2021年度も私立大学は難化する？入試動向予想！ - 超個別指導塾の武田塾三軒茶屋校

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近年の私立大学入試の倍率上昇で、

私立大学入試が難化した！という言い方がよくされています。

特に日東駒専・MARCH・早慶上理といった有名大学は今まで以上に高倍率になってきています。

ここ数年の倍率上昇の影響で2019年度入試からは「安全志向」の傾向が見て取れるようになりました。

私立大学の受験動向はこれからどうなっていくのでしょうか。。。

私立大学は令和になっても難化する！？
1. 平成の最後は定員厳格化によって私立大学入試が難化した！
  1. 首都圏私立大学入試の「安全志向」
2. 大学群別の入試動向予測
2021年度以降の入試をどう戦うべきか？

私立大学入試の難化2020

私立大学は令和になっても難化する！？

平成の最後は定員厳格化によって私立大学入試が難化した！

平成28年度入試(2016年度)からはじまった私立大学の定員厳格化。

募集定員よりもあまりに多く入学者をいれてしまわないように！というもので、基準をオーバーすると国から大学への補助金が減額されてしまうというものでした。

首都圏私立大学入試の「安全志向」

大学側は当然入学者数の調整のために合格者数多く出しすぎないように、シビアに調整します。その結果、合格者数の減少・倍率の上昇がおきました。

合格者数の減少によって早慶上理から溢れてしまった人はGMARCHへ、日東駒専へと偏差値が上の大学から下の大学へとどんどん流れていきます。

首都圏の私立大学全体として倍率が上昇したことにより、「私立大学入試は厳しい」という考えから１人あたりの受験校数が増えたり、チャレンジ校への出願が減ったりしました。

平成最後の私立大学入試は「安全志向」でした。

大学群別の入試動向予測

【2021年1月23日追記】

新型コロナウイルスや入試形式の変更などの影響か、首都圏の一部の大学では昨年度に比べて志願状況が大きく変わっているようです。
昨年度入試に比べて大きく志願者数が減少している大学が見られます。

早慶上理

私立大学最難関層の早慶上理。

中でも早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学の文系学部は高倍率の争いになってきます。

しかし、２〜３年前に比べるとやや落ち着いた数字になってきており、定員厳格化前の状態に戻りつつあるように思えます。

「安全志向」の受験傾向が続くようであれば早慶上理は大きく荒れることはないでしょう。

早慶上理の傾向・対策はこちらから

GMARCH

難関私立大学のGMARCHは、元々の人気の高さに加えて、安全志向から早慶や国公立大学を志望している人たちがより多く併願で受験をする傾向もあり、志願者数は増加傾向にありました。

しかし、2020年度入試ではさらなる「安全志向」により、GMARCHも厳しいと考える人が多くなったのか、志願者数が軒並み減少しそうです。

2021年度以降の入試では、しばらく大きく志願者数が増えることは考えにくいと思われます。もちろん、人気の学部で志願者数が伸び続けたり、キャンパス移動によって多少の変動は考えられますが、GMARCH全体としては横ばいになるでしょう。

MARCHの傾向と対策はこちらから

日東駒専

中堅私立大学と呼ばれる日東駒専。文系学部の人気が高まっていて、中には偏差値60以上必要とされる学部も増えています。

2019年度入試ではタックル問題の影響で日本大学が志願者数を減らしましたが、それ以外の大学では大きく志願者数が増えました。日本大学の減少分と照らし合わせてもそれ以上の増加がありました。

2020年度入試では日本大学は昨年度減少した反動で志願者数は増えると思われます。それ以外の大学ではほぼ横ばい、やや減少程度でしょう。

日東駒専の傾向と対策はこちらから

大東亜帝国やそれ以外の中堅以下の大学

この大学群は聞きなれない人もいるかもしれませんが、大東亜帝国は大東文化大学・東海大学・亜細亜大学・帝京大学・国士舘大学による大学群です。

大東亜帝国も「安全志向」の影響で人気が高まってきています。2020年度入試やそれ以降では大東亜帝国も厳しい入試になる可能性が高いと思います。

それ以外の大学でも、中堅以下の多くの大学で志願者数が増え倍率も上昇しています。2020年度入試ではさらに多くの大学で倍率が上昇するでしょう。それ以降もしばらくはこれまでに比べると厳しい状況になりそうです。

おまけ　経営学部の人気が急上昇している

近年、学部トレンドとして経営学部が大人気となっていて、志願者数が上昇したことにより日東駒専以下の偏差値も上昇しました。

大学群ごとにみていくと、日東駒専では偏差値が2.5〜５の上昇。センター利用入試のボーダー得点率では8〜10％上昇しました。
大東亜帝国では、東海大学と帝京大学で偏差値10上昇、亜細亜大学と国士舘大学で５上昇しました。

これにより、関東では有名大学と呼ばれる大学で偏差値５０を下回る経営学部はほぼなくなりました。

おまけ２　高学歴ほど高収入になりやすい！大学で年収はこんなに違う！？

2021年度以降の入試をどう戦うべきか？

各大学の倍率が上がっても入試問題自体が大きく変わったわけではありません。

2021年度入試からはセンター試験が廃止され、大学入学共通テストになります。私立大学でも共通テストを使った入試を予定している大学は多くあります。それでも必要なのは基礎知識のインプットと、問題を解くときにアウトプットできる能力です。最終的に問題集の問題全てに対して解答の根拠込みで答えることができればいいんです。

私立大学入試の難化も共通テストの導入も、今までから勉強する内容が大きく変わるわけではありません。
求められる完成度が変わっただけなんです。

早めに勉強をはじめて、入試本番までにしっかりと完成度を高められるようにしましょう！