、参考書自体に明確な区別はありません。
その参考書がどちらの参考書かは、自分が内容を既に学習したかどうかで決まります。

知らない知識の有無

参考書の内容がまだ自分の知らない知識なら、その参考書はインプットのための参考書になります。

「アウトプット参考書のつもりで買ったけど問題が難しくて解けない...」という時も、問題の解き方を覚えるインプット参考書として使いましょう。
逆に、すでに覚えている知識が載っていたらアウトプット参考書として使えます。その場は、答えをすぐに見ないようにしましょう。
アウトプット参考書の目的は今の自分の知識を本番でも使えるように練習することです。答えを見てしまってはその意味が無くなってしまいます。

教科別アウトプット不足対処法

「あるあるで終わってたあの話!」詳細動画③はこちら

受験生の皆さんは「答えを見ればわかるけど、所見の問題がなかなか解けない…」といった経験はありませんでしょうか?
これは、アウトプット不足が原因です。

模試などで結果が出せない場合や知識を覚えることを頑張ったのに解けないといった問題を解消するためには、答えまでのプロセスを考えながら学習することが重要です。その学習方法の例を、教科ごとに例を出しながら紹介します。

①英語のアウトプット

英語では、特に「答えを見ればわかるけど解けない」といったことが起こりやすいです。
これは、どの文法知識を解いているのが、どの文法知識を使えば解けるのかに気が付けないのが原因です。

この対策としては、インプット時点から問題に出る場合を想定しながら勉強することです。
問題に出るときの形を想像しながら解くと、実際に問題に出たときにも学んだ知識がパッと浮かぶようになり、問題が解けるようになります。

②世界史

世界史では、「空欄なら解けるけど選択肢になると解けない」という経験がある人がいるかもしれません。
この悩みの原因は、知識が断片的になってしまっていることにあります。

これを解決するためには、空欄と前後の繋がりを意識しましょう。ただ単語だけ覚えていても空欄は埋められますが理解はできていません。

空欄になっている言葉の意味などもしっかりと覚えることで、他の形式の問題にも対応できるようになります。

③理系科目

理系科目でありがちなのは「自分で式を作れない」という問題。これは「問題文から式を作る」という意識が無いのが原因です。
「答えを見て作る式の形を覚える」ような勉強方法をしてしまうと、似たような問題は解けますがそもそも問題を読むプロセスを飛ばしているので自分で式を作れるようにはなりません。

自分で問題文を読んで、文章を理解するという過程を意識して問題を解くようにしましょう。

インプット・アウトプットの勉強法|まとめ

今回は勉強の基礎となるインプットとアウトプットについて解説しました。インプットとはまだ知らない知識を覚えることで、アウトプットとは覚えた知識で問題を解くことです。

そのため、参考書などにインプットとアウトプットの区別はありません。自分がまだ知らないことが載っている参考書はインプットとして、初見でも解けそうな参考書アウトプットの参考書として対応しましょう。

また、模試や問題集で上手く問題が解けない時はアウトプット不足が原因です。
アウトプット不足はそれぞれの教科ごとに問題を解くときのプロセスを考えながら問題を解くようにすると解消することができます。
問題を解くプロセスを考えながら解くことは更に詳しい理解にも繋がるので、受験本番でもスラスラと問題が解けるように練習をしていきましょう。

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