コラム

過去問の正しい使い方・始める時期をご紹介。

2018年06月04日(月)

受験勉強をする際に絶対に欠かせない過去問。自分が行きたい大学、もしくは同じレベルの過去問を解くことによって、その大学の入試体系や出題傾向をあらかじめ把握することができるため、過去問を解くことは最も効率的な勉強方法といえます。しかし、どのタイミングで過去問を解き始めればよいのでしょうか?またどのような使い方をすればよいのでしょうか?このページでは、武田塾の先生方が過去問の正しい使い方と始める時期をご紹介します。今まさに受験勉強をしている生徒さんはぜひ参考にしてみてください。

過去を使う目的とタイミング

過去問を使う時期が違えば目的も変わる!

武田塾に通っている生徒さんからも、過去問について多くの質問をいただきますが、そもそも過去問はいつから解き始めればよいのでしょうか。またどのような使い方をすればよいのでしょうか。より効率的に過去問を使いこなすためには、適正なタイミングとその目的を理解する必要があります。そこでまず、過去問を解く4つのタイミングとその目的を段階別に紹介していきます。

タイミング①受験勉強を始めたとき(情報収集)

「情報収集!!」詳細動画①はこちら

普通に考えて、受験勉強を始めた当初の段階で過去問を最初から解くのは不可能です。ではなぜこの段階で過去問を解く必要があるのでしょうか。受験勉強を始めた当初、過去問を使って情報収集をし見ておくべき箇所があるからです。自分の志望校の過去問に目を通すことによって、たとえば、マークか記述か、試験科目は何なのか、どれくらいの量の問題が出るのか、このような基本的な入試体系の情報を得ることができます。

また、自分の生きたい大学の過去問を見ておくことで勉強に対するモチベーションが上がります。でも実際に解こうとしても当然解けるわけがありません。難易度判定をするのではなく、「どんなものかな?」というような軽い気持ちで目を通すだけにしましょう。

タイミング②ある程度実力がついて基礎ができたとき(自分の実力を図る)

「まだ焦らなくてもよい!!」詳細動画②はこちら

実際に難易度判定をし、過去問を解き始めるのは、ある程度基礎が身についたこのタイミングです。というのも基礎が固まって入れば、例えば大問の最初のほうにいくつか解ける問題が出てくるからです。英語や古文の場合は、知っている単語や文法を見つけて、大まかに解釈することができます。このように基礎が固まった段階で過去問を解くと、ある程度の力試しができ、その大学の難易度を把握するのにもよい手段となります。問題によっては「もう大丈夫!!」「まだきついかも・・・」など判断できる可能性もあります。

実は、この段階は必ずしも必要というわけではないのですが、受験本番まで時間がない人、ショートカットしてなるべく短期間で量をこなさなければならない人にオススメのタイミングなのです。というのも基礎さえ終わっていれば「確保できるライン」を知ることができ最低限やっておくべき内容を意識しながら残された時間を活用することができるからです。

だからこそ基礎を終わらせることが大切になります。

タイミング③志望校レベルが終わった時(何が足りないのか見つける)

詳細動画③はこちら

過去問を解く三回目のタイミングは、武田塾の学習ルートで志望校レベルが終わった段階です。志望校レベルのルートが終わっているため、本番のつもりで過去問をといてもいいのではないか?と思う方もいると思いますが、ここでは2つのポイントがあります。

まず、特別な対策が必要な大学の過去問なら、合格点を取れなくても大丈夫です。一方で何の対策も必要のない大学の問題なら合格点をとることは可能です。というのも、武田塾のルートを終わらせればほとんどの問題を解けますが、大学によっては独自の問題を出したり、小論文などその大学に特化した問題を出題するところもあるからです。

そのため同じような偏差値の大学でも学校・学部によって傾向は異なるので、「今の時点でどれくらいとれるのか?」「目標点との差はどれくらいか?」また「目標点は何をしたら取れるのか」判断し、分野別対策を練るこのタイミングで過去問を解くことが必要とされます。

タイミング④志望校対策の後 (合格点が取れるか確認)

志望校の分野別対策が終わり、この段階に入って初めて合格点を取れるかを確認するために過去問を解きます。しかし万が一合格点が取れなかった場合は一つ前の段階に戻り、分野別対策をもう一度やりましょう。

では合格点が取れた場合はどうすればよいのでしょうか?合格点が取れた場合、ここで終了・・・ではありません。

合格点が取れたなら、何回か繰り返して問題を解き、「常に合格点がキープできるか」ということを確認しましょう。そして、例えば2016年度の○○大学の過去問で合格点がとれたなら、次は2015年度の過去問、2014年度、2013年度・・・・とさかのぼって解くことで、どのような問題でも解くことができるのか、苦手箇所はないのか、イレギュラーの可能性を分析することで、どのような問題でも柔軟に対応できる力が付き、本番でも躓きにくくなります。

過去問の意義

過去問は本番の点数を上げるためのものだけど・・・

受験本番の対策として、受験生の皆さんが必ず使用する過去問。本来の過去問の意義は、その大学の出題傾向や入試形態に慣れ、本番で点数を上げるためにやるものです。しかし、ここで気を付けなければならないことが、過去問の点数が上がれば、本番での点数も上がる、というわけではありません。というのも過去問を何度も繰り返してといていれば答えを暗記してしまったり、問題の中には勘解いてたまたま正解したり、もしくは時間が足りなかったりという要因があるからです。そのため過去問を解くときは、なるべく本番を想定して解くとよいでしょう。例えば試験時間を設定したり、本番と同じ順序で科目を設定したり、より本番に近い形で過去問を使用するとその意味合いが違ってきます。

武田塾主任の中森先生曰く、過去問はとことん使い倒すべきです。何回も繰り返し解くことによって、「本当に本番で同じ問題が出されても解けるのか」「勘で解いている箇所はないか」など細かく確認することができるので、受かる可能性を少しでも上げるために過去問を全力で使いましょう。

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